縮毛矯正して毎日アイロンしているけれどホワイトブリーチしたい

結構よくあるご相談が、

黒染め(地毛くらいの明るさのカラー)していた、セルフカラーしていた…。

そして、縮毛矯正をされていた。

 

けど、ホワイトヘアにしたい。

 

この辺りの履歴があると、ホワイトブリーチではなくても、そもそもブリーチをする上でかなり難易度が高くなってしまいますし、ホワイトヘアの最低条件はヴァージンヘアである事なので不可能になってしまいます。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

では何故縮毛矯正をしているとブリーチの難易度が上がってしまうのか。

縮毛矯正をしている髪の毛にブリーチ、ホワイトブリーチをしていくとどうなるのか。

そして、ホワイトヘアと縮毛矯正の両立は出来ないのか。

 

少し長くなりますが、1つ1つ解説していきますので是非ご覧ください。

 

 

 

【華やかで品のある髪色が派手髪】

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縮毛矯正したからブリーチができないわけでは無い

 

たまにお客様から、

「縮毛矯正してるとブリーチは出来ないよって言われた…。」

と聞く事があります。

 

確かに、縮毛矯正という施術は美容師が行う技術の中でも非常にダメージを伴いやすいものであることは間違いありません。

やり方によっては、1回の矯正で取り返しのつかないレベルまでダメージしてしまうこともあります。

また、縮毛矯正という施術はそのプロセスの特性上、どうしてもブリーチと相性の悪い施術と言わざるを得ない部分もあります。

 

しかし、全ての美容室・美容師さんが行う縮毛矯正がどこでも全く同じことを行っているわけ無いですよね。

ですから、縮毛矯正をしたからと言って必ずしもブリーチが出来なくなってしまうというわけではありません。

 

 

 

安易に出来るとも言えない矯正毛へのブリーチ

 

縮毛矯正をしたからと言って必ずしもブリーチ出来ないわけでは無いとは言え、矢張り縮毛矯正はダメージを伴う施術の中でも特にダメージが大きい施術になり得るものです。

なので、安易に出来ないとも出来るとも、断言することは出来ません。

 

 

 

縮毛矯正とブリーチの相性が悪い理由

 

そもそも、縮毛矯正をする際に起きているダメージとは何なのか、何故”縮毛矯正とブリーチは相性が悪い”と言われてしまうのか。

それは、縮毛矯正をするときに髪の毛に起こしている反応が原因になります。

 

 

 

1、髪の毛の結合を切って繋げる、還元と酸化

 

縮毛矯正をする上で必ずしていることの1つが、髪の毛内部の結合を切ってつなげ直す”還元・酸化”という反応です。

 

これは縮毛矯正に限らず、パーマ、その仲間のデジタルパーマやエアウェーブ、最近あまり聞きませんがストレートパーマなど。

髪の毛の形状を変化させ、ある程度の期間維持させる施術に於いて全て起きている反応です。

 

 

 

髪の毛は死滅細胞が様々な結合でくっついているもの

 

そもそも「髪の毛の結合って??」と思われる方もいらっしゃると思うので簡単に説明すると…。

 

髪の毛は様々な成分から出来ている細胞達(主にタンパク質)が結合してできているものです。

しかし、髪の毛の細胞というのは我々の肉体を構築している細胞達とは異なり、活動をしていない死滅細胞の集まりです。

 

その死滅細胞が、ペプチド結合・SS結合・イオン結合・水素結合と言った結合によってくっついている状態です。

 

 

 

死滅細胞だから、ダメージが回復するということはない。

 

死滅細胞ですから、いくら髪の毛の栄養的な成分を与えたとしても、髪の毛を構築している細胞自体が元に戻るということはあり得ません。

 

確かに、Al Chemで行っているトリートメントは髪の毛の強度が上がり、乾かしやすくなったり、ホワイトブリーチをしていてもヴァージンヘアと変わらないような艶と指通りを実現します。

しかし、それらは髪の毛の細胞自体に何か成分を与え、細胞自体が修復しているというわけではなく。

様々な成分同士の化学反応を用いて、成分を髪の毛に定着させ、擬似的に可能な限りヴァージンヘアに近い状態にしているものです。

 

