どれだけトレンドが移り変わろうと、変わらぬ魅力と人気を誇るスタイルってありますよね。
ヘアカラー、特にスーパーハイトーン領域で言えば、矢張りホワイトはずっと人気のお色だと思います。
ですが、以前の記事でも度々書いているように、綺麗なホワイトヘアにするためには現代だと少し厳しい前提条件をクリアしている必要があります。
今日はそんな、概ね前提はクリアしているものの一部分だけがそうではなかった場合どうするのかというお話をば。
ホワイトヘアの前提条件
先ずは毎度お馴染み、前提認識の共有をさせてください。
何度もお読み頂いている方は飛ばして頂いて構いませんが、初めてご覧頂く方は是非リンク先の記事までお読みください。
ホワイトヘアにするためには〇〇必須
ホワイトヘアにするためには、カラーやパーマ、縮毛矯正や酸熱等の特殊なトリートメントをしておらず、日々のスタイリングや美容室での仕上げのアイロンで熱変性を起こしていない完全なヴァージンヘアであることが最低条件になります。
「え?黒髪からの方が簡単なの?」
と思われる方もいるかもしれません。
ですが、暗いか明るいかというのは実はさしたる問題ではなく、どれだけ髪の毛が素の状態であるかの方が影響として大きなものになります。
ホワイトヘアというのは、端的に言えば色素が何も残っていない状態と言い換えることができます。
つまり、髪の毛の中にある色素を限りなく0に近付けなければならないわけですが、
・元のダメージが大きく、色素0にするためのブリーチに耐えられない
・前回までのカラー剤の染料がこびりついてしまい落としきれない
・熱の影響から髪の毛のタンパク質が変性してしまい、完全に脱色しきれない
といった要素があれば、当然真っ白には出来なくなってしまいます。
ですので、最低条件としてはヴァージンヘアであること。
髪質的な問題はその前提の上で初めて考えるべきものになります。
ホワイトヘアにするためにはブリーチ何回必要?
何回必要かと問われれば、1回となります。
Google等で「髪の毛 白 何回」とかで検索をすると、大体1番上には2〜3回とか、それ以上とかという記事が上がってきます。
確かに、前提が変われば手段も変わりますから、ブリーチを数回に分けた方が安全な場合もあります。
丁度先日の記事でこの部分に触れておりますので、こちらも併せて是非ご覧ください。
とはいえ、基本的な必要回数は1回です。
その他、ホワイトヘアに関する基本的な記事群はこちらになりますので、ホワイトヘアに興味がある方は是非こちらもお読み下さい。
ホワイトブリーチをしたけど白くならなかった時は
で、今日の本題です。
ホワイトヘアにするためにブリーチしたけど、部分的に黄色味を消しきれなかった場合どうする?というお話。
こちらのお客様のような場合のお話です。
肩甲骨が隠れるくらいの長さは3年強の履歴が残っている
先ず大前提として、こちらのお客様くらいの長さとなると、少なく見積もって3年分の履歴が髪の毛に蓄積されていることになります。
毛先に行けば行くほど古い髪の毛になりますから、大きく分ければ
・頭頂部から耳の真ん中あたりまでで1年
・耳の真ん中あたりから鎖骨くらいまでで2年
・鎖骨から肩甲骨が隠れるあたりまでで3年
です。
こちらのお客様の場合丁度3年前くらいまで、ハイライトを入れたりセルフカラーをされており、度々美容室の仕上げ等でアイロンを使用されておりました。
そのため毛先の方は染料の残留か熱の影響からか、真っ白にできる明るさまでは持って行けず、黄色味が残ってしまいました。
無理は禁物
で、ですね。
もしかしたら、ここからもう一度ブリーチをしたら、真っ白に出来るかもしれません。
その可能性は十分にあり得ます。
しかし、画像を見て頂ければお分かりの通り、本来であれば真っ白に出来るブリーチをすでにしている。
言い換えれば、本来だったら真っ白になる程度のダメージはしているということです。
ですから、ここからもう一度ブリーチをした場合、毛先まで真っ白く出来る可能性があると同時に、毛先がダメージの限界を迎え、千切れたりジリジリになってしまう恐れも同じくらいあるわけです。
こういった問題を解決できる術があれば良いのですが、残念ながらその日の仕上がりは綺麗に出来る方法はあれど、その後も綺麗な状態を維持出来て無理を通せる方法は、僕は寡聞にして知りません。
