ホワイト系カラーと並んで、作るのが難しいのがパステル系カラー。
というのも、パステル系のお色を作るには最低でもホワイトにできる明るさと同じ状態までブリーチで明るくする必要があります。
ホワイトにするための最低条件はカラーやパーマ・縮毛矯正などを何もしておらず、普段アイロンもあまり使わない完全なヴァージンヘアであること。
その条件をクリアできる方が先ず少ないことが、パステルトーンが難しい理由の一つだと僕は考えます。
ですが、そういったパステル系のお色の中でも比較的作りやすいお色もあります。
今日はそんな、パステルトーンの中でも比較的作りやすいお色の話をば。
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・Hanaのブリーチ技術について
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
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日本人の髪の毛で綺麗なパステルトーンを作るには…
枕でもお話しした通り、綺麗なパステルトーンを作るにはホワイトヘアにできるベースと同じ明るさまで明るくする必要があります。
”明るくする必要がある”と言うよりも”ホワイト領域まで明るくできる状態であることが必要である”と言うのが正しいかなと。
その理由等はこちらの記事で纏めているので、初めて僕のブログをご覧下さった方は是非こちらも併せてお読み下さい。
日本人の髪の毛でもブリーチ1回でパステルトーンは作れる
そんな、一般的に難しいと言われるパステルトーンですが、前述した条件さえクリアしていれば日本人の髪の毛でもブリーチ1回で作ることが出来ます。
この辺りの記事に載せている仕上がりなどは、パステルっぽい感じかなと。
何故こういったお色もブリーチ1回で作れるのかといったお話や、「どれくらいダメージするの??」といった僕のホワイトブリーチに関する良くあるご質問などは、
こちらの記事に纏めておりますので是非ご覧くださいませね。
パステルトーンのデメリット…?
一応、ブリーチ1回でホワイトもパステルトーンも作れるのですが…。
僕の普段のブログをご覧頂いているとお分かりかと思いますが、僕は普段パステルトーンに仕上げることはあまりありません。
と言うのも、シンプルにパステルなどの淡いお色は色落ちが滅茶苦茶早いからです。
淡いお色、言い換えれば薄いお色ですよね。
そういったお色って、ホワイトにできるベースがないと発色出来ないくらい色素が少ないわけです。
…そう、色素が少ないのです。
ですから、例えばヴィヴィッドトーンが100の染料があって、パステルトーンが10しか染料がない。
1日1ずつ染料がなくなっていくとしたら、単純にヴィヴィッドトーンは100日持ちますがパステルトーンは10日しか持たないですよね。
勿論化学反応を使って行うものですから、定着のさせ方次第な部分もあります。
ご自宅での扱い方などによっても大きく変わるでしょう。
ですが、染料の多少はどう足掻いても覆せませんから、淡ければ淡いほど、色落ちが早くなってしまいます。
なので僕は、パステルトーンにしたいとなった時はこちらの記事達のように色落ちでパステルトーンになるような染め方をさせて頂くことが多いです。
鮮やかな仕上がりが嫌でなければ、こういった作り方の方が染めたて〜色落ちまでを楽しんで頂けますよね。
更に、色落ちして最後に残る色は比較的頑張って残ってくれるので、染めたてをパステルにするよりも色落ちした時にパステルっぽくなる染め方をした方が、パステルトーンの色持ちがよくなる傾向にあります。
そういった理由から、パステルトーンに仕上げるよりも色落ちでパステルトーンを作ることが多いです。
色落ちの仕組みについてはこちらの記事で書いておりますので、ご興味ある方はご覧ください。
日本人の髪の毛でパステルトーンを作るのが難しいと言われる理由
では何故、日本人の髪の毛でパステルトーンを作るのが難しいと言われているのかと言うと、日本人の髪の毛が持つメラニン色素の色が関係してきます。
日本人の髪の毛は明るくなる(ブリーチされていく)に従って、
黒〜暗い茶〜明るい茶〜黄色〜白
となっていきます。
海外の方の場合、ブリーチしても茶色くならずすぐに黄色くなる方もいらっしゃいます。
ですが、日本人の髪の毛は一旦茶色やオレンジを経由して徐々に黄色くなっていく。
これは、日本人の髪の毛が黄色のメラニン色素と赤褐色のメラニン色素が主となり作られているからです。
で、この黄色の領域の中でも、黄色味が強い状態〜黄色味が少ない状態。
黄色のメラニン色素がまだ多く残っている状態から、ほぼ白に近いくらいまで削れた状態までありますが、
本当のパステルトーンを作るのなら、最低でもこれくらいのベースが必須になります。
