ヘアカラーをするときの姿勢とか思いとかそういう話

そういう気持ちで、普段からカラーをさせて頂いております。

 

 

 

【華やかで品のある髪色が派手髪】

【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】

をモットーにカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。

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今日はそんな、犬も食わないような僕の拘りというか心掛けとかそういう影の努力とかそういうのに近いアレの話です。

 

多分、大多数の方は僕がどんな気持ちでカラーをしているかなんてのは心の底から頭の天辺まで興味ないでしょうけれど、なんか作品紹介のブログだけなのも書き飽きてきたのでそういう話をしようかと思った次第です。

 

予め言っておきますが、大して面白くありません。

…普段のブログから大して面白くないと言われたら、まあその通りなのですけれど。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

ヘアカラーをする、ブリーチをする。

もっと言えば美容技術全般…、更に深掘りするなら、人と向き合うとなった時。

何よりも大事なのは、姿勢だと僕は思っています。

 

それは、物理的な、身体としての姿勢もそうですし。

精神的な、心構えとしての姿勢、どちらのことも指します。

 

 

 

物理的な姿勢というのであれば、ヘアカラーなのであれば体勢。

美容技術っぽくいうのならボディポジション。

友人の言葉を借りるのならマッスルポジション。

 

スライス(毛束)を取る時にキチンと目線を合わせているか。

取ったスライスを適切な角度、適切なテンション(引っ張り具合)で持っているか。

それに対して、適切な塗布の仕方が出来ているか。

塗った後の毛束が、次の仕事の邪魔にならない位置に置けているか。

一連の流れが、スムーズであるか。

 

もっと言うのなら、その仕事がキチンと出来るだけの、自分の身体を思うままに操れる身体作りが出来ているのか。

 

そういうことだと思います。

 

 

 

精神的なことは思考として顕れると思っています。

何を感じ何を思い、行動に移すのか。

例えば、

 

そのお客様の意図を真に汲み取るように向き合っているか。

そのお客様が更に可愛くなり、周りから褒められる髪色に出来るか。

染めたてから次にご来店頂くまで不満なく、むしろ可愛いが色落ちまで継続するか。

どれだけ髪の毛に負担をかけず、綺麗な髪色を作れるか。

 

何より、期待を超えるような仕上がりを作れるか。

 

 

 

そういう姿勢みたいなモノを僕は何より大切にしています。

 

多分それは、全てのことに於ける基礎に当たるのだと思いますし、今挙げたことを見てわかる通り特別なことなんて何一つありません。

 

秘密の調合も魔法のうんたらも何もありません。

どうなるかな〜?なんて気持ちも無いです。

 

ただ只管、粛々と、ゴールを目指して黙々と髪の毛と向き合っているだけです。

この髪の毛にこれをこうしたらこうなるから、その後こうして…。みたいな感じです。

 

勿論、僕もまだまだキャリアも浅い未熟者なので、どんな髪の毛でも確実に思った通りにすることが出来るわけではありません。

けれど、ブリーチ専門のカラリストとして歩み始めて数年。

やっと少しだけ、自分の中で理論じみたものが出来上がってきはじめました。

 

その理論というのも、結局は上に書いたような、基礎の基礎が全て。

特別な技術も感覚もなくて、この世の理みたいなものに身を委ねるだけなんです。

どこまで行っても、どれだけ薬剤が進歩しようとも、僕たちがそれを扱う以上、塗るという行為をしなくてはならない以上、その行為をするにあたっての姿勢が大事で、その姿勢を支える基礎が出来ていないと、良いものは生み出せないのだろうな。

そんな風に思う今日この頃です。

 

 

 

 

 

もう少し具体的な話をするのなら。

 

 

 

 

 

 

こちらのスーパーロング。

僕のお客様の中でも、ぶっちぎりの長さを誇る方で、正直この長さになってくるとどうしたって毛周期の関係上毛先はスカスカになりがちです。

しかし、その点を除けばご本人の髪の毛に対する姿勢が素晴らしいので、コンディションは最高です。

 

