ブリーチリタッチ1回で作るHana式セパレーションカラーグラデーション

ツートーンカラーってあるじゃないですか。

ヘアカラーで言うところの、左右で違う色にしているやつ。

あれはもう、ツートンカラーとかツートーンカラーで定着してしまっているのですけれど…。

トーンって言葉を正しく使うなら今回ご紹介するような仕上がりはツートーンカラーではないのでは?というお話をば。

 

 

 

トーンとは…

 

そもそもの話、トーンとは何かという話なのですけれど…。

色には色相・明度・彩度という三属性があります。

 

明度は読んで字の如く、明るさの度合い。

彩度は鮮やかさの度合いのこと。

色相は色味…、つまり赤とか青とか黄色のことです。

 

で、この3つのうち明度と彩度が似ている色を集めてグループにしたもののことをトーンと呼びます。

 

これが先ず、大前提。

 

 

 

ツートーンカラーになる髪色ならない髪色

 

先ほどの前提条件を元に、ヘアカラーに於けるツートーンカラーというスタイルを考えると…、と言って、参考になる画像を出したいのですが…。

如何せん僕、あのスタイルそこまで好きではないので、あまり作ることがなくてですね…。

なので、言葉で説明すると…、

 

 

例1:右が白で左が暗く少し彩度が低い赤のヒロアカの轟くんのような髪色

→これは白=無彩色、赤=(コンテンツによるが)ディープかダークトーンなので、ツートーンと言えます。

 

例2:右が黒で左が金髪

→これも、黒=無彩色、金髪…ってトーンで表現するのが難しいのですが、金髪も有彩色なので、ツートーンになりますよね。

 

例3:右が白で左が黒のダンガンロンパのモノクマの人間ver.のような髪色

→これ、白も黒も無彩色なのでどちらになるか判断付きにくいですが…。

日本色彩研究所が出しているPCCSのトーンマップ でいくと、無彩色は明るい方から

ホワイト、ライトグレイ、ミディアムグレイ、ダークグレイ、ブラックと5種類に分けられます。

なので、白と黒で左右分けている場合、これもまたツートーンカラーになります。

 

 

 

ツートーンカラーによく似た”セパレーションカラー”

 

…といった感じで、大体概ねツートーンになるのですが、今回ご紹介するようなお色だと、厳密に言えばツートーンでは無い場合もあります。

それは…、

 

 

 

 

 

 

右が紫、左がピンクのこちらのスタイル。

紫側は中間から毛先が青になり、ピンク側は中間から毛先が青緑のカラーグラデーションです。

 

カラーグラデーションの要素は一旦置いておいて、

 

 

 

 

根元から中間までのピンクと紫。

この2色は色相が全く違うのは見てお分かりだと思います。

ですが、この2色はどちらもブライトトーンかソフトトーンくらいです。

髪色でトーンを完璧にアジャストさせるってめっちゃ難しいからそこははぐらかさせて…。

 

ですから、明度と彩度は大体同じ…。

違うのは色相だけ…。

 

果たしてこれはツートーンと呼べるのか…。

 

 

 

 

 

 

ってことで、僕はこのスタイルを普段

セパレーションカラー・セパレートカラー

と呼んでいます。

英語はそんなに得意じゃ無いので、どっちが正しいか英語詳しい方教えてください。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

セパレート・セパレーションって、厳密に言えば意味が違うのかもしれませんけれど、兎角どちらも”区切る”とか”分ける”という意味ですよね。

なので、同じトーンで左右でクッキリ分けたスタイル、を言語化するのならこれが最も正確な表現になるのではないかな?と僕は思います。

 

 

 

ビフォアとか使った色とか

 

こちらのお客様の前回、前々回カラーはこんな感じで…、

 

前々回

僕がキャラクターイメージカラーをするときに気をつけていること
僕のお客様ではそんなに多くはないのですけれど、アニメのキャラクターをイメージした髪色のオーダーを頂くことがあります。 いいですよね、アニメとか漫画のキャラクターの髪色って。 自由ですし、挑戦し甲斐があります。 そん...

 

前回

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僕らの世代のオタクの青春と言えば筆頭に上がるのはボーカロイド文化。 それとともに盛り上がった様々な”〇〇してみた系動画”かなと思います。 メガホンは壊れていましたし、核融合炉に飛び込んでみましたし、あの日の君に会いに行ったり、脱...

 

初音のミクさんをイメージしたカラーを2回連続でさせて頂いておりました。

…もう1ヶ月後だったら、プロセカリリース記念とか打てたなとか思ってないですからね。

 

 

 

で、前回から約2ヶ月経った今回…、

 

 

 

 

根元の紫だった部分はシルバーっぽく、中間から毛先の前々回の青緑の残留をそのまま利用した部分は、ライト〜ペールトーンくらいの青緑になっておりました。

 

で、ここからリタッチして、中間毛先はこの残留を利用して…、

 

 

 

 

左右こんな感じで色を作って、塗って時間を置いて流して乾かしたのが、こうなったわけです。

 

 

 

 

メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:5h

 

 

 

といった感じで。

よく言われるツートーンカラーですが、本当にトーンが異なっているのならそれはツートーンと言えますが、トーンが同じだった場合それって本当にツートーンなのかなって…。

 

勿論、言葉って生き物なので、時代やなんかによって変わっていくものではありますけれど…。

その中でも、なるべく正しい言葉ってものを使い続けて行きたいなって思うんです。

 

そんな僕なので、ちょっと面倒と思われるかもしれませんが、なるべく正しい表現を共有することでより理想的な仕上がりにしたいと考えておりますので、ご相談頂けたらと思います。

 

 

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