随分と昔から定番として存在しているグラデーションカラー。
ずっと当たり前に存在しているスタイルですが、少しずつ進化していっています。
定番のグラデーションは勿論、わざとパキッとしたラインを出すバイカラー…、裾カラーとかがわかりやすいですかね。
ラフなハイライトを作るバレイヤージュというテクニックを用いた物。
根元の方が明るく毛先が暗い逆グラデーションなどなど…。
様々な種類のあるグラデーションの中でも、今日はオンブレというスタイルの話と、それをより自然に作っていくためのお話です。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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ombre(オンブレ)ってどんなスタイル??
オンブレとはフランス語で、”濃淡や明暗を付けた”という意味だそうです。
フランス語なんて挨拶とメルシーしか知らないのでよくわかりませんが。
ヘアスタイルに於けるオンブレとは、根元数センチとそこから先を急激な明暗や濃淡を付けた髪色のことを指します。
ちょっと根元の範囲が広いですが、ざっくりこんな感じ。
原義的にいうなら…、
こちらの子とかもオンブレを一部に遇らったスタイルと言えるでしょう。
兎角、色や明るさに関係なく、根元数センチに対して中間から毛先が急に明るく・暗くなったり、淡く・鮮やかになったりするスタイルのことをオンブレと言います。
一時のビリーアイリッシュさんとかもそうですよね。
しかし、本当のオンブレって結構攻めたスタイルに見えますし、一歩間違えばただのプリンにも見えてしまいます。
なので、そこからより一般層に受けるようにソフトにしたソンブレなるスタイルも出てきました。
オンブレがモードなら、ソンブレはリアルヘアって感じですかね。
こっちは多分オンブレ。
こっちはソンブレかな。
Hana式オンブレ・ソンブレヘアの作り方
このオンブレヘアやソンブレヘアを作る場合、普通は根元数センチを空けて、中間から毛先をブリーチしていきます。
で、根元だけ地毛乃至は暗いカラーの状態で毛先が明るい状態にしていきます。
しかし、僕の場合、最初から根元を空けて作るということはしません。
先程のこちらのスタイルも、元々普通に全体ブリーチをしていて、そこから伸びてきた地毛を活かし、ハイライトを入れながらプリンを育ててきたスタイルになります。
前述した通り、オンブレは一歩間違えばただのプリンに見えかねません。
しかし、プリンが可愛くないのかと言うとそうではなく、プリンだって可愛いですよね。
けど、ただプリンなだけだとただのプリンなので、そこに少し手を加えながら育てていくと、このような可愛いスタイルにできるわけです。
地毛の成長という一番自然なグラデーションを利用する
わざと根元を空けて作るオンブレやソンブレよりも、このようにプリンになることを利用して作る方がメリットが多いと僕は思います。
まず一つは、地毛が伸びてくるという一番自然にグラデーションになってくれる現象を利用できます。
こちらの記事でご紹介しているスタイルは、地毛を育て始めてから約8ヶ月経過した状態です。
ここまでくると、どこまでが地毛の黒でどこからが既染毛なのかの境界線が殆どわからないですよね。
こういった自然なグラデーションをブリーチワークで作るのは至難の技です。
勿論、ある程度はできますけれど、地毛が伸びてきてできる自然なグラデーションには敵いません。
更にそこに、ハイライトを足しながら育てていくので、より自然で綺麗なグラデーション感を作ることができます。
これが、僕がオンブレやソンブレを作る時に、最初から根元を空けるブリーチをしない理由の一つです。
育てる途中経過も楽しんで頂きたい
もう一つの理由は、途中経過を楽しんで頂きたいから。
言わずもがな、最初からオンブレヘアにすると、伸びてきてもオンブレヘアですよね。
ですが、最初は根元から毛先までをブリーチして作るスタイルにすれば、根元が伸びてくるまでの間、
・全体ブリーチのスタイル
