ブリーチは勿論、ヘアカラーをする上で絶対に避けられないのが”色落ち”と”根元が伸びること”。
色落ちに関しては、”染めたてから色落ちまでが仕上がり”と考え作ることで、
「色落ちしただけなのにまた染めたの?って言われるくらい綺麗な色になった!」
と言ってもらえるような色落ちをさせられます。
しかし、根元が伸びることに関しては、いくら「伸びないようにしてくださいね〜」なんて言ったところで、伸びるのものは伸びますし。
止めることなんて不可能ですよね。
なので多くの方が”リタッチ”をするわけですが、その理想的な周期は1.5〜2ヶ月とお伝えしております。
では、仮に、2ヶ月を過ぎて、半年、1年と経った髪の毛をリタッチするとなるとどうなるのか…。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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1年で髪の毛はこれくらい伸びる
先ずはビフォアの状態。
1年ぶりのご来店のこちらのお客様。
丸1年ですからね。
その間何もカラーなどはせず、ひたすら伸ばしていたとのこと。
1年間で髪の毛ってこれくらい伸びるんです。
大体1ヶ月1〜1.5cm。
1年で12〜18cmです。
実は難しい伸び過ぎたリタッチ
この飛距離をリタッチと言えるのかどうかは別として。
実は伸び過ぎてしまったリタッチって、めちゃくちゃ難しくなります。
というのも、
これを
こうして見ると分かりやすいですが、境界線が大きく細かなジグザグになっていますよね。
これは、髪の毛の伸びる速度が一本一本違うことが原因です。
こちらの記事でも書いている通り、髪の毛には毛周期というものがあり、これによって毛量がある程度一定に保つようになっています。
しかし、この毛周期があるが故に、リタッチを先送りにすればするほど、リタッチの難易度が指数関数的に上がっていきます。
なんで伸び過ぎたリタッチは難しいの??
こちらの画像の境界線部分に注目すると…
こうですよね。
んで、この中で一番伸びている部分というのは…
ここまで伸びているわけです。
逆に、一番伸びの遅い部分というのが…
ここまでしか伸びていないわけです。
ということは…、
このオレンジの斜線を引いた部分は、ヴァージンヘアと既ブリーチ毛が混在している部分になるわけです。つまり、
ヴァージンヘア部分はしっかりブリーチしないといけない。
けれど、既にブリーチされている部分にフルパワーのブリーチを塗布してしまうと切れ毛になる危険性が高い。
という、二律背反的ゾーンになるわけです。
しっかり明るくしようとすれば切れ毛の危険が。
切れ毛を回避しようとすれば境界線に黒い斑点が。
こればかりは、どう足掻いたとしてもなかなか容易には解消できません。
そうならないための対処法
この境界線をしっかり明るくしつつ、それでいて切れ毛にならないようにするための対処法としては…、
根元を明るくし過ぎない
これに尽きます。
根元からしっかり明るくして、既にブリーチされている部分にキチンと繋ぐことは非常に大切なことだと思います。
しかし、それが許されるのはあくまでリタッチの理想的な周期、
こちらを守っていただける場合のこと。
勿論、「この周期を守らない人はダメだ」とか、そういうことを言いたいのではありません。
理想的な周期は1.5〜2ヶ月です。
しかし、様々な理由でその期間にお越し頂くことが難しいことだってありますよね。
例えば出張、例えばバイトの収入的に、今回のコロナの影響だってそうです。
今回のコロナのような予測が難しいことであれば仕方ありません。
しかし、予想できる理由によって、理想的な周期でのご来店が難しい場合などは、予めそれを想定したブリーチをすることができますよね。
前回も1年振りのご来店だった
実はこちらのお客様、前回ご来店頂いた時の前、前々回も1年近く前のご来店でした。
カウンセリングでお伺いしたところ、矢張りコンスタントにお越し頂くのは難しそうとのこと。
であれば、「それに合わせたブリーチをしましょう」ということで普段僕がしているようなホワイト領域のブリーチではなく、イエロー領域で止めるブリーチにさせて頂きました。
イエロー領域で止めるブリーチにしてあげれば、次にブリーチをするときも毛先の髪の毛の体力がまだ残っているので、境界線も攻められます。
更に次のことを考えて根元の方を暗めにしつつ、毛先もブリーチしてあげれば、自然に根元が暗く毛先が明るいグラデーションになってくれますから。
よくある根元が明るくて中間が明るくなり切っていなくて毛先がまた明るい、みたいな状況を避けることが出来るのも一つのメリットになります。
1年振りのリタッチはこうする
とはいえ、安直にフルブリーチをしてしまうと、矢張りダメージが大きくなってしまいます。
なので、3ヶ月以上空いた場合のリタッチは…。
このように、フォイルを使ったリタッチをしていきます。
ヴァージンヘアと既にブリーチしている部分の塗り分けですね。
最終的には毛先にもブリーチを塗布していきます。
けれど、いくら前回のブリーチで髪の毛の体力が残っているとは言え、最初からヴァージンヘアと既にブリーチしている部分に、同じパワーのブリーチを同じ時間置いてしまうと、ダメージが進行し過ぎてしまい、最悪切れ毛になってしまいます。
そうなってしまっては、前回のブリーチを明るくし過ぎなかった意味がないですよね。
キチンと明るくして、キチンと繋げて。
それでいて髪の毛のコンディションを保つためには、このようなブリーチが必須になるわけです。
ベースメイクを経て、仕上がりはこう。
リタッチ…と言うには長すぎるリタッチ幅を明るくして。
根元は次に備えて明るくし過ぎずに。
そのまま色を乗せただけでは根元が綺麗に染まらないので、根元をちょっと濃いめにベースメイクをして…。
こう。
根元を濃いめに。
表面はちょっと色んな青を織り交ぜて。
巻いてもらうとこんな感じになってくれます。
勿論切れ毛ゼロ。
ちゃんと艶と指通りを維持したまま綺麗にブリーチできて、綺麗な髪色になってくれたかな、と。
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:6h
リタッチの理想的な周期は矢張り1.5〜2ヶ月です。
しかし、様々な理由で中々お店にお越し頂けないこともありますよね。
そういう時は、それに合わせたブリーチをさせて頂くことも1つの手段です。
ブリーチでどこまで明るくするかは、
・目的の色にするためにどこまで明るくするか。
・色落ちをどうしたいか。
そして、
・ライフスタイル(ご来店頂ける周期)
に合わせて判断することが必要になるのかな、と思います。
なので是非、遠慮なくご相談頂けたらと思います。
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