スーパーロングヘアを1回のホワイトブリーチで綺麗なブロンドに

毎日毎日ブリーチしている僕ですが、正直に言うならブリーチしなくて済むなら支度なんかありません。

どうしたって髪の毛はダメージしてしまいますし、時間もかかりますし。

何より疲れますからね。お互いに。

 

けれど、ブリーチしないことには作れない髪色が好きで楽しいですし。

僕がよく作るような明るい髪色や鮮やかな髪色って、仕上がりは勿論のこと作っている最中もワクワクしますしね。

 

でも、矢張り大変なのもまた事実。

特に、ロングヘアの方でホワイトにしたい、フルブリーチしたい方は覚悟を持って臨んでくださいね。

今日はそんな話です。

 

 

 

【華やかで品のある髪色が派手髪】

【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】

をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。

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ホワイトブリーチの基本は塩釜くらい爆盛り

 

よく「ホワイトヘアにするにはブリーチ3回以上必要です!」みたいな投稿を見かけます。

しかし、ブリーチの原理原則を理解していればホワイトヘアもブリーチ1回で出来ます

 

「ホワイトヘアにするのにはブリーチ何回必要ですか?」→1回です。
ブリーチ何回もしないと白にはできないと言われたことのある方もいるかもしれませんが、ブリーチをちゃんと理解していれば日本人でも1回で出来るのです。

 

勿論、ただブリーチを塗って時間を置くだけでは作れません。

上の記事でも書いておりますが、

 

 

 

 

このように殆ど髪の毛が見えない、宛ら塩釜のような状態になるまでブリーチを盛ります。

何故そうするかの理由や理屈などは先ほどご紹介した記事に書いておりますので、ご興味ある方は是非ご覧ください。

 

 

 

具体的にどれくらい盛っているの??

 

これ、よく聞かれるのですが、多分皆さんが思っている以上に盛ります。

 

例えば先ほどの…、

 

 

 

 

こちらの方。

所謂ボブくらいの長さで、ホワイト領域までブリーチする場合…、

 

 

 

 

 

約1.5〜2kgくらいは盛ります。

 

 

 

そう、まあまあ重いです。

けれど、それくらい盛らないと1回で明るくし切ることは難しいです。

 

 

 

何故1回にこだわるのか

 

「そんなに重いのなら2回3回に分けたらいいのでは?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

けれど、複数回に分けるとどうしても髪の毛への負担が大きくなってしまいます。

 

何故なら、髪の毛は本来pH5.5〜6.5くらいの弱酸性でキューティクルが閉じている状態です。

そこにブリーチ剤が乗ると髪の毛は強いアルカリ性に傾き、キューティクルが開きます。

しかし流すとそれがまた、元の弱酸性までは行きませんが中性近くまで戻ります。

 

その弱酸性からアルカリ性、そしてまた中性近くまで戻ることの繰り返しをすることでキューティクルを中心に髪の毛に負荷がかかる。

 

加えて、何度も何度もブリーチするということは何度も塗布するということ。

つまり、何度も物理的負荷がかかるということです。

 

ケアブリーチはあくまで概念。ダメージレスなブリーチは技術で作るもの
「ブリーチするとダメージする」とか「ホワイトヘアはボロボロになる」なんて良く聞く話ですがキチンとした知識と技術があれば、ヴァージンヘアと変わらない艶と指通りを実現できます。

 

僕のブリーチはこちらの記事にあるように、可能な限りダメージを抑えてする、

最小限のダメージで最高の髪色にする

ことを最重要課題としています。

 

ぶっちゃけ、複数回に分けた方がコスパもいいですし、お互いに楽です。

けれど、僕にとってそれよりも大切なのは”綺麗な髪の毛で綺麗な髪色”になること。

 

なので僕は、1回のブリーチで必要な明るさまで明るくし切ることに拘っているのです。

 

 

 

どんなに盛っても、カラー履歴のある部分はホワイトには出来ない

 

先ほどの画像のような爆盛りをしても、カラー履歴がある部分はほぼ間違いなくホワイトには出来ません。

 

