だんだん暖かくなって来たのかなって。
陽が伸びたなってので一番感じますよね。
あと、自転車乗る時手袋なくても大丈夫になって来ました。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーにカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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閑話休題
当たり前と言えば当たり前なのですが、今でも意外に蔑ろにされがちなことについて。
僕が普段作らせて頂いているような、色味がはっきりと出る髪色を作る時、一番大事なのって”どんな薬剤で染めるか”よりも”ブリーチでどんなベースを作るか”が大事だったりします。
というのも、それこそ当たり前ですけれど、大体の日本人の髪色って黒〜こげ茶くらいですよね。
この所謂黒髪を構成しているのって、黄色と赤褐色のメラニン色素です。
ブリーチをしていくと、黒〜茶〜橙〜黄〜生成り、って感じで明るくなっていくことから、メラニンの色味がわかるかと思います。
で、カラー剤ってのは言わばカラーフィルムみたいなモノなので、例えば黒の土台に乗せても黒が勝ってしまうんですよね。
大体の色味が表現できるのは黄色の領域から。
黄色の領域まで明るくなってくると、黄色ってのは元々そこまで濃くない色なので、濃いめの色味を被せてあげれば、色味としては大体の色味を作ることができるわけです。
しかし、あくまで大体できるってのは”色味”の話であって、”明度と彩度”ってのはまた別の話になってきます。
例えばこちらのかたのような、明るくて淡い色味を作りたいとなった場合、明るくて淡い色ってのは言わば”弱い色”なので、メラニン色素が少しでも残っているとそれに負けてしまい、綺麗に発色出来なくなってしまいます。
なので、こういう色味を表現したい場合は、生成りくらいの僕がよく言うホワイト領域まで明るくしてあげる必要があります。
逆に、深みのあるお色を表現したいとなった場合、明るくしすぎてしまっていると、どうしてもパキッとした色味になってしまいます。
こちらの方のように、ホワイトに近いとこまで明るくしていると…、
こんな感じで、濃いめのピンクにしたとしても、どうしたってパキッとした蛍光色っぽい感じになってきてしまうので、もっと手前の黄色くらいで止めるか、載せる色味を濁らせなければならなくなります。
ここで問題になるのが、”ブリーチを手前で止めるか、染める時に濁らせるか”。
僕の場合、手前で止めることを選択します。
と言っても、ここ最近はほとんどの方が茶か白の領域と言う両極端で、黄色で止めるという方は殆どいらっしゃらないのですが…。
閑話休題
で、何故色味を濁らせる方ではなく、ブリーチを手前で止めることを選ぶかというと、
1、不必要なダメージを与えたくないから。
僕、ぶっちゃけブリーチって、しなくて済むならしたくないんですよ。
しんどいし、痛むし、しんどいし、乾かなくなるし、しんどいし…。
けれど、ブリーチしないと出来ない色が好きだし、作りたいと思うから、止むを得ずブリーチをしています。
飲めば白髪になる薬とかあったらいいなぁ、なんて思いながら、頑張ってます。
それはさておき、ブリーチってどうしたってダメージを伴ってしまう技術なのは否めません。
だからこそ、僕は塗布の仕方や処理に気を使っているのですけれど、それ以前に、明るくしすぎなければその分ダメージだって少なく済みます。
同じ色を作るのに、不必要にダメージさせた髪の毛と、必要最低限のダメージで済んでいる髪の毛だったら、絶対に後者の方が綺麗だと思えるはずです。
”綺麗な髪色は綺麗な髪の毛から”ですから、如何に不必要なダメージを与えないかが重要なわけです。
2、薬剤で濁らせると次がしんどいから
”薬剤で濁らせる”というのはつまり、”光の透過性を下げる”ということにもつながります。
勿論それだけではありませんが、ブリーチで必要以上に明るくしすぎないのも結局は光の透過性を上げすぎないようにする為ですから。
で、じゃあ”光の透過性を下げる”ってのは具体的にどういうことなのか。
例えば、光が全く透けない状態って、どんな状態なのか。
それはつまり”黒”ですよね。
髪色でも同じで、色素が沢山詰まって光が透けないのは黒い状態です。
ということは、濁らせる為には黒に近付ける染料が必要になるわけで。
それはつまり、黒染めなど暗い色を作る為に必要な染料を使うことになるわけです。
美容師の方でよくブリーチに触れる方なら共感してもらえると思うのですが、グレー系の薬剤って、びっくりするくらい残留しがちじゃないですか?
あれって結局、グレーは彩度0の明るさだけの状態なので、無彩色に近付ける為には光の透過性を下げる染料が必要になるからだと思うんですよね。
ま、それは今後noteの方で。
それに加えて、必要以上に明るくするということはその分ダメージが進行するということにもなります。
勿論、塗布の仕方や処理で可能な限りダメージを抑えるようにはしていますが、それでも矢張り、ホワイト領域まで持っていった部分を更にブリーチするというのは極力避けたいことの一つです。
つまり、明るくしすぎた髪の毛に薬剤を濁らせることで深みのある色を作るということは、ただでさえ次のカラーの邪魔をしやすい染料で染めるのにこれ以上のブリーチは避けたい状況にしてしまうということになるわけです。
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こういった僕が作るような明るく淡いお色や、蛍光色っぽい色味を作る為には、ブリーチによるベース作りが非常に重要になりますが、それは何も明るいお色や淡いお色を作る為だけではなく、深みのあるお色を作る時なども”明るくしすぎない”という意味で重要になってきます。
…と言っても、ここ最近は「ホワイト領域までブリーチして話はそれからだ」みたいなカラーが多いので説得力皆無ですけれどねw
何にしても、希望の色を作る為にはその色を作るための土台が大事というわけです。
一応、毎日ブリーチに触れている分、その辺りはある程度理解している方だと思うので、是非ご相談くださいませね。
でも、一番は僕のデザインを気に入って来て下さることなので、ブログやインスタ見ていいなって思ったら連絡くださいませね。
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