ケアブリーチはあくまで概念。ダメージレスなブリーチは技術で作るもの

「ダメージ○%オフ!」みたいな薬剤が出始めて早数年。

本当に、いい時代になったと思います。

けれど、本当にダメージを軽減するには、”どんな薬剤を使うか”ではなく”どういう塗布をするか”が今でも非常に重要です。

 

 

 

【華やかで品のある髪色が派手髪】

【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】

をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。

こちらの記事や日々のブログ、スタイルページ、インスタグラムなどをご覧頂いた上、僕の理念や作るスタイルに共感頂けた方は是非LINEオフィシャルアカウントから、友達追加の上ご連絡ください。

 

Twitterはこちら

Instagramはこちら

Instagram

チダハナラヂオはこちら

 

 

 

 

 

ホワイトヘアでもヴァージンヘアと変わらない艶と指通りに出来るHanaのブリーチ技術

 

僕は朝から晩までブリーチをしてます。

それ故に、ブリーチ剤やブリーチの塗布テクニックには人一倍気を付けていて、特に大事にしているのは”綺麗な髪の毛で綺麗な髪色”になることです。

 

【初めましての方必読】ブリーチ専門カラリストHanaのカラーについて
東京の学芸大学駅徒歩4分の美容室Al Chemでブリーチ専門カラリストをしているHanaのヘアカラーに対する拘りや大切にしていることをまとめた記事です。初めましての方は是非こちらをご覧ください。

 

使う薬剤から塗布の仕方、処理にこだわることで、このように…

 

 

 

 

所謂ハイトーン領域よりも更に明るいスーパーハイトーン領域までブリーチをしていても、このように天使の輪がかかるくらい艶々で指通りも良く、ヴァージンヘアと変わらない質感にすることができます。

 

勿論、アイロンとかブローとか、そんなことは一切せずに、です。

一番右下のシルバーの子なんて、カラーしてから1ヶ月たった色落ちした状態ですからね。

 

このようなダメージレスなハイトーンカラーを叶えるために僕がしていることについてお話ししていきますので、長くなりますが是非最後までお読みください。

 

 

 

そもそもケアブリーチって??

 

数年前、某メーカーさんがダメージ○%カット的なブリーチ剤を出しました。

それを皮切りに、様々なメーカーさんが挙ってそういった薬剤を出し、一時はケアブリーチ戦国時代なんて言われたり…。

”〇〇プレックス”とか、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか??

 

他の美容室さんのことはあまり詳しくないのですが、聞く話ですとそう言った〇〇プレックスを混ぜたり、それらが混ざったブリーチのことをケアブリーチと呼んでいる事が多いようです。

 

勿論、より良い薬剤が出てくることは非常にいいことですし、それによって僕らの仕事の幅やクオリティがグッと上がったことは事実です。

 

しかし、ブリーチによるダメージはブリーチ剤だけによるものではありません。

 

 

 

ブリーチ剤でダメージする原因って??

 

厳密に言えば様々な要因から起きるのですが、今回は分かりやすさ優先で大きく2つの理由をご説明させて頂きます。

 

 

 

内部物質の流出

 

一つは、”内部物質の流出”です。

 

こちらの記事でも書いておりますが…、

 

「ホワイトヘアにするのにはブリーチ何回必要ですか?」→1回です。
ブリーチ何回もしないと白にはできないと言われたことのある方もいるかもしれませんが、ブリーチをちゃんと理解していれば日本人でも1回で出来るのです。

 

ブリーチ剤に含まれるアルカリ剤が過酸化水素を分解、過酸化水素が分解されて発生した酸素がラジカル化され、ラジカル化された酸素がメラニン色素に対して激しい酸化を起こしてメラニン色素を分解するので髪の毛が明るくなります。

 

この時、髪の毛がアルカリ性に傾くのですが、髪の毛はアルカリ性に傾くとキューティクルが開く性質があります。

 

ブリーチはどうしても放置時間が長くなるため、キューティクルが開いている時間も必然的に長くなるので、内部物質が流出しやすくなるというわけです。

 

 

 

酸化熱のダメージ

 

”酸化”というワードを聞いた時、何を思い浮かべますか??