「黒染めをすると明るくなりにくい。」

という話は聞いたことある方もいらっしゃるかもしれませんが、実は黒染めだけでなく、所謂普通のカラー剤の大半には非常に残留性の高い染料が含まれています。

勿論例外もありますが、基本的に既にヘアカラーをされている部分は白にできないと思ってください。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

詳しい理由などはこちらに書いておりますのでご覧ください。

 

また、たまに見かける

「次のカラーの邪魔をしない!簡単にカラーチェンジできる!」

みたいな謳い文句のカラートリートメントやヘアマニキュアの類。

 

これらはあくまで”カラーをする”邪魔をしないだけです。

ブリーチをする時は平然と邪魔する子たちもいます。

 

ブリーチで明るくならない??残留染料とその活かし方
僕の元に初めて来てくださる方は 「ホワイトブリーチして髪の毛を白にしたい!」 というオーダーが非常に多いです。 しかし、ホワイトヘアにするためには最低条件としてカラーやパーマなどを何もしておらず、普段のアイロンで髪...

 

先日書いたこちらの記事の方がまさにそのパターンなのですが、綺麗に落とせると言われているカラー剤であってもこのように残留し、ホワイトブリーチをしてもパステルオレンジになってしまいます。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

ホワイトに近いシルバーや別のお色であればできる場合もありますが、純白や一番透明感のあるブロンドなどにしたいのであれば最低条件として完全なヴァージンヘアであることが必須になります。

 

 

 

 

スーパーロングヘアのホワイトブリーチ

 

さて、今日の本題。

 

先日頂いたご予約の際の事前カウンセリングで…

 

「今大体お尻くらいまで髪の毛あります!1年半前くらいにセルフで黒染めしてそこからずっと伸ばしっぱなしです!可能な限りホワイトにしたいです!」

 

というご連絡を頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

:(;゙゚’ω゚’):

※ご予約LINEを確認した時の僕の顔です。お納め下さい。

 

 

 

 

ビフォア

 

まぁ…、

 

 

 

 

 

 

 

うん。

 

 

 

 

ですよねーーーーー。

 

そのための事前カウンセリングですから。

わかっていましたとも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すんげぇ長えのな。

 

ここまでの長さになると、塗るのが大変とかどうとかどうでもよくなって、純粋にここまで伸ばせることと普段扱っていらっしゃることに純粋に尊敬します。

本当すごいよ、ロング維持されている方々って。

俺なんて肩に付くくらいでもううざったいし、なんなら右側髪の毛無いもん。

 

でまぁ、そんな僕の感動はさておき。

 

 

 

 

この辺りが境界線になっていますよね。

これは、

 

 

 

 

こういう境界線です。

 

 

 

長さの分ダメージも蓄積している

 

んで、長さで言うと…、

 

 

ざっくりこういうことになります。

ずっとロングヘアを維持されていると忘れがちかもしれませんが、物理的に長いということはつまりその分時間的にも長い期間存在しているということ。

つまり、その分のダメージが蓄積しているということになります。

 

カラーやパーマ・縮毛矯正、普段のアイロンなどでも勿論ダメージはします。

更に言えば、お風呂でお湯に髪の毛が浸かる、紫外線を浴びる、髪の毛が完全に乾かないまま寝たりする、寝ている間の寝返りなどもダメージの原因になります。

鯔のつまり、生きていれば髪の毛はダメージをするということ。

 

ですから、ロングヘアを維持したい方は本当に扱い方に気をつけましょう。

僕らも頑張って、可能な限りダメージを抑える施術をしますから。

ロングヘアでも、スーパーロングでも綺麗な髪の毛で綺麗な髪色になれたら最高ですもんね。

 

 

 

兎にも角にもブリーチ

 

で、今回はビフォアの時点で毛先にかなり引っかかりがあったので、

とりあえずブリーチしてみて、毛先がどのあたりからヤバそうか見て切る

という選択をしました。

 

