普段あまりゲームをしない僕ですが、小学校〜専門学校くらいまでは結構色々なゲームをしていました。
その中でも、今の僕の音楽の趣味を作った1つが”ファイナルファンタジークリスタルクロニクル”。
その作中に出てくるとある”木”をイメージしたカラーをさせて頂きました。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
初めて僕のブログをご覧下さった方は必ずこちらのページを御一読下さい。
・Hanaのブリーチ技術について
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
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FFCCってどんなゲーム??
そもそもの話、FFCC(ファイナルファンタジークリスタルクロニクル)とはどんなゲームなのかというと…、
遥かむかし
この大陸に巨大な隕石が襲い
世界は猛毒の瘴気に包まれた一度は奪われた未来に
希望をもたらしたのは瘴気を浄化するクリスタルだがクリスタルの命も永遠ではない
クリスタルの命を紡ぐ「ミルラの雫」を求めて
キャラバンは冒険へ旅立つこの物語はクリスタルと共に生きる若者たちの冒険記
『クリスタルクロニクル』
という、所謂アクションロールプレイングゲームです。
2003年に発売されたゲームなのですが、当時小学生だった僕は友人らと共にどハマりして、毎日のように誰かしらの家に集まり遊んでいた記憶があります。
ゲームキューブが得意だった水の描写が特に素晴らしく、FFのメインシリーズとはかなり毛色の違うキャラクタービジュアル。
コントローラーではなくゲームボーイアドバンスを繋げて遊ぶというスタイル。
ストーリーは勿論のこと、やり込み要素が沢山あり、何より音楽がいい。
何となく、アイリッシュっぽいようなケルトっぽいような、民族音楽的な曲なのですが、かと言って物凄くそう言った地域性に傾倒しているかというとそうでもなく…。
どこの国とも言い切れないような、物凄く良い意味で地域感を感じない民族音楽で、サントラを聞いているだけで異国を旅しているような気持ちになれる…。
そのおかげで、そういった民族音楽やそっち系のアレンジが大好きになりました。
そんな素晴らしい音楽を聴きながら、友人たちとワイワイと楽しめるゲームでした。
で、そんな素晴らしいFFCC。
先ほどの公式サイトの文章にある通り、プレイヤーが動かす主人公らをはじめ、多くの村や町の何名かが、ミルラの木から採れる滴を求め旅をします。
今回モチーフにしたのは、そのミルラの木です。
17年前のゲームを何で今更…?
そんな僕の音楽の趣味に多大な影響を与えてくれたFFCCですが、発売されたのは2003年…。
17年も昔のゲームの作中に出てくるものを、何故今更ヘアカラーのモチーフにしようと思ったのかというと…
実は今年の8月末に、リマスター版が発売されたんです!
もうね、本当、ほんっっっっっっっっっっっっっとうに嬉しくて。
嬉しさのあまりOPで大号泣し、配信から1ヶ月も経たないうちに本編を終えて今は他のゲームもやりつつのんびりやり込み要素を消化しているところですw
OPで号泣できるくらいに大好きだった作品ですし、そもそも水の描写がとてつもなく綺麗で、宝石のような輝きを放つミルラの滴を採取するシーンは、大人になった今でも物凄く綺麗な情景として鮮明に覚えていました。
なので、リマスター版が発売されることを知った日からずっと、作ってみたいと、俺が作らず誰が作るんだと、真剣に考えていた次第です。
FFCCミルラの木のような水色を作るには…
で、やっと僕の思い出語りは終わり、今日の本題。
FFCCのミルラの木のような水色を中心とした水の煌めきをヘアカラーで作るには…!
