日本国内で生きていると、髪色の制限を受ける事ってまだまだ少なくないですよね。
ハイトーンや原色系の髪色がNGなお仕事や状況はまだまだ多々ありますし、茶色すらNGな場合もありますよね。
そういったお仕事に就く時や、状況が待っている時。
そうでなくても、「なんとなく気分的に黒髪にしたいな〜。」なんて時もありますよね。
そんな時、当然頭に浮かぶのは黒染めだと思いますが、ネットで調べたりすると
「黒染め・ダメ絶対!」
「黒染めってこんなに怖いカラーなんですよ〜!」
みたいな記事や投稿が多く目に付きます。
では何故そのように”ダメなもの・危険なもの”として扱われるのか。
果たしてそれは正しいのか否か。
黒髪にする時には黒染め以外の方法はないのか。
黒髪に戻した後ハイトーンや派手髪に戻すにはどうしたらいいのか。
今日はそういったことについて解説して参ります。
そもそも黒染めの定義って??
まずそもそもの黒染めの定義について。
なんとなく、「こういうものが黒染め」という漠然としたイメージを持っている方が大多数だと思います。
しかし、はっきりと「これが黒染めです」というような記事や投稿ってあまり見ないなと思うので、具体的な定義設定をしたいと思います。
1.概念としての黒染め
概念としての黒染め、という意味合いで行くのであれば髪の毛を黒く染めること乃至は大多数の日本人の地毛に近い明るさに染めることなどを指すことになるかと思います。
例えば所謂普通のカラー剤であるアルカリカラーで染めるにしても。
ヘアマニキュアで染めるにしても。
マニックパニックなどのカラートリートメントと呼ばれるような類のもので染めるにしても。
どんな薬剤を使って染めていたとしても、結果として黒く(大多数の日本人の地毛くらいの明るさ)に染まっていたら黒染めということになります。
「え?それで正解だよね…?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には使用する薬剤の種類によって、染め上がりにも多少の違いが生まれますし、色落ちした時や次に明るくする際の結果が大きく変わってきます。
2.薬剤としての黒染め
薬剤としての黒染め、という意味合いでいくと概ね黒・大多数の日本人の地毛くらいの明るさになる薬剤のことを指すことになります。
例えばアルカリカラーであれば、概ね5レベル以下で赤や青などの色味をあまり持たない、茶やモノトーン系。
ヘアマニキュアやカラートリートメント類などであればそのまま黒のもの。
そういったものを黒染めと言う場合ですね。
賢明な読者の皆様なら、1と2は似ていることを言っているようで全く違うことを話しているのはお分かりだと思います。
”黒く染めること”と”黒染めと呼ばれる薬剤を使うこと”は必ずしも結果が一致するものではありません。
使用する薬剤の特性によって結果は変わる
”黒く染めること”と”黒染めと呼ばれる薬剤を使うこと”は必ずしも結果が一致するものではない。
その理由は、薬剤によって染まり方が異なる、つまり色の出方が変わるからです。
黒ってどんな色??
そもそも、黒ってどんな色でしょうか?
”色の定義”と言うのはどういった観点から見るかによって変わるのでここでは割愛しますが、色彩学に於いて色は有彩色と無彩色に分けられます。
有彩色とは”色相・彩度・明度”の三属性からなるもので、赤青黄色などの所謂色味を指します。
対して無彩色は、色相と彩度が0で明度のみで表される白〜黒のことを指します。
その明度とは読んで字の如く明るさを指すわけですが、明るさとはそもそもどれだけ光を通すかによって変わるものです。
つまり、明度=光の透過率となります。
この光の透過率が最も高い状態、100%光を通す状態が白。
透過率が最も低い状態、一切光を通さない状態が黒ということです。
つまり、白や黒といった無彩色も色ではありますが、よりわかりやすく言うならば色味を一切持たない色で光をどれだけ通すかの状態になります。
所謂黒染めの薬剤の特性による違い
黒とは光を一切通さない”状態”であることを踏まえた上で、前述した”黒染めと呼ばれる薬剤”の種類による違いを簡単に説明していくと…、
・アルカリカラー
→髪の毛の比較的内部で反応、発色する。含まれる染料によって残留性が変わる。
・ヘアマニキュア&カラートリートメント類
→正確には酸性染料と塩基性染料と呼ばれる。どちらも髪の毛の比較的表層で吸着、発色する。含まれる染料によって残留性が変わる。
となります。
これで何が変わるのかというと、端的に言えば光を通しやすいか否かがかなり変わってきます。
アルカリカラーのように内部で反応・発色するのであれば、髪の毛内部の密度が一時的に上がるため、元の状態が比較的どのような明るさであってもしっかりと透過率を下げることができ、大体概ねキチンと黒になってくれます。
しかし、酸性染料や塩基性染料のような表面に吸着するだけのものだと、髪の毛内部の密度は変わらないため、染料の構成によってはアルカリカラーほど真っ黒にならなくなる場合もあります。
ちなみに美容師あるあるで、「酸性染料や塩基性染料の黒をホワイトヘアに使ったら濁った緑っぽくなった」という現象があるのですが、これこそが正にその最たる証拠です。