勿論、トリートメントはやらないよりやって頂いた方が間違いなくいいです。

お客様からも、ご自宅での扱いが楽になったという言葉も多く頂いています。

しかし、勘違いしないで頂きたいのが、トリートメントをすることで髪の毛の細胞が回復するわけではなく、パーマや矯正、カラーやブリーチなどで受けたダメージが回復し元に戻っているわけでは無い、ということ。

 

だからこそ僕たちは可能な限り、最小限のダメージで最高の仕上がりというものを目指しているわけです。

 

ケアブリーチはあくまで概念。ダメージレスなブリーチは技術で作るもの
「ブリーチするとダメージする」とか「ホワイトヘアはボロボロになる」なんて良く聞く話ですがキチンとした知識と技術があれば、ヴァージンヘアと変わらない艶と指通りを実現できます。

 

イメージとしては、僕たちが最小限のダメージに抑えて、トリートメントをすることで普段の生活でこれ以上ダメージをすることを防いであげる、というような感じです。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

還元と酸化で起きるダメージ

 

先ほど髪の毛の細胞達をくっ付けている結合として、

ペプチド結合・SS結合・イオン結合・水素結合

という結合があると書きました。

 

縮毛矯正などの髪の毛の形状を変化させる施術では、この4つのうちペプチド結合以外の3つを、還元で切り、酸化で繋げ直すことで形を変化させています

ちなみに、ペプチド結合が切れる時は髪の毛自体が切れる時なので、間違っても切っちゃダメですからね。

 

で、この切って繋げ直すという反応を起こしている中で起きてしまうダメージとして

 

・過還元(必要以上に結合を切ってしまう)

・酸化不足(切った結合がキチンと再結合させられていない)

 

などが挙げられます。

それ以外にも、縮毛矯正の薬剤による反応だけで沢山のダメージの原因がありますが、それらを話始めるととんでもなく長くなるので割愛するとして。

こう言った反応が縮毛矯正によるダメージの原因の一つになります。

 

 

 

2、髪の毛のタンパク質を熱で固めている

 

1つ目の還元と酸化の話はシンプルにダメージによるもの。

2つ目はダメージと髪の毛のタンパク質自体の形状の変化によるものです。

 

よく、「縮毛矯正とストレートパーマの違いって?」と聞かれるのですが、一言で言えばアイロンをするかしないかです。

 

で、このアイロンをする理由。

 

先ほど髪の毛は主にタンパク質でできていると書きました。

タンパク質というのは、熱を与えると固まる性質があります。

例えるなら、生卵はドロドロしているけれど、熱を加えると固まる、みたいな。

髪の毛のタンパク質も卵と同じように、熱を加えると固まる性質があります。

このタンパク質が熱で固まることを、熱変性タンパク変性と呼びます。

 

この熱変性を利用して

結合を切った(還元した)状態の髪の毛(タンパク質)を、綺麗なストレートに成形し固めて、再結合(酸化)させて固定する

というのが縮毛矯正の一番シンプルな説明になります。

 

 

 

熱による影響

 

この熱を加えるというのが、ブリーチとの相性を悪くする1番の原因とも言えます。

 

というのも、まずシンプルに、熱を加える事でダメージします。

毎日アイロンをされている方の中には、「ブリーチも矯正もしていないのに毛先がボロボロ…。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

髪の毛に熱を加えて、髪の毛が熱変性をしてしまうと髪の毛内部の水分が失われたり、キューティクルが縮こまり内部物質が流出してしまったり。

それによって、髪の毛がパサついたり、逆になかなか乾きにくくなってしまったりします。

 

更に、この熱変性が起きている髪の毛は、ブリーチが反応しにくくなってしまうため、非常に明るくなりにくくなってしまいます。

 

また、熱を加えると言っても、髪の毛一本一本全てに対して均一に熱が加わるわけではありません。

勿論、物凄く上手な方であれば完璧に均一に熱を加えられるかもしれません。

しかし、大体の場合は不均一に熱が加わります。

 

これは縮毛矯正をした直後の状態では正直分かりません。

縮毛矯正をした後に、ブリーチをすることでこの熱のムラは初めて浮かび上がります。

勿論、ブリーチが均一に出来ている事が前提条件ですけれどね。

 

 

 

縮毛矯正とブリーチの相性が悪い理由まとめ

 

以上のことを全てまとめると…、

 

熱の影響で明るくなりにくくなってしまう、だからと言って最大のパワーのブリーチをしようにも、薬剤の影響と熱の影響からダメージ的に耐えられない可能性が高い…。

熱が均一に加わっていない場合、均一なブリーチが出来ると逆にムラになってしまう。

 

