ブリーチとホワイトブリーチの違いって??何回で髪は白くできるの?

毎度のことですけれど、ホワイトヘアにするにしても何をするにしても。

ブリーチは何回もやるものではありません。

1回のブリーチで、ホワイトヘアもどんな明るさも作れます。

そもそも、ブリーチという反応は、普通のカラーとはちょっと違うのですから。

 

 

 

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で、今日はちょっと、巷でよくある謎ワードについてお話させていただこうかと。

 

 

 

ブリーチとホワイトブリーチの違いって??

 

これねー、僕のお客様なら皆さんお分かりだと思うのですけれど、未だに巷ではよくわからない誤解が起きているんですよね。

たまに、とんでもない誤解をされている方もいらっしゃるので、今日はこのブリーチとホワイトブリーチの違いについてお話しようかと。

 

 

 

ホワイトブリーチって??

 

まずそもそも、ホワイトブリーチって何?って話なのですけれど。

僕もよくわかりません。

 

ホワイトヘアにするためにするブリーチをホワイトブリーチと呼んでいるのか。

ホワイトブリーチという商品名のことを指しているのか。

 

一番厄介な誤解は、

 

普通のブリーチよりも強いブリーチがホワイトブリーチ

 

と思っていらっしゃる方もいるのですよね…。

 

ですがブリーチ剤のパワーって、国内で扱えるものであればどんぐりの背比べ、五十歩百歩程度の差しかありません。

特に、ブリーチの反応原理が分かっていれば尚更。

 

 

 

何種類もあるブリーチの違いって?

 

ですから、僕からするとホワイトブリーチも普通のブリーチも、剤としての根本的な違いはありません。

 

というのも、日本でブリーチ剤を生産しているのは2つの工場だけですし、そもそもの原料を作っている工場は世界に3つしかありません。

 

なんならもっと根本的な話をするなら、ブリーチ剤に含まれているものなんて、1剤にアルカリ剤と過硫酸塩、2剤の過酸化水素くらいなもので。

あとは各メーカーさんがどんな混ぜ物をしているかと、1剤と2剤の相性くらいなもので。

 

僕も国内で流通している殆どのブリーチを、プロ用と市販品問わず試したことがあります。

その中では確かに、反応が穏やかなものや、ちょっと減力させているんだろうな〜というような物もありました。

 

しかし、”ちゃんと明るくなる”というラインを超えてくると、殆どの剤が大して差が出ないんですよね。

 

ただし、その中でも”明るくなっていく速度”と、”反応が進んで剤崩れが起きるまでの時間”には違いがあります。

 

多くの方は、前者の明るくなっていく速度が速いものを”強いブリーチ”と誤解されています。

しかし、反応速度が速いということは同時に、剤崩れが起きるまでの時間も短い、つまり安定性が低いということになります。

 

 

 

ところで、剤崩れって…?

 

ここでちょっと話が逸れるのですが、僕がよく言う”剤崩れ”について。

 

よくブリーチをしていて、もしくはブリーチをされていて。

時間を置いてしばらく経つと、なんか水が垂れてきた経験ありませんか?

 

これ、汗かな?と思われる方もいるのですが実はそうではなく。

ブリーチの反応が進んだことによって発生した水なんです。

 

と言うのも、ブリーチの反応についてはこちらに書いている通りなのですが、

 

「ホワイトヘアにするのにはブリーチ何回必要ですか?」→1回です。
ブリーチ何回もしないと白にはできないと言われたことのある方もいるかもしれませんが、ブリーチをちゃんと理解していれば日本人でも1回で出来るのです。

 

簡単に説明すると、1剤のアルカリが2剤の過酸化水素(H2O2)を分解し、酸素(O2)と水(H2O)になります。

この時に発生している水が、あの垂れてくる水なわけですが、ここまで分解されているのって、殆ど反応が終わった段階で、もうこれ以上反応しないよという合図なんですよね。

ここまで行ってしまうと、一旦流さざるを得ないので僕が普段やっているような反応を継続させて1回で抜き切るということが不可能になってしまいます。

 

なのでこの状態のことを、僕は剤崩れと呼んでいます。

正式名称ではなくスラングのようなものなので悪しからず。

 

