毎度のことですが、僕のお客様からのオーダーって、割とちゃんと意味がわからないオーダーが多いです。
絵とか風景とか、動植物とか、鉱物とか…。
僕自身がそういうスタンスだからというのもあると思いますけれど、普通の髪色を求めているわけではない子達が来てくれるからなのだろうなと思います。
そんな僕のお客様達も、段々とオーダーの元ネタが抽象化していき…。
最終的には概念でオーダーしてくるようになりました。
今日はそんなお話です。
オーダー「強い、とにかく強い。んで可愛い。」
もうね、意味わからんよね。
色指定も何もなく。
ただこの一言。
めっちゃ強くて可愛い髪色にしてください。
って。
というわけで、やりました。
ビフォア
いい感じに、シルバーっぽい色合いに色落ちしてくれています。
前回は紫をメインにカラフルにしていました。
そこから約2ヶ月半。
ちょっと放置しちゃったねって感じですが、まあ許容範囲。
これを先ずはリタッチしていきます。
リタッチ
最近ハマっているブロッキングです。
ちょっと美容師さん向けな内容になりますが… 。
ちょっと前までは普通にイヤートゥイヤーの4ブロックで取っていました。
けど、それだとどうしても後頭部を塗り始めるまでが遅れるし、かと言ってフロント2ブロックを半分くらいで切り上げて後ろ塗るとかも、それはそれで何度も行ったり来たりで面倒だな…、と。
で、色々考えた結果、オールパーパスの10ブロックみたいな感じでやってみたら、リタッチが捗る捗る。
なので、塗りあがりはこんな感じになります。
ミディアムくらいまでならこれで全然対応出来るのでオススメです。
閑話休題
オンカラー
で、リタッチを終えて。
今回使うのはこの5色。
上段左から
エレクトリックバナナ(黄色)
ダークスター(グレー)
下段左から
マーメイド(緑みの青)
エレクトリックリザード(黄緑)
エレクトリックピンクプッシーキャット(僅かにオレンジ寄りのピンク)
3/5がエレクトリックです。
つまり電気タイプです。
多分”でんき・みず”とかじゃないですかね。
こんな感じで塗ります。
今この画像見たら、ホットホットピンク(紫よりのピンク)も使っていたのを思い出しました。
アウトラインだけね。
で、流したらこんな感じ。
海外の美容師さんでこんな感じの作品作ってる方いたなぁ、なんて思ったり。
カットとスタイリングして完成
後ろ姿はこんな感じ。
襟足は敢えてリタッチせず、黒を残して毒々しく。
左側に分け目があるので、重くなる右側は蛍光ポップな根元からグレーに。
んで、インナー的な感じでアウトラインにおピンクを。
軽めの左側は、こんな感じで蛍光カラフルに。
分け目を変えたりするとこういう見え方してくれます。
しれっとほぼ見えない重くなる方の右の根元にも仕込んでおりました。
何となく、ドギツイ色合いではないけれど戦闘力高そうですよね。
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)+ハルカカット(¥6,600)
所要時間:7h
といった感じで。
もはやオーダーというより大喜利って感じ何ですけれど。
髪色の写真を見せて頂いて「これにして!」と言われるよりもずっとワクワクして作っています。
そんな僕のお任せカラー。
普通の髪色に飽きたら是非。
コメント