というのが、縮毛矯正とブリーチの相性が悪い理由になります。

 

 

 

普段のアイロンもブリーチで明るくなりにくくなる

 

縮毛矯正とブリーチの相性が悪い理由2つ目でお話しした熱変性。

これは何も縮毛矯正の時にだけ起きているわけではありません。

 

普段スタイリングをするとき、巻いたり癖を直したりする時に行うアイロンによっても起きてしまいます。

 

更に言うなら、アイロンの熱だけではなく、ドライヤーやお湯の温度でも起きる時は起きてしまいます。

 

ブリーチしている方必見!ご自宅で行って欲しい最低限のケアまとめ
ただでさえダメージを伴うブリーチ。だからこそ、ご自宅での扱い方には気を付けて欲しいと思います。ブリーチ専門カラリストの僕が推奨するホームケアの方法をまとめましたので是非ご覧ください。

 

こちらの記事に、普段アイロンをする上で気をつけて頂きたいことをはじめ、ご自宅での髪の毛の理想的な扱い方をまとめておりますので是非ご覧ください。

 

 

 

縮毛矯正をされていて、普段からアイロンをされている方のブリーチはこう

 

やっっっっっと本題。

前振りが長いんじゃ…。

けど、出来る出来ないとかそういうのの理由とかちゃんとわかって欲しいからさ。

どうしたって長くなっちゃうんだよね。

 

 

 

先ずはビフォア

 

カラー履歴は一切無し。

大体1年に1回縮毛矯正をしていて、前回矯正をしたのは2019年の1月。

普段ほぼ毎日、180度のアイロンで癖を伸ばしているというこちらのお客様。

 

 

 

 

今回はインナーブリーチなのですが、この写真でもわかると思いますが…、

 

 

 

 

この赤線あたりが、ストレートな部分と癖毛の部分の境界線になっていますよね。

で、もっとよく見ると、癖毛の部分は黒髪ですが、ストレートの部分は若干茶色くなっているのがお分かり頂けるでしょうか?

 

 

 

 

こんな感じで。

これは、矯正の薬剤や熱によって、内部物質が流出することで明るくなってしまっている状態です。

ここまでなってくると、ダメージレベルとしてはまあまあ進行していると言えます。

 

そして今回のオーダーはホワイト…。

正直、カウンセリングの時点ではほぼ不可能であろうというのが正直なところ…。

 

 

 

いざブリーチ

 

とりあえず様子見ジャブを打ちます。

打ってみて、行けそうならもうちょい、無理そうなら諦める。

こればかりはブリーチしてみないと分かりませんからね。

 

 

 

…で、

 

 

 

 

ちょっと攻めて、こう。

なるべく均一になるようにブリーチをしても、熱の加わり方にムラがあるとどうしてもムラになってきてしまいます。

 

ちなみにこれ、本来ならホワイト領域まで持っていけるくらいのブリーチをしています。

根元から中間あたりも普段のアイロンの影響で明るくなりにくくなっていて、毛先は更に明るくなりにくくなってしまっていました。

なので、その修正を少しでもしようと色々手を尽くしたのですが、熱の影響でイエロー領域で止まってしまいます。

 

このように、縮毛矯正は勿論、普段のアイロンも気をつけないとホワイトヘアには出来なくなってしまいます。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

この熱のムラばかりはブリーチしてみないことには見えないムラです。

また、熱変性で明るくなりにくくなってしまった部分は、どれだけブリーチしてもダメージが進むばかりである一定ラインから明るくならなくなってしまいます。

時には諦めも肝心です。

 

とは言え、もう少しだけ攻められそうだったのと、本当はホワイトがご希望だったので、オンカラーはちょこっとだけ攻めてみて…、

 

 

 

こうなりました

 

 

綺麗なブルーバイオレットに。

なるべく暗くなりすぎないように、ブリーチ後の状態から作れる可能な限り明るい、それでいてちゃんと紫が伝わるくらいの濃さに。

色落ちしてもなるべく黄色味が出てきにくいように、ホワイトが不可能なら、可能な限り長く無彩色を楽しめるように、と作らせて頂きました。

 

 

 

 

でもやっぱり、多少のムラは出てしまいます。

暗い(濃い)紫にしてあげればもっと隠す事が出来ます。

しかし、今回はなるべく明るめで、という事なので、ちょっとムラが出てしまうことにご了承頂きこのような形に。

 

 

 

 

メニュー:Hanaカラー_point(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:6h

 

 

 

縮毛矯正とホワイトヘアは両立できないの??