ですから、このような状態になってしまった時は、無理をせず安牌ベタ降りするのが僕の信条です。
黄色味が残った時の選択肢
本題に戻りまして。
今回のように、毛先に黄色味が残ってしまった場合。
他にも、熱の影響からもっと中間あたりから黄色味が残ってしまった場合。
そういった場合に考えられる選択肢としては
・可能な限り白くするために多少の黄色味には目を瞑る
・可能な限りムラを目立たなくするために多少の黄色味には目を瞑る
・ムラも黄色味も可能な限り消すために一旦濃い青紫に染める
・黄色味が強く残った部分に色を入れてグラデーションカラーにしてしまう
(・僕は絶対にしませんが、黄色味が残る部分にもう一度ブリーチをする)
の4つが考えられます。
・可能な限り白くするために多少の黄色味には目を瞑る
1つ目は今回のような状況であればアリな選択肢だと思います。
黄色味が残っているのが毛先の極限定的な部分であれば、多少黄色味が残っていたとしてもそこまで気にならない。
気になったとしてもスタイルとして成立する配置です。
これがもう少し根元側、中間あたりから黄色味が強く残っているのであれば、バランスが悪くなってしまうのであまりお勧めはできません。
・可能な限りムラを目立たなくするために多少の黄色味には目を瞑る
2つ目は正直一番安牌な選択肢と言えます。
黄色味が残ってしまうことはデメリットですが、とはいえムラは気にならない上白と同じくらいの明るさを維持できるため、どの位置から黄色味が残ってしまったとしても、概ね単色に染まっているように見えて、且つ金髪よりも白に近い状態にはできますから、個人的には最もバランスの良い選択肢であると言えます。
抜きっぱなしブロンドや
僅かにくすませたブロンド等
・ムラも黄色味も可能な限り消すために一旦濃い青紫に染める
こちらは完全に白やブロンドからは離れますが、黄色味を消し切れてかつムラも抑える方法として、一旦紫に染めてしまう方法があります。
こちらの記事で染めたてと色落ちの状態を解説しておりますが、今回のお客様のように限りなく白に近いけれどあと一息という状態であれば、濃い青紫に染めることで色落ち時も概ね黄色味が出てきにくくムラも目立たなくすることもできます。
デメリットとしては白くならない上白にできなくなること、染めたては暗く色落ち時もホワイトよりも明度が落ちることがあります。
ですが、真っ白にできないなら可能な限り黄色味を消し去りたいという方であればおすすめの選択肢と言えます。
・黄色味が強く残った部分に色を入れてグラデーションカラーにしてしまう
こちらは1つ目の方法の発展系ともいうべき手段ですが、どうせ毛先に黄色味残ったなら、いっそそこは色入れて可愛くしちゃおうぜというノリです。
入れるお色は正直なんでも良いのですが、オススメとしては
・全体を可能な限り白くした場合→寒色系
・全体をブロンド系にした場合→暖色系
の方が、全体の色のバランスがとりやすいのでオススメです。
上記全て
料金:¥22,000
所要時間:フルブリーチの場合5〜6時間、リタッチの場合3〜4時間
料金:¥27,500
所要時間:フルブリーチの場合5〜6時間、リタッチの場合3〜4時間
といった感じで。
ショートの方であればともかく、肩くらいの長さや、ましてやそれ以上の長さとなると、正直毛先まで真っ白にすることは難しいことが多いです。
ですが、出来ないなら出来ないなりに、このような方法でそのお客様一人一人に合った折衷案をご提案できます。
完璧な理想を目指すことは素敵なことですし、僕も一技術者としてその気持ちはあります。
ですが、現実問題として無理な時は無理だから無理なので、そういう時は現実的な範囲で一番ご自身の気持ちが上がるかを考えて頂けたら嬉しいです。
ご相談、ご予約心よりお待ちしております。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
初めて僕のブログをご覧下さった方は必ずこちらのページを御一読下さい。
・Hanaカラーについて
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
・どういう方に来て頂きたいか
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
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