髪色で明るくて淡いパステル系のカラーをブリーチ1回で作るには…

多くの方が憧れる、明るくて淡いパステル系の髪色…。

それを作るには、色の薄め方以前に非常に大切なことがあります。

今日はそのパステル系の髪色の作り方・作る為に必要なことについてのお話です。

 

 

 

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【初めましての方必読】ブリーチ専門カラリストHanaのカラーについて
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【綺麗に・ダメージを抑えて・滲みない痛くない】ヴァージンヘア(黒髪)から1回でホワイトにもできるHanaのブリーチのやり方
毎日のようにホワイトブリーチをさせて頂いている僕が、今までに書いたホワイトブリーチや、僕の基本的なブリーチ技術にまつわる記事のまとめです。1回でホワイトヘアに出来る理由やダメージレスな技術、滲みない塗布など様々な記事の総集編なので是非ご覧ください。

 

 

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パステル系の髪色を作る為に必要なこと

 

というわけで、まず初めにパステル系のお色を綺麗に作る為に必要なことについて。

 

ヴァージンヘア(黒髪)からブリーチ1回で作るホワイトヘアの中での色表現
いつも僕のブログをご覧くださっている方ならご存知の通り、僕は毎日毎日ホワイトブリーチをさせて頂いているのですが…。 毎日のようにその領域の仕事をさせて頂いていると、目が肥えてくるのかおかしくなってくるのか、多分大半の方が白という状態が...

 

というのが、ちょうど昨日書いた記事なのですが…。

 

パステル系の髪色って、明るくて淡いですよね。

トーンマップ で言うところの、ペールトーン。

…ギリギリライトトーンも含んでいいのかな。

 

兎角、明るくて淡い、白を感じさせる柔らかなお色なわけです。

 

色が感じられる必要があるわけですから、ベースの状態が白にできる状態でなければ、パステル感は出ません。

なので、その為には…、

 

 

 

 

昨日のこちらの方のような、これくらいの明るさのベースが必須になります。

 

 

 

 

これより黄色いとどうなるの??

 

ではブリーチが上手く出来なかったり、なんらかの理由でここまで明るく出来なかった場合どうなるのか。

 

 

 

・色を淡くすると発色しない場合がある

→パステルカラーと聞いて思い浮かべるような淡いお色を、黄色味が強いベースに乗せてしまうと、色によっては発色しない場合もあります。

ベースが黄色ですから、黄色でしたら発色はするでしょう。

黄緑やオレンジは僅かに黄色味に寄って、ピンクや青は黄色の影響でコーラルやターコイズっぽくなったり、紫はほぼ発色せずに運が良くて無彩色になって終わります。

 

 

・発色できる色を乗せてもパステルな発色はしない

→これは意外と知られていないことなのですが…。

色の明度は光の透過率で決まります

髪色の場合それを作るのはブリーチの仕事です。

ですから、ブリーチの時点で必要な明度に達していない場合、今回で言えば黄色のベースに対して発色できる色を乗せた場合、当然パステルと言えるようなペールやライトトーンではなく、ストロング・ダル・ディープトーンなどのような発色をします。

 

 

 

ですから、パステルっぽい髪色を作りたいのであれば、最低条件としてホワイト領域のベースとそれが作れる履歴が必須になるわけです。

 

 

 

ホワイト領域に濃いめの色を乗せたら…??

 

で、余談ですが今日の本題。

余談が本題って何言ってんだという感じですが、そこはご愛嬌。

今日お話ししたいのは、99割余談な内容なのですから。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

で、今日の本題である、ホワイト領域の髪の毛に濃い目の色を乗せたらどうなるの??というお話し。

 

 

 

髪色の明度はブリーチで決まる

 

先ほどチラッと触れましたが、髪色に於いて明度というのはブリーチによって作られます。

その後のオンカラー、色を乗せる行為はほぼ全て明度を下げる行為です。

ホワイト領域のベースに淡いお色を乗せてパステルトーン…、これが通常の考え方です。

 

ですが、髪色を考えるときには…、というよりも色の見え方を考えるときには同時にもう一つ大切なことがありますよね。

 

 

 

素材によって見え方は大きく変わる

 

例えば、ホームセンターなどに売っている色付きのニス。

これを、木材に塗るのとクリアファイルなどに塗るのでは、同じ見え方をするでしょうか…?

 

 

ちょうど先月、茶色の仕事をしていたときの画像です。

このような光が透けない物体と、クリアファイルのように光が透ける物体では、後者の方が同じ濃さの色を乗せても明るく見えます。

 

これを髪の毛で例えるなら、非常に髪の毛が太く毛量が多い方と、髪の毛が細く毛量がそこまで多くない方であれば、同じお色を乗せたとしても色の見え方は全然変わってくるのです。

 

 

 

ホワイト領域のベースに、ちょいと鮮やか目な色を乗せると…

 

というわけで、

 

 

ホワイト領域のベースの髪色に、こちらの画像のようにまぁまぁ濃いめ鮮やか目なお色を乗せたら…。

 

結構鮮やかに発色しそうに思えるかもしれません。

しかし、こちらのお客様は外国人の方のような非常に髪の毛が細い方。

なので、ここまでのお話をお読みくださった方はもうお分かりでしょう。

 

 

 

 

 

 

こんな感じで、かなり明るく淡く発色してくれます。

根元の方は毛の密度があるのでライトトーンくらいに、中間から毛先はカットによって根元よりも毛の密度は低くなっているのでそれよりも明るく見えてくれます。

 

 

 

 

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所要時間:4.5h

 

 

 

といった感じで。

パステルなどの明るいお色淡いお色を作りたいとなったときに、色の作り方の方にばかり目が行きがちですが、本当に大切なのは色の前のベース作りと、その素材がどれくらい光を透過するのかです。

 

その2つを蔑ろにしては、思った色味を作ることはできません。

ですが逆に、その2つをキチンと理解していれば、どんなお色も難なく作ることができます。

 

僕はホワイト領域の施術を中心に、毎日ブリーチをさせて頂いているので、そういったお色にしたいという方は是非ご相談ください。

 

また、美容師さんでこういったカラーを作りたいけど中々上手にできないという方は、セミナーやマンツーマンレッスンなどもしておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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