 

では、癖毛の方は、縮毛矯正をするかホワイトヘアにするかの二択なのか…、と言うと、そういうわけでもありません。

 

 

 

縮毛矯正をしている髪の毛にホワイトブリーチ

 

縮毛矯正や普段のアイロンで熱変性をしてしまっていると、ホワイトブリーチをしたとしてもホワイト領域まで明るくすることは出来ません

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

こちらの記事ではホワイトヘアにする場合、と書いておりますが、縮毛矯正をされていたり、矯正はされていなくても普段のアイロンで熱変性してしまっていると、今回のように明るくなりにくくなってしまいます。

 

ホワイトヘアに出来ないということは、シルバーやパステルなどホワイト領域のベースを必要とするお色にもしにくくなってしまうということです。

更に言うなら、前述の通り熱の影響がどれくらいあるのか、どれくらいムラがあるのかはブリーチしてみないことには分かりません。

 

ですから、縮毛矯正をしていたり、普段のアイロンで熱変性をしている髪の毛をホワイト領域まで明るくすることは出来ません

 

 

 

ホワイトヘアに縮毛矯正

 

逆に、既にホワイトブリーチをしていてホワイト領域まで明るくなっている髪の毛に対して縮毛矯正は出来るのか。

 

これは出来ます。

というか、それがしたくて僕はチダと組んだと言っても過言ではありません。

 

僕のケアブリーチ技術と…

 

ケアブリーチはあくまで概念。ダメージレスなブリーチは技術で作るもの
「ブリーチするとダメージする」とか「ホワイトヘアはボロボロになる」なんて良く聞く話ですがキチンとした知識と技術があれば、ヴァージンヘアと変わらない艶と指通りを実現できます。

 

うちのチダの美髪縮毛矯正の技術が組み合わされば…、

 

 

 

 

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【ホワイトブリーチへの縮毛矯正】 ホワイト領域まで抜いてる髪に縮毛矯正✨ @hana_knowledge の1ラウンドホワイトならダメージを最小限に抑えてブリーチしてるから縮毛矯正もできるし、髪も綺麗にできる!✨ 【こんなお悩みをお持ちの方はぜひご連絡ください😊】 ✂︎髪をキレイに改善していきたい✨ ✂︎『髪の毛キレイだね』って褒められたい✨ ✂︎美容室でトリートメントをしても、いつもすぐ落ちてしまう😭 ✂︎ものすごくキレイな縮毛矯正をしてみたい✨ ✂︎アホ毛・毛羽立ちを抑えたい😭 ✂︎ツヤのある髪にしたい✨ ✂︎ダメージが気になる😭 ✂︎ブリーチしてても縮毛矯正がしたい✨ ✂︎ビビリ毛をなんとかしたい😭 なんでもご相談ください⭐️ インスタグラムを見て髪質改善や美髪縮毛矯正で
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このように、ホワイト領域のブリーチをしていても、一切の切れ毛なく縮毛矯正をしてあげる事ができます。

 

なので、

「癖毛で困っているから縮毛矯正をしたい…、けどホワイトヘアにも憧れる!」

 

という方は

 

まず僕がホワイトブリーチをして、その後チダの矯正をしてもらう

 

という流れであれば、ホワイトブリーチと縮毛矯正を両立させる事が出来ます。

 

勿論これは、誰でも出来るというわけではなく、自分で言うのも烏滸がましいですが

 

僕のケアブリーチ技術とチダの美髪縮毛矯正だからこそ出来る事

 

です。

 

 

 

 

Hanaのホワイトブリーチ

メニュー:ホワイト・ブロンド(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:6h

 

チダの縮毛矯正

メニュー:チダカット(¥7,700)+美髪縮毛矯正(¥24,200)+チダ式トリートメント(¥5,500)

所要時間:5h〜

※トリートメントはブリーチ、矯正どちらをする時も必須になりますのでご了承ください。

 

どちらも簡単な技術ではありませんが、それを専門にしているからこそ出来る技術なので、ホワイトヘアにして縮毛矯正をしたい方は是非ご相談ください。

 

 

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