以前インナーをホワイトにさせていただきましたが、表面の髪の毛は完全なヴァージンヘア。

カラーやパーマは勿論のこと、アイロンも普段全くせず。

この長さだと乾かすのも一苦労でしょうけれど、キチンと毎晩乾かしてくださっていますし、お使いのドライヤーにも拘っていらっしゃいます。

 

そういう方だから、と言うわけでは決してありませんが、普段から頑張ってくださってる方であればこちらもより頑張ろうと思います。

勿論、今はまだそこまで気を使えていない…、と言うか扱い方をご存知では無い方であれば、キチンとお伝えし理想的な扱い方が出来るよう指導させて頂いています。

 

 

 

 

 

で、これだけ綺麗に伸ばしてきた髪の毛ですから、こちらとしても中途半端な仕事をするわけにはいきませんから…、

 

 

 

 

 

 

塗布する時も、毛先にキチンと目線の高さが合うようにします。

結果、座禅を組むようになります。

 

まあ、ブリーチって精神修行ですしね。

 

ブリーチ道は脱色の理法の修練による

人間形成の道である

 

AJHBF(全日本毛髪脱色連盟)のホームページに書いてありました。

 

ブリーチとは脱色ですから、目的の色やスタイルを作るために邪魔になってくる障害を取り払うことが目的であり、決して”明るくすること”がブリーチの目的ではありません。

なので、自分の心に邪心があったりすると、ブリーチを綺麗にすることは出来ません。

心を平静に保ち、仏教でいうところの”空”の状態に少しでも近付け、ただ只管に粛々黙々と、目の前にある髪の毛にブリーチを塗布していきます。

 

そのためには結局、髪の毛に対して真摯に向き合う心と身体が必要になるわけで。

つまり、この座禅ブリーチは決して巫山戯ているわけではなく、髪の毛に対しキチンと薬剤を塗布しようとした結果、目線を落とし自分の身体が最も安定する形にしようとした形なのです。

 

 

 

 

 

 

で、塗り上がったものがこちら。

 

 

 

 

 

 

暗くて見えにくいかもしれませんが、塩釜状態です。

髪の毛がほぼ見えなくなるくらいの塗布量で、徹底的にメラニンを殲滅します。

メラニンコロスベシ、古事記にもそう書かれています。

 

ところでさっきは明るくすることが目的では無いとか書いておいて今はメラニンコロスベシとか言ってて、どっちがほんまやねんって話ですよね。

今回こちらの方はホワイトブロンドが目的なので、ホワイトブロンドになるベースを作ることとメラニンコロスベシは相反するわけではありませんので悪しからず。

要は目的の色を作るのにどんなベースが必要なのかって話です。

ホワイトっぽい状態を目指すのならばメラコロですし、そうで無いならその色を作るのに必要なベースを作るだけです。

 

 

 

 

 

で、丁寧に丹念にブリーチをし、出来上がったのがこちらです。

 

 

 

 

 

 

ほぼ白のブロンドです。

というか、抜きっぱなしのブロンドです。

紫シャンプーとかブラウンシャンプーとか、そういうのは一切していません。

 

毛先の方は流石に経年劣化のように、年数分のダメージは負っているので、一度負ったダメージは戻せませんからあれですが…、

 

 

 

 

 

 

ツヤッツヤのサラッサラです。

ロングになればなるほど、普通に生きているだけで負ってしまうダメージが毛先に蓄積されていってしまいますから、その分僕たち美容師の技術によるダメージは最小限に抑えなければなりません。

そのための思考と技術を常に磨いています。

 

 

 

 

 

メニュー:ホワイト・ブロンド(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)+例外のロング料金(¥5,000)

所要時間:6h

 

 

 

基本的にロング料金というモノを僕は頂戴していないのですが、流石にこれくらいのスーパーロングになってくると、使う薬剤の量も半端ないですし、僕の消耗も激しいので例外的にプラス料金を頂戴します。

 

ですが、その分最高の仕上がりに出来るように全力を尽くします。

 

勿論それは、ショートの方であってもインナーだけだったりしても、ぬるい仕事をしているつもりは無いので、どんな方であっても上で書いたような姿勢で施術させて頂きます。

 

 

 

よくある可愛いとかは苦手ですが、僕の可愛いを全力で作らせて頂きますので是非ご相談ください。

 

 

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