今回はちょっと変わり種と言いますか…。
先日、3名のお客様からのオーダーを作るのに使おうと思ったカラー剤が、調合まで完璧に重なったことがありまして。
ですが、3人とも全く違う印象の仕上がりにさせて頂きましてですね…。
改めて、同じ薬剤同じお色を使ったとしても、仕上がりは全然違ってくるんだなと。
他人ならまだしも、当の本人である僕自身がそうしても、違うものなんだなと。
今日はその3名のお客様のご紹介をば。
グレー・紫・水色で作るパステルカラー
というわけで早速…、
オーダー:なんか儚そうな青とか紫とかグレーにして!
というオーダーで作らせていただいたこちらのお客様。
テーマが”儚そうな”なので、当然明度は高く彩度は低く。
印象的にも、物理的にも褪色が早く儚い命なお色にさせて頂きました。
オーダー:明るく柔らかいアズールさんイメージカラー!
こちらは大人気ソーシャルゲームのツイステッドワンダーランドに登場するアズールさんをイメージしたインナーカラーです。
アズールさんのイメージなので、青白いようなシルバーとオクタ寮の紫や双子の髪色の要素をやんわりと織り交ぜております。
ちなみにこれをもっと忠実に作っていくのならもっと彩度を上げますが、こちらのお客様ご自身の印象的に強すぎるお色は浮いてしまうと判断し、色相だけ合わせて明度と彩度は似合うように作ってみました。
オーダー:白銀の空に浮かぶオーロラ!
最後にご紹介するのはこちらのお客様。
オーロラ自体ではなく”白銀の空に浮かぶオーロラ”なので、雪が降る…、それも優しい雪ではなく厳しい雪のイメージで、そこに淡く浮かぶオーロラという感じで作らせて頂いています。
日本人の髪の毛でも綺麗なパステル系カラーを作るには…
パステル系のお色って、明るくて色味はしっかりわかるのに柔らかくて可愛いですよね。
パーソナルカラーに於いて日本人に一番多いとされているサマー系の方が得意とするお色ですし、比較的似合わせやすいお色だと思います。
ヘアカラーには色々な考え方があるので、必ずしも僕の考え方が正解というわけではありませんが…。
綺麗なパステル系の髪色を作るには、僕は2つの気を付けなければならないことがあると考えます。
①髪色の明度はブリーチで決まる
日本人の髪の毛でパステル系のお色を綺麗に作るには、まず大前提としてブリーチでキチンと必要明度まで明るくできていることが必須になります。
こちらの記事で書いているのですが…、
何故なら、パステル系のお色は色が薄いからというのもそうですが、それ以前に髪の毛の明るさはブリーチで9割決まるからです。
ブリーチでキチンと明るくできていないと、どんなにお色を薄めてもそれ以上に明るくなることはありません。
色をどれくらい薄めるかは、”どれくらい暗くならないようにするか”であって明るくすることはできません。
なので、最低限としてホワイト領域のベースかそれに近い状態が作れることが必須になります。
②色は足し算で作る
それができた上で、色の作り方の考え方としては、
このあたりの記事で書いているように、濃い色を薄めるのではなく、薄い色に足していくというように考えます。
何故なら、濃い色を薄めていくとなると薄め剤の種類によって薄まり方が変わります。
薄まり方が変われば発色は全然違うものになります。
例えば普通のトリートメント剤・クリア・マニパニのプロパステライザーで同じ色を同じ倍率で薄めても、仕上がりは全然違ってきます。
そこを完璧に理解し作るのであれば良いとは思います。
しかし、特に僕が愛用しているマニックパニックの場合、元々物凄く薄いお色が存在します。
なので、そこにほんの僅かに色味を足すようにしてあげれば、薄めるよりもよっぽど簡単に望むお色が作れます。
簡単に作れるということは、ご希望を叶えやすいということだと僕は思うので、変に捏ねくり回して難しいことをするよりも、「これにはこれが足りないからちょっと足す」くらいの感覚の方がよっぽど良いものを作れると思うのです。
もっとそもそものことを言うなら、ヘアカラーって減法混色ですから。
加法混色に近い考え方で作るよりも、減法混色で作る方がよっぽど自然だと思うんですよね。
綺麗なパステル系の髪色を作るのに使うカラー剤
前述した2つの注意点を踏まえた上で、僕がパステル系のカラーを作らせて頂く時にメインとして使うのが…
マニックパニック クリームトーンズ
です。
このカラー剤の特徴は何といっても、「普通に使うなら使い物にならないくらい薄くて淡い」ということ。
本当、多分18lv以上の仕事を普段からしている方じゃないと、ほぼ使い道がないくらい使いどころが限られるカラー剤です。
ですが、パステル系カラーを作るにはうってつけで、元々が本当に薄く淡い柔らかいお色です。
なので、これにほんのすこーしだけ色味を足してあげると、簡単に明るくて柔らかいパステル系のお色を作ることができるのです。
料金とレシピ
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:6h
エイリアングレー
ブルーエンジェル:アトミックターコイズ=1:3%
ブルーエンジェル:ウルトラバイオレット=1:3%
ベルベットバイオレット:ディープパープルドリーム=1:3%
です。
誰かの参考になれば幸いです。
また、普段からほぼ毎日ホワイトブリーチをさせて頂き、パステル系カラーも数多く作らせて頂いておりますので、そういったカラーをご希望の方は是非下のリンクにあるブログをご覧の上ご連絡ください。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
初めて僕のブログをご覧下さった方は必ずこちらのページを御一読下さい。
・Hanaのブリーチ技術について
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
これらの記事をお読み頂いた上、日々のブログ・スタイルページ・インスタグラムなどをご覧頂き、【僕の理念や作るスタイルに共感頂けた方】は是非、記事の一番下のLINEオフィシャルアカウントから、友達追加の上ご連絡ください。
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