 

金属が錆びるのも酸化ですし、物が燃えるのも酸化の1つですよね。

 

酸化反応は激しくなればなるほど、言い換えれば”短時間で起きればその分”熱を発生させます。

ブリーチもそれは同じで、だからブリーチ剤を塗ってしばらくすると、頭がポカポカと温かくなる感じがしますよね?

これは、酸化時に発生する酸化熱による物です。

 

この時の温度は、僕も実際に何度か計ったことがあるわけではありませんが、触れて温かいと感じるということは少なくとも38度以上、人間の体温よりも温かくなっていることは間違いないと思います。

 

髪の毛は本来、健康な髪の毛であれば乾いた状態で130℃、濡れた状態で60℃までは耐えられると言われています。

耐えれるというのは切れたり溶けたりという話ではなく、熱変性という髪の毛のタンパク質が熱によって固められてしまう現象が起きないK点という意味です。

 

熱変性に関してはこちらの記事にまとめておりますのでご覧ください。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

「60℃まで耐えられるなら大丈夫なんじゃない??」と思われるかもしれませんが、ブリーチ剤によってアルカリ性に傾いて膨潤していたり、内部物質が流出し始めていると外部からの影響をどうしても受けやすくなってしまいます。

 

ブリーチ後に髪の毛がゴワついてしまうのは、この熱変性によって髪の毛が硬くなってしまうからなのです。

 

 

 

ブリーチ剤によるダメージを軽減するために

 

この二つのダメージは、ブリーチをする上である程度避けられないのが事実です。

しかし、全く減らすことが出来ないかと言われるとそうではなく、そのために僕は

 

・内部物質の流出に対して

→内部物質の補給と髪の毛の補強をしてくれるトリートメントでなるべく元の状態に近付ける。

 

・熱によるダメージに対して

→反応が激しくなればその分高温になるので、なるべく反応が穏やかな薬剤を使用し、必ず加温などはせずに自然放置をしています。

 

 

 

ブリーチの仕方でダメージする原因

 

ここまで、薬剤についての話をしてきました。

勿論、どんな薬剤を使うかも非常に重要にはなります。

しかし、同じ薬剤を使ったからと言って必ずしも同じ結果になるわけではありません。

何故なら、薬剤を塗るのは人で、その人その人の塗り方によって結果が大きく変わるからです。

 

 

 

物理的負荷がもう一つのダメージの原因

 

髪の毛がダメージする原因は大きく分けたらたった2つ。

薬剤に因るものと物理的負荷に因るものだけです。

 

それぞれを深堀していけばたくさんの原因がありますが、大きな枠で見ればこの2つに集約されます。

 

物理的負荷というのは、端的に言えば熱と摩擦。

 

熱に関してはブリーチ剤の方で触れた通り、なるべく反応が緩やかな薬剤を使い加温をせずに自然放置にすることで軽減出来ます。

しかし、摩擦に関しては塗り方でどうにかするしかありません。

 

 

 

ダメージを最小限に抑えるために使う刷毛

 

僕がブリーチ剤やカラー剤を塗布するときに良く使う刷毛があります。

 

 

 

 

こういう刷毛です。

この写真を見てもらうとわかると思いますが、よく美容室で使われている一般的な刷毛ってこのように、

 

 

 

 

コーム(櫛)が付いているのが一般的です。

 

この刷毛とコームが一体となっている刷毛は非常に優秀で、塗布をしながら髪の毛を梳かすことが出来るので、塗りムラを減らすことが出来ます。

コーミング(梳かすこと)は塗りムラを減らす上で非常に楽なテクニックなのですが、実はこれがダメージの原因にもなります。

 

 

 

ノーコーミングと刷毛で擦らない塗布

 

ムラとダメージの天秤?