そしてこの剤崩れは、必ずしもそうというわけではありませんが、比較的反応が速いブリーチの方が起きやすいなという印象があります。

 

 

 

反応の”速い遅い=良い悪い”ではない

 

そういった剤崩れをするという話を聞くと、「反応が早い薬剤はあまり良くないのかな?」と思われる方もいると思います。

しかし、実際にはそうではなく、反応が早いからこそ輝く部分もあります。

 

例えば、3ヶ月以上地毛が伸びるのを放置してしまったロングリタッチになると、どうしても多少のムラが出やすくなってしまいます。

そういう時に、反応が早いブリーチを、明るくなり切っていない部分にちょい足ししてあげれば、全体を均一に明るくしてあげられます

ですから、大切なのは使い方なのです。

 

 

 

ホワイトブリーチもブリーチも同じもの

 

さて、話を戻して。

前述した通り、ブリーチ剤の差というのは基本的にパワーの差ではなく、

 

明るくなるまでの速度の差

反応が進んで剤崩れが始まるまでの時間の差

 

この2つに集約されると僕は思っています。

 

ですから、「ホワイトブリーチの方が普通のブリーチよりも明るくなる」ということはありません。

 

ブリーチに大切なのはあくまで安定性。

その上で、状況に応じて反応が速い剤をピンポイントで扱う場合もある、ということが大切になります。

 

 

 

ホワイトブリーチの定義

 

なので、ここは一つ、勝手にホワイトブリーチの定義付けをしようかと。

 

 

 

商品名のことを指す場合

 

市販のブリーチ剤の中で、ホワイトブリーチという名称が付いているものがありますよね。

この商品のことを指すのであれば、間違いなくそれはホワイトブリーチでしょう。

だって商標登録しているのですから。

 

ただし、勘違いしないで頂きたいのは、ホワイトブリーチという商品だからと言って、必ずホワイトヘアにできるわけではないということ。

そして、基本的にホワイトブリーチが強いブリーチというわけではなく、同じ系列の商品の中に減力されたブリーチがあるだけ、ということ。

 

 

 

技術のことを指す場合

 

僕ら美容師の場合、こちらになります。

ホワイトヘアにするブリーチ”技術”のことを指すわけですね。

 

確かに、僕のホワイトヘアの作り方の記事にもある通り

 

「ホワイトヘアにするのにはブリーチ何回必要ですか?」→1回です。
ブリーチ何回もしないと白にはできないと言われたことのある方もいるかもしれませんが、ブリーチをちゃんと理解していれば日本人でも1回で出来るのです。

 

ホワイトヘアを目指す場合、ブリーチの反応原理に対する理解が必要で、それに伴った技術も要します。

 

なので、今後ホワイトヘアを目指す場合に行うブリーチ技術のことをホワイトブリーチと言う、と定義付けようかと思います。

 

 

 

 

1回のホワイトブリーチでホワイトヘアにできるHanaのブリーチ技術

 

というわけで。

最後に僕のホワイトブリーチについて。

 

 

 

ビフォア

 

 

安定の、ヴァージンヘア。

最近の子たちは、ヴァージンヘアでも6lvくらいの真っ黒ではない子が多いですよね。

 

一見真っ黒ではなく茶色いので「ヴァージンヘアじゃないでしょwww」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ホワイトヘアにするなら最低限ヴァージンヘアじゃないとできないですからね。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

ちなみに、今回ご紹介する子は高校2年生の時から僕のことを知ってくれていて、やっとこの春高校を卒業したので来てくれた子です。

以前の僕のブログもずっと読んでくれていたらしく、ホワイトヘアにするために備えてくれていたそうです。

はなさん感激。

 

 

 

Hanaのホワイトブリーチはこう。

 

 

鬼のように盛る、通称塩釜ブリーチ。

僕らしく言うなら、

 

 

 

フロル コノシミエント式色操道

絶対脱色の窯オルノ デル ブランキアド アブソルート

 

です。

 

 

 

