今までにもいくつかの記事で書いているのですが…、
ブリーチのリタッチ、特にホワイト領域の明るさのリタッチの理想的な周期は1,5〜2ヶ月です。
3ヶ月がギリギリどうにかなる範囲…。
それを超えてしまうと僕が大変なだけでは無く、様々なリスクが生じてしまいます。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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半年リタッチをしないと髪の毛はこうなる…
先に言っておきます。
今日の記事は
俺、超頑張ったんだよ!
ホントしんどいからマジでみんなリタッチの周期は守ってね!
と言う趣旨になります。
閑話休題
で、サブタイにある通り、半年空いたホワイトのリタッチです。
ただでさえホワイトヘアのリタッチ、ホワイトリタッチと言うだけで非常にシビアな施術になるのですが、それが半年も空いたとなるととんでも無く大変な施術になります。
と言うのも…、
半年振りのリタッチとなると、このようになってしまうからです。
お分かりいただけますか…?
こちらが2ヶ月弱のリタッチ。
こちらが3ヶ月弱のリタッチ。
こちらが半年…。
そう、期間が空くに従って、段々境界線がボケてしまうんです…。
分かりやすくするとこんな感じで。
伸びの速い部分はしっかり伸びていますが、伸びの遅い部分は頭皮付近まで残っていますよね。
これは、
こちらの記事で書いているように、髪の毛には毛周期というものがあるということに起因します。
詳しい理由を話始めると長くなってしまうので、上の記事をご覧くださいませね。
3ヶ月空いたリタッチが危険な理由
今回の方のような半年振りのリタッチの場合、特に目標とする明るさが明るくなればなるほど、リタッチ時のリスクは大きくなってしまいます。
その理由は大きく2つ、
・切れ毛の危険性が高くなる
・ムラになりやすくなる
ということがあります。
半年振りのリタッチは切れ毛になりやすい
これはどうしようもないことで、
髪の毛の伸び方が不均一でこのように大きなジグザグになっていると、基本的に伸びの速い部分に合わせてリタッチをせざるを得ません。
伸びの遅い部分に合わせてリタッチをするなんてなってしまうと、頭皮近くの数センチしかブリーチできませんから、縞々になってしまいますよね。
ですから、伸びの速い部分に合わせてリタッチをしていくわけですが、そうすると今度は伸びの遅い部分にブリーチ剤がついてしまいます。
既にホワイト領域まで明るくなっているところに、ホワイト領域まで明るくするためのブリーチ剤を乗せることになるわけですから、当然切れ毛になってしまいます。
一本一本に合わせたリタッチが出来るのなら、切れ毛なくリタッチが出来るでしょう。
しかし、実際にそんなことをしてしまうと、時間がかかって仕方ありませんし終わりの見えない地獄への片道切符になります。
時間がかかってしまうということは、塗り始めと塗り終わりの差が大きくなってしまいますから、均一な明るさに仕上げることができなくなってしまいます。
なので、可能な限り毛束を細かく取りますが、均一に明るく出来る範囲内でとなるので、多少の切れ毛は受け入れて頂く必要があります。
期間が空いたリタッチはムラになりやすい
切れ毛のリスクに加えてもう一つ、どうしてもムラになりやすいというリスクがあります。
先ずこの時点で、境界線部分がまばらですよね。
この部分。
リタッチをしていく中で特にこの部分に神経を集中し、赤丸で囲った境界範囲の中でも最も伸びが早い部分を逃さないように塗布していきます。
何故なら少しでも集中が途切れてしまうと、伸びが最も早い部分を塗りこぼしてしまい、境界範囲に黒いポツポツが残ってしまいます。
加えて、尋常で無いくらい集中しなければならない中で、塗る範囲が非常に広くなるために、境界範囲でない部分も少しでも集中を欠くと塗布ムラができてしまいます。
これは僕ら美容師の努力次第な部分ではありますが、イメージとしては
一回でも外したら切れてしまうくらい繊細な糸を連続で針に通すことの繰り返し
と思って頂けたらなと。
…もうちょっと分かりやすい表現無いかな。
ミスるとハードごとクラッシュするスペランカーとか?
閑話休題
半年振りのリタッチはこうする
なんて言っても、やることはいつもと変わりません。
アルミフォイルを挟み、超極薄スライスで1スライス1スライス、全身全霊を込めて塗布していきます。
これ以外に、綺麗に安全にリタッチする術は恐らく無いです…。
あるならむしろ教えて頂きたいです。
で、ちょーーーがんばった結果がこちら
んで、リタッチして、少し黄ばみを飛ばすために紫シャンプーを塗布して…、
こうなりました。
分け目など、元々ダメージが進行していて切れていた部分はありますが…、
境界線がわからないくらい、ほぼ完璧に繋げました。
これはホント、自画自賛してもいいくらい、僕頑張ったと思います。
…頑張ったんですよ。
…頑張ったんですけどね。
あまりにもこういうリタッチをしょっちゅうやっているもんだから、Al Chemのスタッフが誰も褒めてくれなかったんですよ…。
なので、心の故郷-ツイッタランド-でみんなに褒めてもらおうと、ツイートしたら…、
俺今日超頑張ったから褒めて
ウエラクリームブリーチ OXY3% 1.5倍
からの
add アメリパウダーブリーチ OXY3% 10倍 ジマレイン酸3%添加 pic.twitter.com/s5elvXXiNR— Hana@Al Chem (@Hana_knowledge) July 16, 2020
いつもよりちょっとだけ伸びて、これには俺氏もニンマリでしたわ…。
メニュー:ホワイト・ブロンド(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:6h
と言った感じで。
正直、今回のような伸びすぎたリタッチはめちゃくちゃしんどいです。
普段のリタッチ以上に集中力を必要とすることは勿論のこと、その分体力も精神力も持っていかれますし、どれだけ頑張っても多少の切れ毛は受け入れざるを得なかったり…。
なので、本当にお願いなので、
リタッチは どんなに伸びても 3ヶ月 それを過ぎたら マジでしんどい
と覚えていてください。
理想は何度も言うように、
1,5〜2ヶ月でリタッチしに来て頂けることなので、よろしくお願い致します。
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