最近よくバレイヤージュというワードを聞きますが、逆バレイヤージュというのはまだまだ馴染みの薄いワードではないかなと。
そもそも、バレイヤージュ自体間違った認知をされている方が多い印象です。
それは、お客様だけでなく美容師の間でも…。
今日はそのバレイヤージュの本来の意味と、逆バレイヤージュについてのお話をば。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
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バレイヤージュってどんなもの??
先ずそもそも、バレイヤージュとは何か的なお話なのですが…。
バレイヤージュとは、フランス語で「ホウキで掃く」という意味です。
…なんてのはググればいくらでも出てきます。
そうではなく、多くの方が誤解されているのが、
「バレイヤージュという”スタイル”」
という認識。
これは実は大きな間違いです。
というのも、そもそものバレイヤージュというのは「ホウキで掃くように塗布する”方法”」です。
ですから、バレイヤージュというのはスタイルではなく、技法の名称。
なので、スタイルと技法を正しく表現するのであれば、
バレイヤージュという技法を用いたグラデーションカラーというスタイル
というのが正しい表現です。
ですから、「バレイヤージュをやりたい!」ってオーダーは、お料理で言うなら「焼き揚げにしたい!」とか、服飾で言うなら「星縫いをしたい!」みたいな意味合いになります。
本来であれば、「このお料理を食べたい!」とか、「こういう服を作って欲しい!」とかがはじめにあって、その上でそれを作るためにどの技法を選ぶかという話ですよね。
しかし…、まあ、言葉というのは生き物ですから、時代や状況によって意味が変わってくることもあります。
とはいえ、先にあるべき「こうしたい・これが欲しい」の前に、「これでやって欲しい」という意味合いになっているって、物凄く違和感を感じます。
話を戻して。
そういう話ですから、本来なら「グラデーションカラーにしたい!」となったときに、そのディティール…。
どんなグラデーションカラーにしたいかという話の中で、「ならバレイヤージュがいいですね〜。」とか、他の技法が良いですねって話になるわけです。
みんなが思っている”バレイヤージュ”と本当のバレイヤージュ
バレイヤージュがスタイル名だという誤認
これに加えてもう一つ誤解されていることがあります。
それは、「バレイヤージュを使っていないスタイルが、バレイヤージュと表記されている」ということ。
これとか。
ちょっと古いけどこれとか。
この辺りって、バレイヤージュと混同されがちですが、全然違う技法を使っています。
これら2つはどちらもブリーチ後伸びた黒髪を利用して作っていますが、どちらもブリーチしていない状態から作るのであれば、バックコーミングとウィービングかスライシングというハイライト技法を用いて作ります。
…余談ですが、多くの方がハイライトというのは大体ウィービングかスライシングです。
ハイライトの厳密な意味合いで言うならば、グラデーションカラーもインナーカラーも最近流行のフェイスフレーミングも、ベースの明るさより明るい部分は全てハイライトですからね。
閑話休題
バレイヤージュを使ったグラデーションカラーはどんなスタイル?
ではバレイヤージュを用いたグラデーションカラーってどのような色の見え方をするのかと言うと…。
言うと…。
と、ここまで語っておいてなんですが、僕のお客様でバレイヤージュをする必要がある・その方が良い場合というのがほぼいない為、僕はやることは先ずありません。
ので、代わりに親愛なる友人のInstagram載せておきます。
こちら、渋谷のサロンで働いているげんちゃん。
本来のバレイヤージュを正しく行っている親愛なる友人です。
先日うちのお店にセミナーに来てくれました。
…それはさておき。
先程のげんちゃんのポストや、彼のInstagramを見て頂くとお分かり頂ける通り、本来のバレイヤージュを使ったスタイルは、ウィービングを使った場合よりもハッキリとした筋感は出ません。
なので、一度簡単にまとめると…。
筋感の出方
ウィービング×バックコーミング・エアタッチ>バレイヤージュ>バックコーミング・サイドグラ
ナチュラルさ
バレイヤージュ>ウィービング×バックコーミング・エアタッチ≧バックコーミング・サイドグラ
明るくできる度合い
ウィービング×バックコーミング・エアタッチ・バックコーミング・サイドグラ≧バレイヤージュ
という感じです。
ですから、「シルバーなどの明るい無彩色系と黒髪の高コントラストだけどナチュラルなグラデーションカラーにしたい!」となった場合。
バレイヤージュを使ってしまうと、明るくするのが難しくなってしまいますし、一番明るいところと暗いところのコントラストは付きますが、その中間くらいの明るさを作ることにもなってしまいます。
なのでそういう場合は、エアタッチやウィービングとバックコーミングの合わせ技など、しっかりと明るくできる方法でなるべくナチュラルっぽく見えるように作るべきです。
逆バレイヤージュとは…
で、今日の本題。
先日、もう1人のバレイヤージュマスターである親愛なる友人ふみふみに教えてもらいました。
こちらの左奥にいる彼です。
彼に教えてもらった逆バレイヤージュについて。
逆バレイヤージュはそのままバレイヤージュの逆バージョン
とまぁ、本当名前そのままなのですが、バレイヤージュが暗い状態から明るくしていくのに対し、
逆バレイヤージュはこのような元が明るい状態から、暗い部分を作ってナチュラルなグラデーションカラーにしていく技法です。
こんな感じで、根元の方を暗く染めていき、毛先をそれに馴染ませて…、
こんな感じ。
ハッキリとした筋というよりも、ほんのりと筋感を感じるような自然に馴染むスタイルです。
メニュー:Hana式ナチュラル(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:2.5h
ブリーチしたけど様々な事情でナチュラルめに戻さなければならなくなった。
地毛を伸ばしてリセットしていく過程でなるべく自然に伸ばしていきたい。
という時にオススメの方法の一つです。
折角綺麗に明るくしたベースがあるのですから、それを活かしてあげればトーンダウンでも地毛を伸ばしていく過程でも、綺麗で楽しい髪色に出来るので是非ご相談ください。
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