絶対条件はホワイト領域のベース
先ず初めに、最低ラインとして必要になってくるのがホワイト領域の明るさのベースです。
というのも、”水色”って青を薄めたらなると思っていらっしゃる方が多いと思いますし、大枠としては間違っていません。
しかし、厳密なことをいうと水色は明るくて淡い”緑みの”青です。
「緑みの青??」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが淡い青なら
こうですし、紫みの青なら
こうですからね。
そもそも水色の語源というか大元である水って、青緑ですからね。
少しでも黄色味があると…
そもそも黄色の要素がある明るくて淡い青緑ですから、ブリーチの時点でしっかりとホワイト領域まで明るくできていないと、どうしたって緑に寄ってしまいます。
すると、水色というよりもターコイズとか、そういう感じになってしまうわけで…。
また、黄色味が強く残っているのをベースメイクでカバーしたとしても、黄色味という色味と、ベースメイクで更に色味が足され、そこに更に水色が乗るわけですから、明度が下がってしまうために水色っぽい見え方をしなくなってしまいます。
なので、ブリーチの時点でしっかりと明るくして、ベースメイクをするにしても薄ら黄色味が飛ばす程度で、ベースメイクまでの時点で高い明度を維持しておく必要があります。
ミルラの木イメージカラーの作り方
と言ったところで、やっと今日のカラー紹介。
①青系だけで作ったミルラの木イメージカラー
先ず最初は、
青系の色味だけで作ったミルラの木イメージカラーです。
ビフォア
前回はホワイト領域一歩手前くらいまでブリーチさせて頂き、そこから約3ヶ月ほど経った状態。
前回の紫系のお色はほぼ色落ちして、ごじたくでお使い頂いていた青みが強めな紫シャンプーの影響でほんのり青みがかったグレーっぽい感じに。
これはカラーをするのにほぼ邪魔にならないので良いとして、根元は3ヶ月分しっかり伸びているので、先ずはこの黒髪をブリーチ1回でホワイト領域近くまで明るくしていきます。
リタッチ&ベースメイク
リタッチは当然、切れ毛を最小限に抑えて効率よく明るくするためのフォイルリタッチ。
リタッチを終えた状態ではこう。
ホワイト領域一歩手前くらいで止めておき、明度を損わずに黄色味を飛ばす程度のベースメイクをして…、
こんな感じの薄ら紫に。
これくらいであれば、十分綺麗な水色系のお色を作れます。
オンカラーして仕上げ
こんな感じの青系2種、水色1種、かなり緑寄りの青1種の計4色を、それっぽくなるように…。
ただし今回のオーダー的には1個1個の色がある程度分かったほうがいいので、色々考えながら塗って…、
こうなって。
こうなりました。
今回は緑と青の間くらいの色をメインに、というオーダーだったので、お顔周りや表面はそれを中心に。
表面から透ける1段下の部分に少し濃いめの青を置いて、立体感が出やすいようにさせて頂きました。
青系しか使っていませんが、結構それっぽくできたと思うんです。
②根元だけで、ミルラの木イメージカラー
そしてもうお1人。
こんな感じでミルラの木に使われている色を全て使って、なるべくそれに近いような配色を目指して作ってみました。
ビフォア
ビフォアはこんな感じで、前回ネモキンスタイルにさせていただいてから約2ヶ月半ほど経った状態。
前回が結構黄色やオレンジ系の色味だったので、ブリーチ部分は少し黄色味が強く見えますが、ベースの明るさはホワイト領域少し手前くらい。
この黄色味は、そのまま活かせそうなので根元の黒髪部分だけリタッチをしていきます。
リタッチ&ベースメイク
って思ったのですが、撮り忘れていました…。
ざっくり説明すると、先ほどの方と同じようにフォイルリタッチをして、ブリーチをしている部分に薄ら紫を乗せて黄色味を軽く飛ばしました。
大体リタッチ〜ベースメイクまでで4〜5時間ほどかかるのですが、文章にしたらたったの2行で終わります。
つらたんです。
オンカラー
オンカラーはこんな感じで、根元は少し濃いめな青と紫。
中間〜毛先には水色〜黄緑くらいまでを交互に乗せたカラーグラデーションに。
ちなみにこのチラッと見えている表面の毛の根元が、ベースメイクまでで作った部分です。
ほんのり紫な無彩色になってくれていますよね。
このベース作りがとっても大切なんです。
で、表面のデザインをして。
フォイルアウトして馴染ませたら…、
乾かして仕上げ
こうなります。
ちゃんと仕上げると…、
こんな感じ。
…結構いい線いってると思うのですが、如何でしょう?
どちらも
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:6h〜7h
といった感じで。
元々ヘアカラーの画像をお見せ頂いて「こんな感じにしてください!」みたいなオーダーが殆どない僕なので、このようなゲームやアニメの”キャラクターではなく作中に出てくる風景”をモチーフにしたカラーをさせて頂くこともよくあります。
実在する動植物や風景をモチーフにするのもとても楽しいですが、架空のそれらは実際には有り得ないような配色だったりして、それが中々難しくも楽しいので、是非そういったオーダーもお任せ頂けたらと思います。
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