いつものちょっと重めな記事とは打って変わって。
今日はちょっと気の向くままに書いていこうかと。
僕がヘアカラーをする中で、特にちょっと変わったカラーとかをしている時の、僕の脳内とか気持ちとかそういうのをお話ししようかと。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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僕自身が一番ワクワクしている
僕が普段作らせて頂いている、一般的に綺麗と言われるようなスタイルから一歩踏み出したようなスタイル。
こういったスタイルを作っていると、感覚とかセンスとかそういうので作っていると思われることが多いです。
確かに、最終的に乗せる色に関しては感覚で乗せている部分が大きいので感覚であることは否定できません(笑)。
「ここにこの色置いたらこう出てきて可愛いかな〜。」
みたいな感じで作っていますからね。
作っている張本人が一番ワクワクしている、みたいな。
でも、それは僕の中での一つのルールみたいなものなのです。
「ヘアカラーをもっと面白いと思ってもらいたい、楽しいと思ってもらいたい。」
と思った時に、それを提供している僕自身がそう思えていなかったら嘘になってしまうと思うんです。
昔読んだ漫画の中で、「すごく美味しそうな料理が出来た時、一流の料理人は先ず誰に食べさせるのか。」という話がありました。
それの答えは「自分」。
何故なら「自分自身で美味しいと確信出来ないものを他人に食べさせるなんて不誠実なことだから。」みたいな理由でした。
これって、何にしてもそうだと思うんですよね。
僕達美容師は、ヘアスタイルやヘアカラーを通して自分達の思いを伝えることが仕事だと思っています。
「私の思う綺麗はこう!」とか、「俺の思う可愛いはこう!」みたいな。
僕達自身が心の底から「このスタイル綺麗だな〜」とか「可愛いな〜」とか思えるものをご提供することが誠実であるということだと思うんですよね。
勿論、それが合う合わないは絶対にあると思います。
どんなに高級なお料理よりも、150円くらいのカップラーメンの方が好きという人もいるように。
”美味しい”が人によって千差万別であるように、”可愛い・格好いい・綺麗・扱いやすい・楽”といったヘアスタイルやヘアカラーの基準も、人によって様々ですよね。
僕達は全身全霊を込めて、自分達が良いと思うものを作ることが義務。
お客様である皆さんは、それらを判断して、自分に一番合う美容師さんを探すことが大切なのかなって思うんです。
…ちょっと話が逸れたな。
要するに。
僕にとって美容を通して1番お伝えしたいことは「ヘアカラーってもっと自由で面白くて楽しいものなんだよ!」ってことで。
毎日身に纏う髪の毛だからこそ、常に楽しいと思ってもらえるようなスタイルを作りたいと思っています。
だから、僕自身が楽しいなって思える髪色を、楽しみながら作っていきたいと思っているんです。
その為に、ベース作りは徹底して行う
ヘアカラーを楽しんで欲しくて、僕自身も楽しいと思いながら作っていたい。
だからこそ、そこに至るまでのベース作りを徹底して行っています。
どんなに楽しい髪色を作りたくても、基礎が出来ていなければ楽しい髪色を作ることは出来ないと僕は思います。
”楽しい”は”綺麗・可愛い・格好いい”の土台があってこそ
というのも、”楽しい”と思えるか否かというのは、大前提として可愛いとか格好いい、綺麗といった状態の上に成り立つと思っています。
それは”綺麗・可愛い・格好いい”よりも”楽しい”の方が上位にあるとかそういうわけではないです。
「面白いとは思うけれど、綺麗とは言えないよね…。」
となってしまったら、それは良いものとは言えませんよね。
下手したら、「よくそんな髪色にできるね」と言われてしまうと思います。
先ず最初に”綺麗・可愛い・格好いい”。
その土台がある上に”楽しい”がある。
と、僕は思っています。
綺麗を作るのはベースメイク
ではその綺麗だとか可愛い格好いいを作っているのは何か。
特に綺麗を作るのは??
それは間違いなく、最終的な色を乗せる前までのベースメイクだと僕は思います。
最後に乗せる色がどんなに綺麗な色であったとしても、ブリーチやベースカラーをキチンと出来ていなければ、最後に乗せる色を綺麗に発色させることはできません。
ブリーチの時点でオレンジが残っていたら、青を乗せても濁ってしまいます。
黄色が強ければ緑になってしまったりしますよね。
髪の毛というキャンパスが、元から真っ白ではない以上。
目的の色を綺麗に発色させる為のベースメイクが非常に重要になります。
髪の毛の”綺麗”を作るのは色や形だけではない。
そして同時に大切なのが、髪の毛の”綺麗”を構成している要素は色だけではないということ。
”綺麗な髪の毛”というワードを出した時に、皆さんはどういう状態を思い浮かべますか?