一応、こちらの記事で書いているのですが、これくらいの明るさまで持っていければ白くすることもできます。
ですが、これよりももう少し黄色味が残っているベースだった場合。
パステル系のお色は色素の数、染料の数がとても少ないお色なので髪の毛に残ったメラニン色素の数に負けてしまいその色がその色として発色出来ないことになってしまいます。
すると、大体のどのお色で染めてもくすんだ金髪みたいになってしまいます。
そういった理由から、日本人の髪の毛だとパステルトーンは難しいと言われるわけです。
ブリーチがキチンと出来ていれば、日本人の髪の毛でもパステルトーンに出来る
とは言え、それはあくまでブリーチでキチンと明るくすることが出来なかった場合のお話。
勿論、カラーやパーマ・縮毛矯正の履歴などがあると出来ない場合が多いです。
ですがキチンとした知識と技術があれば、日本人の髪の毛でも1回のブリーチでホワイトヘアに出来ます。
ホワイトに出来るということは、パステル系の髪色にすることも出来るということです。
改めて、ホワイトやパステルにするための条件と、僕のブリーチ技術の記事へのリンクになりますので、パステル系の髪色にしたい方はこちらを必ずご覧くださいませね。
パステルトーンの中でも比較的作りやすいお色
で、やっと本題なのですが…。
パステル系のお色の中でも作りやすいお色はあるのか
という話で。
2つの理由から、比較的作りやすいお色があります。
それは…、
少しオレンジに寄ったピンク、コーラルピンクです。
こういったお色を初め、暖色系のお色、その中でも黄色味を感じるお色は比較的作りやすい部類と言えます。
黄色味を感じる暖色系のパステルトーンが作りやすい理由①
先ず一つは、日本人の持つメラニン色素の色が理由です。
前述したように、日本人の髪の毛は
黒〜暗い茶〜明るい茶〜黄色〜白
という感じで明るくなっていきます。
この時、黄色は最後まで残ります。
この残った黄色と反対のお色や反対のお色に近いお色にしようとすると、どうしても綺麗に発色してくれなかったりします。
ですが、その黄色味を活かせるお色であれば、比較的容易に発色させられます。
これが、黄色味を感じる暖色系のお色は比較的パステルトーンでも作りやすいと言える理由の1つです。
黄色味を感じる暖色系のパステルトーンが作りやすい理由②
もう一つの理由は、カラー履歴がある方でも比較的作りやすいからです。
というのも、大半のヘアカラー剤の色には、その色を綺麗にハッキリと発色させ且つ色持ちが良くなるようにするために、日本人が本来持つメラニン色素に似た赤褐色の染料が含まれています。
こちらの記事で、ヘアカラー履歴がある髪の毛にホワイトブリーチをするとどうなるか書いているのですが、どんなお色にしていてもホワイトブリーチをすると大体オレンジっぽい感じになっていますよね。
これが、青だろうが紫だろうが大体のカラー剤に赤褐色の染料が含まれている証拠です。
なのですが、これもまた理由①と同じように、反対の色に持っていこうとすると難しいですが、これを活かしたお色にしようと考えればそこまで難しくありません。
これが、黄色味を感じる暖色系のお色は比較的パステルトーンでも作りやすいと言えるもう1つの理由です。
今日のHanaカラーレシピ
で、改めて今回の仕上がりを見ると…、
オレンジみのあるピンクをベースに、何色か暖色系のお色が入っているのがお分かり頂けるかと思います。
このベースと、何色か入っているお色を作るのに使ったお色は…、
マニパニ画像
エレクトリックピンクプッシーキャット:ドリームサイクル=1:10
エレクトリックピンクプッシーキャット:TR=1:5
エレクトリックバナナ:TR=1:5
サイケデリックサンセット:ドリームサイクル=1:10
この3色4種類です。
このエレクトリックピンクプッシーキャットは今年に入って新しく発売お色なのですが、いい感じにピンクにもオレンジにも寄せられるちょうどいいお色です。
と、今回のキモがトリートメントではなくドリームサイクルで割っているというところ。
このドリームサイクルは、マニックパニックの中でも特に薄いクリームトーンズと呼ばれるお色で、ホワイト領域のベースでないとほぼ発色しません。
本当、びっくりするくらい発色しません。
ですが、ベースさえ作れていれば、ものすごくいい感じに淡く柔らかい色合いを作れるので、とても使い勝手の良いお色だなと僕は思います。
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:5h
といった感じで。
ホワイトヘアと並んで作るのが難しいと言われるパステルトーンですが、キチンとした知識と技術があれば日本人の髪の毛でも1回のブリーチで作れます。
なので是非、ご相談くださいませね。
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