…ええ、そうです。

血界戦線が大好きです。

ちょっと気の抜けたスーツイケメン大好きですとも。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

勿論、この状態にして時間を置いただけではホワイト領域まで届かない場合が多いです。

だからと言って、何回もブリーチするわけではありません。

先ほど剤崩れの部分でお話しした反応が終わる少し前あたりに、反応を継続させるための薬剤を追加していきます。

そうすることで、ホワイト領域の明るさまで1回のブリーチで持っていくことが出来ます

 

また、これだけ大量のブリーチを盛っていると、「めちゃくちゃ滲みて痛そう…。」と思われる方もいらっしゃると思いますが、

 

ブリーチは滲みて痛いもの?滲みない痛くないHanaのブリーチ技術
ブリーチすると滲みたり痛いのは当たり前??いいえ、滲みないし痛く無いのが当たり前です。 そのために僕が拘っている事についてまとめたので是非ご覧ください。

 

こちらの記事に書いている通り、僕のブリーチは耐えられないほど痛いなんてことがないような塗布と薬剤選定をしています。

ブリーチに必要なのは愛と勇気と根気なので。

滲みて痛くて耐えられない、なんて嫌ですもんね。

 

 

 

完成

 

 

で、出来上がったのがこちら。

ちょいと紫に寄せたホワイトヘアです。

もう少し紫みを抑えてあげれば純白になってくれます。

 

既にスタイリングで軽く巻いてしまっているのであれですが、よく「ホワイトブリーチをするとダメージが凄くて髪の毛がボロボロになりそう…」と思われている方もいらっしゃると思います。

しかし、こちらの記事に書いている通り、

 

ケアブリーチはあくまで概念。ダメージレスなブリーチは技術で作るもの
「ブリーチするとダメージする」とか「ホワイトヘアはボロボロになる」なんて良く聞く話ですがキチンとした知識と技術があれば、ヴァージンヘアと変わらない艶と指通りを実現できます。

 

僕のブリーチは、ブリーチ剤による内部ダメージと、塗布の仕方による外部ダメージを最小限に抑えた技術です。

何回もブリーチするよりも、1回のブリーチで明るくし切る方がダメージは少なく済みます

なので、アイロンを入れたりブローをせずとも、手で乾かしただけでツヤサラな状態にできます。

 

 

 

で、ちらりと見えていますが…、

 

 

 

水色にするならホワイト領域必須

 

 

今回は”ホワイト×水色”がご希望で、配置はお任せと言うことだったので、お顔周りにガッツリ水色を。

水色も一色ではなく、しれっと3種類くらい使っています。

 

で、この水色なのですが、綺麗に発色させるためにはホワイト領域のベースが必須になります。

 

というのも、水色という色を分解すると、

 

明るくて・淡い・緑みの青

 

になります。

この明るくて淡いの部分を綺麗に出すためには、ホワイト領域が必須になってきます。

更に、水色って本来青緑系の色なので、ベースに黄色味が残っていると簡単に緑に振れてしまいます

なので、黄色味を殆ど感じない領域であるホワイト領域まで明るくしてあげていることが必須になるのです。

 

 

 

料金

メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:6h

 

 

 

最後に…

 

ホワイトブリーチしかり、髪質改善しかり。

美容に関するワードって、明確な定義のないふんわりとしたものが多々あります。

けれど、基本的にそれは概念だと思ってもらえればと思います。

 

ホワイトブリーチも要はホワイト領域まで明るくするためのブリーチ技術ですし、髪質改善は今の髪の毛に対するお悩みを解決し綺麗な髪の毛にする技術で、技術ってのはあくまで概念や哲学。

それに則ってどのような技法を用いるのか、って話です。

 

 

 

Al Chemのスタッフは皆、それぞれの行っている技術に対し各々が哲学を持って仕事をしています。

 

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勿論、世の中の全ての美容師さんがそうだと思います。

なので、上手い下手というよりは、自分にとって一番合う哲学をもった美容師さんを探してもらえるのが、所謂失敗しない美容師選びなのかなって思います。

 

僕は僕の作るデザインで毎日が楽しくなるような髪色を作りたいと思っているので、そういったヘアカラーを求めていらっしゃる方は是非お任せください。

 

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