・根元が少し伸びてきたことを利用するスタイル
・オンブレ
・ソンブレ
・よりナチュラルなグラデーション
といった感じで、伸びていく中で様々なスタイルを楽しんでいただけます。
折角ヘアカラーをさせていただけるのであれば、なるべく沢山楽しんで頂きたいなと思います。
これが、僕が最初からオンブレにしない理由の2つ目です。
Hana式オンブレ・ソンブレの作り方のデメリット
しかし、勿論そこにはデメリットも存在します。
・すぐにオンブレにはできない
当たり前ですが、最初は全体のブリーチをして作るわけですから、オンブレにしたいのに最初は全体ブリーチのスタイルになります。
良い具合のオンブレ感に育つまでには大体3〜4ヶ月ほどかかるので、1回ですぐに作りたい方には向かないと言わざるを得ません。
・ホワイトへのオンブレはできない
僕のオンブレやソンブレの作り方の場合、
全体ブリーチ→2ヶ月後ハイライトorオンカラーのみ→更に2ヶ月後ハイライトorオンカラーのみ→2ヶ月後ハイライトorローライトorオンカラーのみ…。
という感じでハイライトを繰り返しながら育てて、様子を見ながらローライトを入れたり、オンカラーだけにしたりなど…。
その時々によって様々な方法を用います。
ホワイトヘアの場合、純白に近い状態を目指すのであれば最低限ヴァージンヘアであることが必須になりますから、オンブレでホワイトにしたいとなると最初から白にする必要があります。
また、より自然なグラデーションにしていくためにハイライトを織り交ぜていくわけですが、ホワイト領域までブリーチをしているところにハイライトを入れると切れ毛の危険性がかなり高くなってしまいます。
なので、オンブレでホワイトヘアにしたい場合は、最初から根元を空けたホワイトブリーチをしてあげる必要があるのです。
どちらが良い悪いではなくどういうスタイルを求めるか次第
どんなことでもそうですが、どちらにもメリットデメリットは必ずあります。
ですから、どちらが良い悪いというよりも、今回であればオンブレやソンブレにしたい場合、何を一番に優先したいのかを基準に考えてもらえたらと思います。
求めるお色によっては最初からオンブレにした方がいい場合もありますし、逆に僕が普段作っているような育てていく中で少しずつそういったスタイルにするような作り方が合う場合もあります。
そういった部分は、カウンセリングにてお伝えさせていただいているので、遠慮なくご相談くださいね。
Hana式育てるオンブレヘアの第一段階
と、いうわけで今回の本題。
ずっとブラウン系にされていたこちらのお客様。
前回は他店にて3ヶ月ほど前にカラーをされていたと。
ご希望はこの画像のようなスタイルとお色。
先ほどまでに書いた内容をご説明させて頂き、最初からオンブレにするのではなく、育てていく方向になりました。
ということで、今回は…、
・先ずは全体ブリーチ
・今後ハイライトを入れていくことを踏まえ、そこまで明るくしない
・最終的には寒色系に振るものの、ずっと寒色でいくと濁る可能性が高いので、明るさを維持しながら育てていけるお色に
ということで、こうなりました。
先ずはそこまで明るくしすぎないベージュ系に。
これくらいの明るさであれば、今後ハイライトを沢山入れても切れ毛になる心配はありません。
色味もあまり寒色に振っていないので、最終段階で今までのカラーが蓄積して濁る・暗くなることもないかと。
ここから大体2ヶ月周期でご来店頂き、2〜3回のご来店で最終的に目標のあの画像のようにしていきます。
メニュー:Hana式ブラウン(¥15,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:4h
といった感じで。
お色やスタイルによっては1回で完成ではなく、少しずつ育てていく方が綺麗に作れる場合もあります。
そういったことは、事前カウンセリングやご来店頂いてからのカウンセリングでお伝えしておりますので、先ずはご連絡いただけたらと思います。
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