 

このコーム部分が付いていない刷毛で塗布をする理由はただ1つ。

絶対にコーミングをしないためです。

 

確かに、コーミングをすることで塗布ムラを減らすことは容易になります。

しかしそれは、雑な言い方ですけれど”ムラがないように塗ればムラなく塗れる”わけで。

必ずしも、コーミングをしないと塗布ムラが出来てしまうわけではありません。

 

それよりも、髪の毛は死滅細胞の集まりですから、一度受けたダメージが回復するということはありません。

 

コーミングした方が楽にムラをなくせるけれど、その分摩擦が起きます。

しかもそれは、カットや普段のブラッシングをする時と違って、ブリーチ剤で髪の毛が弱くなっている時に起きる摩擦ですから、極論傷口にヤスリをかけるのと同じと言っても過言ではないかと。

そりゃ傷みますよね。

 

コーミングをしなければ、その摩擦を無くせます。

塗布ムラも、気を付けて塗れば無くせます。

 

烏養監督が言ってました。

「外れるかもしれないけど強いサーブを打つのか、外さないように入れるサーブを打つかの二択に感じるかもしれねぇがそれは違う。正しくは”強いサーブを入れる”だ。」

 

ブリーチの塗布も同じです。

 

ムラを恐れてコーミングするか、ムラを受け入れてコーミングしないかじゃない。ノーコーミングで、ムラなく塗る。

 

これがブリーチ時のダメージを抑える上で非常に重要になるのです。

 

 

 

更に物理的負荷を減らすために

 

コーミングをしないことで、髪の毛に対する摩擦を減らすことが出来ます。

しかしそれだけではなく、あることに気をつけることで更に物理的負荷を減らすことが出来ます。

それもまた至ってシンプル。

 

刷毛を髪の毛に擦らないことです。

 

そのために僕は、ブリーチなどの薬剤を刷毛にとる時に…

 

 

これくらい、こんもり取ります。

そして、刷毛の角度にも拘り、なるべく髪の毛に対して刷毛の角度が0°になるようにします。

 

 

 

そうすることで、刷毛と髪の毛の間に薬剤のクッションが出来るので、刷毛の毛が擦れることが防げ、ノーコーミングに加え更に物理的負荷を減らすことが出来るのです。

 

 

 

 

 

ヴァージンヘアと変わらないコンディションのハイトーンカラー

 

ここまでお読み頂きありがとうございます。

薬剤と塗布技術に拘れば、ヴァージンヘアと変わらないくらい艶々で指通りのよい状態で、やりたい髪色にする事ができます。

最後に、僕が作らせて頂いた作品をいくつかピックアップしておきます。

 

 

 

ブルー・バイオレット系

 

 

 

 

ピンク系

 

 

 

 

ホワイト・ブロンド

 

 

 

 

美容師さんがよくやるやつ

 

 

 

 

色落ちしてもこの通り

 

 

ちゃんと、艶があってまとまっているのがお分かりいただけるかと。

勿論、カラー前ですのでスタイリング剤やオイルなどは使用せず、アイロンなどもされていない状態です。

 

 

 

 

勿論、途中でも書いた通り、髪の毛は死滅細胞の集まりですから、既にボロボロになってしまっているものを修復することはできません。

しかし、今ダメージが進行してしまっているとしても、綺麗にしていくことはできますので、長いスパンでお任せ頂き、綺麗な髪の毛で綺麗な髪色にしていけます。

 

また、僕にヴァージンヘアの時からお任せいただければ、ずっと綺麗な髪の毛で髪色を維持させて頂きますので、初めてカラーをするという時は是非お任せください。

 

 

 

 

コメント

  1. […] […]

  2. […] […]

  3. […] […]

  4. […] […]

  5. […] […]

  6. […] […]

  7. […] […]

  8. […] […]

  9. […] […]

  10. […] […]

  11. […] […]

タイトルとURLをコピーしました