色や形は勿論大きな要素だと思います。
しかし、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは
艶があってしなやかで潤いのあるような、指通りのいい髪の毛
ではないでしょうか?
だからシャンプーやトリートメントのCMって、そういったワードを強調したり、そういう見せ方をしますよね。
多くの方にとっての”綺麗な髪の毛”の共通意識というのがそうであるという証明ですよね。
ですから、僕はベースメイクをする上で、
目的の色を綺麗に発色させらる状態を作ることは勿論、可能な限りダメージを抑え、ブリーチする前と変わらないようなコンディションを維持すること
を大切にしています。
綺麗なコンディションで綺麗な色のベースを作る為に
そういった”綺麗な状態で綺麗な色”を作る為に必要になるのは知識と技術であることは言わずもがな。
それを徹底して行うということは。
それを、徹底して行うということは…、
まあまあしんどいんですよ。
いつもカラーさせて頂いている子達ならわかると思うんですけど。
僕、ブリーチしてる時ってほぼ無言です。
その後のベースメイクも、下手したら無言です。
勿論、ベラベラ喋ればいいというわけではないとは思います。
けれど、「接客業とは?」と言われてもおかしくないくらい、ほんっとーーーーーに喋りません。
というか、その余裕が無いんですよね。
フルブリーチ然り、リタッチ然り。
ベースカラーもそうなんですけれど。
ちょっとのミスが即致命傷みたいな、スペランカー並に冷や冷やもんなんですよ。
でも、それを疎かにしてしまうと、楽しいと思ってもらえるような髪色は作れないんですよね。
緊張と緩和の法則…、ってわけではないけれど
ブリーチからベースメイクまでは、結構しんどいことが続きます。
僕もそうですし、お客さん自身も。
だって、6時間かかるとしたら、4〜5時間くらいはベース作りですからね。
その間、面白いことなんて1つも無いと思います。
面白く無い時間が、まあまあな長時間続くわけですよ。
…しんどいですよね(笑)
だからこそ、メインのカラーをしている時は楽しい時間にしたいなって思うんですよ。
お客さんも、僕自身も。
僕自身が楽しいなって思える髪色を、楽しみながら作っていきたい
というのと、
しんどい時間がご来店頂いている時間の殆どを占めるからこそ、最後は楽しい時間にしたい
と思っているのです。
基本と楽しいで作ったスタイル
というわけで、最後にヘアカラーの基礎的なものと、僕が普段作っている楽しいの感覚で作ったスタイルをば。
坊主の部分は面白全部。
なんの考えもなくただ只管に感覚で色を乗せて行った部分。
対して、前髪の部分は”こういう配色にしたらこう見える”というヘアカラーの基礎的な配色を意識した部分。
坊主で前髪と襟足だけ長いというスタイルの時点で、見る人からしたらぶっ飛んでいるとは思います。
坊主でカラー、それもホワイトまで明るくしてカラフルというのもあまり見ないですよね。
なので、その部分は本当に自由に作っています。
逆に、前髪の部分なんかはそこだけ切り取ればよく見る形ですよね。
シチサンくらいのバランスで作った分け目で、後ろに流す形って普通にありますよね。
なのでこの部分に関しては通常の髪型に対してのカラーと同じように、基礎的な配色を意識して作っています。
ただ、それだけではつまらないのと、こういった髪型って、髪型の時点で所謂普通の髪型とはちょっと様子が違うわけで。
さらに言えば、坊主にカラフルって、パッと見では尖っていますけれど、よく見るとぼやけてしまいがちだと思うんです。
なので毛先を敢えて黒にして、普通の髪型とは様子が違うこと、そして全体をちょっと引き締めることをしてみました。
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)
所要時間:6h
といった感じで。
普段はヘアカラーをする上で知っておいて欲しい基礎知識的なことをお話しすることが殆どですし、一番知って欲しいことはそういう部分です。
僕がどういう思いでカラーをしているかなんてのは、言ってしまえば裏の話で。
そういう製作者側の思いとかって作品を通じて伝わることが理想だしそうあるべきだと思うんですけれど。
たまにはこういう、製作者語りもいいかなって。
そんな、Hana語りでした。
兎にも角にも、365日24時間身に纏うものであるからこそ、常に楽しいと思ってもらえるような髪色を作れたらと思っておりますので、是非カラーさせて頂けたらと思います。
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