髪色の画像を参考画像として送って頂くよりも、髪色以外の何かを送ってもらった方がテンション上がります。
美容師って、そういう生き物なんです。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーにカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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テンションが上がる、と言うと語弊があるかな…?
なんと言うか、ワクワクすると言うかなんと言うか。
兎角、髪色の画像を送っていただいて「これにしてください!」って言われるよりも、動植物とか風景とかなんかよくわかんないモノの画像を送っていただいた方が、さあこれを表現するために俺はどうする?ってなるのです。
例えばその送っていただいたお写真が僕の作品だったり、僕の尊敬する方々のお写真だったりするなら嬉しかったり、燃えるのですけれど。
見ず知らずの他人様の画像だったりすると、ぶっちゃけ「その人のところにいけばええやん…?」って思います。
それは何も、腹が立つとかそう言うわけではなくて、純粋に”その人の作品はその人にしか作れない”からそう思うのです。
と言うのも、例えばある美容師様が作られた髪色の画像があったとして。
似たような雰囲気にすることは、ある程度なら出来ると思います。ある程度なら。
けれど、その人が使う薬剤を僕が使っているとも限りませんし、そもそも塗布の仕方とか時間の置き方といった技術的な部分は絶対に変わってきます。
だから、雰囲気を近付ける事はできても、”それにする”事は不可能と言っても過言ではないと思うわけです。
それに、そもそも僕のスタンスは、技術を売っているわけではなくデザインを売っているつもりなので、「Hanaさんならこの髪色作れるでしょ?」ってテンションで来ていただいても、「え、やd…、いや、やるけどさ…。」ってなります。
何故なら僕にとって技術は手段でしかなく、僕は僕が作りたいモノを作りたいのであって、一般受けする綺麗な髪色とか可愛い髪色を作りたいなんて微塵も思ってないと言うかなんなら中指突き立てるくらいの気持ちなのです。
とは言え、技術を求めて来てくださる方がいらっしゃるのって、僕の作るデザインがウケないからなんだと思って、日々精進です。
半分くらい愚痴みたいな枕な割りに無駄に長くなりました。
余計な事の方が多い僕です。もっとスリムな文章書けるようになりたいですね。
閑話休題
ってわけで、今回のお題はタイトル通り、熱帯魚です。
熱帯魚と言えば色鮮やかなイメージですよね。
僕も昔、アクアリウムとかテラリウムに手を出していたので分かります。
綺麗ですよね熱帯魚。
でも実は結構地味な子だったり、ぶちゃいくな感じの子も結構いて。
プレコとかあれ絶対モンハンに出て来てますもんね。
小さい子とかは可愛いのですが、大きい子になるとまあまあ怖いですし…。
閑話休題
で、じゃあ何の熱帯魚がモデルかと言うと…、
そう、ベタです。
ベタですねぇ〜。
…言いたい事はわかってる、皆まで言うな。
アクアリウムやってた方でなくとも一度は見たことがあるであろう、琉金みたいにドレスのような美しい鰭を持つこの子たち。
色も様々で、ブルー系からオレンジっぽい子、今回のようなピンク系の子など十人十色ならぬ”十ベタ十色”です。
以前にも、親愛なる我らのボスこと熊谷のマスコットキャラ、YSOさんが
こちらのベタをイメージした作品を作られていました。
で、YSOさんがこういう動植物や風景とかをなるべくリアルに作ることを”デザインチャレンジ”と呼んでいるので、僕もやってみました。
だいぶ前にカラフルにさせて頂いたこちらのお客様。
流石マニックパニックプロ。綺麗に落ちながらもいい感じに残ってますね。
今回参考にしたのは別のベタ。
いい具合に水色っぽいところもありますし、この色落ちで出来たベースはそのまま活かす形で作っていきます。
使う色味はこう。
簡単に説明すると、
少し赤み寄の紫、めちゃくちゃ薄めた青紫、赤、ニュートラルなピンク、オレンジ寄りのピンク、青みよりのピンク
の5種類です。
それを、こんな感じで…、
謎シートを使って塗っていきます。
ポイント、ってほどではないですが、ベタの鰭の部分を分解して、ちょっとデフォルメしてあげて、落とし込む。
その為に必要なのはデッサンをする時のように、よく見ること。
見る8塗る2、くらいの気持ちです。
流したらこんな感じ。
ところで癖っ毛の方っていいですよね。
この明るさまでブリーチした髪の毛って、普通パーマとかかけられませんけど、素の状態でカールが出てくれるので、ハイトーンカラーでも巻かずにカールを出せますから。
で、乾かして出来上がったのがこちら。
錬成陣の前にて。錬成した風に。
ちゃんと近付いて見るとこんな感じで。
少しだけ入った段を利用して、一番内側の毛を全てブルーみがかったシルバーに。
そこから上は毛先だけ範囲はランダムにブルーシルバー、中間部分は少しずつ色味をズラしたピンクをランダムに。
あまり強過ぎる色にしてしまうと、こちらの方の雰囲気と合わないかなと思ったので少し彩度は下げ気味で。
で、これをちょっとアレンジすると…、
こんな感じ。
おきゃわです。
メニュー:オンカラー(¥15,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:2h
※ブリーチから行う場合Hanaカラー_full(¥25,000)で6h。
と、こんな感じで。
世の中たくさんの可愛いモノ綺麗なモノ格好いいモノがありますよね。
そういったものからイメージを膨らませたり、デフォルメした髪色って、一般的なヘアカラーとは違って”奇抜”とか言われがちですけれども、所謂普通の髪色よりもずっと面白い髪色が出来ると思います。
なので是非、髪色以外のモノをイメージしたオーダーをしていただけると、もっと楽しい髪色に出来るのでご相談ください。
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