ぶっちゃけ、先にある程度切ってからなら少しだけ楽ができます。

が、可能な限り長さを残したいということだったので、なら僕が少しだけ頑張ろうと。

 

神に願えば綺麗にブリーチされる奇跡が起きる…。

そんな魔法やら錬金術やらが存在する世界線に生まれたかったという妄想が脳裏を過りましたけれど。

兎にも角にもブリーチです。

願えば叶うなんて楽なことはありません。

プリキュアだって、強く願えば叶うが大テーマにありますけれど、あの子たちだってすんごい頑張ってるから叶うわけです。

プリキュアにもなれない僕は、その数倍頑張らなければです。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

スーパーロングも勿論塩釜ブリーチ

 

さ〜〜〜て、頑張るぞ〜〜〜〜〜!

 

ってことで。

 

 

 

 

ラップ外す時にちょっと削いでしまいましたがこんな感じ。

ここから一度、反応が緩やかになってしまっている余剰分を削いで、

 

 

 

 

削いだ薬剤がボールいっぱいになるってすごいよね。

反応を再度活性化させるための剤を塗布していきます。

 

 

 

 

ちなみにこの長さくらいになると、このように座禅ブリーチになります。

何故なら目線の高さで仕事するのが正しい美容師の姿勢だから。

そして何より、

 

ブリーチ道は脱色の理法の修練による

人間形成の道である

って、AJHBF(全日本毛髪脱色連盟)のホームページに書いてありましたから。

背筋正して心を込めて、曇り無き眼で塗布していくと、自然とこのような体勢になるわけです。

 

 

 

で、放置終了で…、

 

 

 

 

今回の総量は約4kg弱でした。

よく頑張った、お互いに。

曰く、「首持って行かれました。」って。

ちゃんと返すから安心してね。

 

 

 

カットして仕上げ

 

で、最初に書いていたように、ブリーチが終わった時点での毛先の様子を見て…

 

 

 

 

矢張り毛先は黒染めやそれ以前のカラーの残留、そしてダメージの蓄積があったので…、

 

 

 

 

切ります。

ワンレングスのような重めのスタイルがお好きとのことで、2人がかりで綺麗に梳かして。

勿論、チダも座禅カット。

美しい直線を切るためには、身体の安定と目線を合わせて一切引っ張らずに切ることが大切、って言ってました。

 

 

 

 

最後に微調整もして…、

 

 

 

 

こうなりました。

この長さでブロンドは圧巻ですよね。

 

毛先は最初の想定通り、黒染めなどの残留でオレンジに。

勿論、本当は白にしたいというオーダーです。

しかし根元から中間の白くできる部分を、白くできるからと言ってホワイトにしてしまうと、肩から下あたりのオレンジな部分が余計に強調されてしまうので、敢えて抜きっぱなしのブロンドにしました。

 

もう少しオレンジの始まりが下になってきたら、根元から中間を白にして、毛先に色を入れて”そういうスタイル”にするのもありです。

 

 

 

 

こういうのね。

ですが、今の時点ではバランスが悪くなってしまうので今回はここまで。

これからじっくり育てていきます。

 

 

 

 

 

メニュー:ホワイト・ブロンド(¥20,000)+例外的スーパーロング料金(¥5,000)+チダカット(¥7,700)

所要時間:7h

 

 

 

といった感じで。

ロングヘアでフルブリーチをするのって、僕も少しだけ骨が折れますが、施術されているお客様自身も大変だと思います。

数kgのブリーチが頭に乗っている状態が3〜4時間続くわけですから…。

 

けれど、ヴァージンヘアであれば1回でホワイト領域まで持っていけますし、そうすることでブリーチする前と変わらない艶と指通りを維持できます。

 

ショートやミディアムくらいの長さの方に比べると少し大変な施術になりますので、ご来店される前日はしっかりと睡眠を取り、万全の態勢でお越しください。

勿論、匂いが強く無いものであれば軽食をお持ち頂いても構いませんので。

 

お客様にも頑張っていただく分、僕も全力で頑張りますので。

 

 

 

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