中明度のお色を、髪色でなるべく淡く見せる作り方【黒髪からホワイトブリーチ1回】

 

「茶色じゃない髪色にしたい!」

 

 

 

わかる。

 

 

 

「けど鮮やかすぎてド派手になるのは嫌だ!」

 

 

 

それもわかる。

 

ほなどうすんの?ってお話をば。

 

 

 

中明度くらいで淡い紫系の髪色

 

 

というわけでこちらです。

 

ホワイト領域の明るさほどは明るくしていない、中明度くらいの紫です。

ぱっと見明るく見えますが、純粋な色味の話で言えば中明度暗いの紫。

 

なのですが、実はこういう明るさで淡めに作るのは…、特に青みの紫や青などの寒色系で作るのは少し難しかったりします。

 

 

 

中明度の淡いお色を作るのが難しい理由

 

そもそも髪色に於ける明度というのは、紙や映像の中での色彩の明度とは異なり、白〜黒ではなく、

 

黒→茶→橙→黄→白

 

と変化していきます。

 

 

 

ある程度わかりやすく色味が表現できるようになるのは…

 

この髪の毛の明るさの段階の中で、ある程度わかりやすく色味が表現できるようになるのは橙(オレンジ)よりも明るい状態からです。

 

ブリーチによってある程度明るくなるにつれて、暖色系は比較的早い段階から”その色味として”ハッキリと出しやすくなります。

ですが、前述したような青紫や青系は黄色くらいの明るさからやっとハッキリとわかるようになります。

 

 

 

中明度の色彩を髪色で表現するには…

 

ヘアカラーに於ける中明度といったら、恐らく10〜14lvくらいの明るめの茶の領域なのでしょうけれど、本来の色彩に於ける中明度の色合いを髪色で表現するには最低でも15lv以上の明るさが必要になります。

 

しかし、だからと言って際限なく明るくすればいいのかというとそうではなく。

明るくしすぎてしまうと、今度は透明感が出てしまい、淡くすればペールトーン、濃くすればブライトやストロングトーンで出てきてしまいます。

淡くすると明るく、暗くすると鮮やかに見えてしまうわけです。

 

それ故に、ヘアカラーで中明度の色彩表現をしていくためには、明るくすぎず必要最小限の明るさのベースで止めるという技術が必要になります。

 

 

 

黄色と青みの紫は打ち消し合う…

 

ですが、ここで問題なのは補色であること。

 

中明度の色彩を作るのにベストな明るさは黄色の領域。

しかし、青みの紫は黄色にとって真反対の補色。

 

故に、オンカラーの時に淡い色を作りたいからと薄めの紫を使ってしまうと、紫ではなくグレーになってしまうという…。

また、これが青であれば、緑っぽくなってしまう可能性すらあります。

 

 

 

髪色で中明度の淡い色彩を表現するためには…

 

ではそういった状況の中で、如何にして中明度の淡いお色を表現するか。

 

1つは、ブリーチ後の目的のお色を乗せる前に、色の下地を作るベースメイクを行う事です。

ブリーチ後黄色くなっている髪の毛を、一旦トーンマップの中明度に当たるグレーなどの無彩色に整え、その上から目的の淡さの紫などを乗せるという方法。

 

明るさをブリーチで作り、彩度を最終的に乗せるカラー剤で作る。

そのカラー剤が綺麗に発色するような下地を予め作っておく…。

手間こそかかりますが、最も確実な方法と言えます。

 

 

 

デメリットも勿論ある

 

この方法は、単色で綺麗に中明度の淡いお色を表現するには非常に有効な方法だと考えます。

しかし、メリットがあれば必ずデメリットもあります。

 

それは、とてもシンプルに、最終的に乗せるカラー剤が淡い=色落ちが早いということ…。

 

ヘアカラーの色持ちは、どうしたって”ブリーチ後に乗せるカラー剤に含まれる染料の量”に大きく影響されます。

どれだけご自宅でのケアを頑張ろうとも、そもそも染料があまり入っていない状態であれば、染めたてのお色を維持することは難しいです。

 

確かに、単色で綺麗な中明度の淡いお色を表現するのには有効な方法ではありますが、色持ちという点を考慮すると必ずしもいい方法とも言い切れません。

 

 

 

中明度の淡い青紫を少しでも長持ちさせる作り方

 

 

 

で、こちらの仕上がりの写真をよく見て頂くとおわかりいただけると思いますが…、

 

紫の部分は、結構彩度高めです。

で、その紫の部分の間にグレーがあります。

これによって、明度は中明度で、紫はキチンと発色できて且つ色持ちが良くなり、ぱっと見鮮やか過ぎないように見せているわけです。

 

このように、2つの色を並べて、遠目だったりぱっと見でその間の色に見せる技法を並置加法混色と言います。

所謂ハイライトやローライトの効果と同じですね。

 

 

 

 

 

 

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所要時間:6h

 

 

 

といった感じで。

淡いお色って、柔らかな印象を与えてくれるとても素敵な色合いですが、同時に発色させることが難しいことや色持ちが悪くなりやすいというデメリットもあります。

しかし、このような色彩の技法を用いることで、比較的容易に、綺麗に発色させられて、そこそこ色持ちもいい作り方もできます。

 

単色至上主義とかでなければおすすめの方法なので、是非ご相談ください。

 

 

 

 

 

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