”内部の密度は変わらず表面にだけ色が乗る”というのはつまり、学生の時によく問題集についていた赤や緑のカラーフィルムを翳しているだけの状態と同じで、元の物質の透過率が高ければ光が通過してしまい有彩色として知覚されるということ。
ですから、”黒く染めること”と”黒染めと呼ばれる薬剤を使うこと”は必ずしも結果が一致するものではないというのはつまりそういうことで。
黒染めと呼ばれる染料を使用したからといって必ずしも綺麗に真っ黒になるとは限らず、状況に即した薬剤選定が必要なのは、黒く染めるのであっても変わらないということなのです。
黒染めの定義設定
それらを踏まえた上で、黒染めという言葉の定義を決めるのであれば。
どんな薬剤を使用するかは、言ってしまえば手段でしかありません。
黒染めをするということの目的は、言わずもがな髪の毛を黒くするということですよね。
なので、僕がこれから語る黒染めに関する話は、黒くなる(なりうるを含む)カラー剤を使用して髪の毛を黒くすることを指し、カラー剤の種類を指すわけではないという前提でお読み下さい。
ここまでのまとめ
・黒とは明度と彩度が0の色味を持たない状態
・カラー剤の種類によって染まり方が違う
・黒染めの定義=薬剤の種類を問わず髪の毛を黒く染めること
俗に”黒染めが危険”と言われる理由
黒染めにも様々な手段があるというのはお分かり頂けたと思いますが、では何故巷では”黒染め=危険”という認識が一般化されているのか。
それは、一般的に黒染めとはアルカリカラーの黒になる薬剤のことを指していることが多く、”アルカリカラーの黒になる薬剤は残留しやすく次のカラーに大きな影響を及ぼしてしまうから”だと考えます。
アルカリカラーに含まれる染料
先程薬剤の特性による違いの項で触れたアルカリカラー。
染料によって残留性が変わると書きましたが、そもそもどんな染料が含まれているのかというと、
・中間体
・カプラー
・直接染料
この3つからなります。
これらのうち中間体とカプラーは酸化重合という反応を起こします。
これにより反応する前よりも染料の大きさが大きくなり、髪の毛の内部しっかりと止まってくれます。
逆に、直接染料は酸化重合はせずに、ただ髪の毛に吸着するだけのものになりますが、色や種類によっては非常に強い吸着をしてしまいます。
直接染料は物によって比較的簡単に落とせる物もありますが、酸化重合して内部で大きくなってしまった中間体やカプラーなどと一部の直接染料は、完全に落とし切るのがほぼ不可能なってしまいます。
アルカリカラーの黒系で染めるとどうなる??
大体概ね、このようにオレンジ味が強く残ってしまいます。
このように、本来ならホワイトになるくらいしっかりとブリーチをしても、残留性の高い染料だとこのようになってしまい…、
場合によってはこのようにかなり赤みが強くなってしまったり…、
元々のダメージが進行しているところに、ダメージ覚悟でブリーチしたとしてもこうなってしまう場合もあります。
これが、残留しやすい中間体の色。
中間体は、言わば擬似メラニンを作ってくれるものになります。
それ故に、中途半端なブリーチをしたときのようなオレンジ味が出てきてしまうと言うわけです。
そしてこの染料の残留は、カットによって物理的に除去しない限り、どれだけブリーチを繰り返しても完全になくすことはできません。
例えばここから、暖色系のお色だとか茶色であればある程度選択肢も多く、出来ることもそれなりにあります。
しかし、ホワイトやホワイト領域のベースが必要になるお色はほぼ不可能なことが大半で、寒色系の透明感のあるお色なども明るさによってはかなり難しいと言わざるを得ず、その部分がカットによって物理的に無くなるまでその影響は続きます。
それ故にアルカリカラーの黒を使って黒髪を作ることは、次に明るくしたい時に染料が残留してしまうことが多く、ご希望のお色にできない可能性が高くなる=危険ということなのです。
酸性・塩基性染料の黒
ちなみに、酸性・塩基性染料の黒はどうなのか…。
酸性染料の黒に含まれている染料は…、というよりも、酸性染料全般的に非常に強い吸着をする染料が含まれていることが大半です。
そのため、黒も同じように非常に残留性が高いものが多く、完全に落とし切ることはほぼ不可能になります。
逆に、塩基性染料の黒は一部を除き比較的簡単に落とせる、日々のシャンプーでほぼ落ち切ってくれるものが大半になります。
そのため、塩基性染料の黒であれば、比較的容易に落としてカラーチェンジが容易と言えます。
ここまでのまとめ
・一般的に黒染めと言う場合アルカリカラー、その中でも中間体を多く含む薬剤で黒くすることを指す
・中間体は擬似メラニンのようなもの
・中間体が多く含まれていると、ブリーチした時に濁ったオレンジ味が強く出る
・中間体を多く含むカラー剤で染めた履歴があると、ホワイトやホワイト領域が必要なお色はほぼ不可能に、寒色系も明るさによっては難しくなる
・暖色系や茶系であれば比較的選択肢も多い
・カットによって物理的に無くさない限り残り続ける
比較的落としやすい黒染めは…?
アルカリカラーの黒になる薬剤を使った黒染めは非常に残りやすいことは、画像でもお分かり頂けたかなと思います。
ですが、アルカリカラーだと必ずしもあのように赤みの強いオレンジになってしまうのか…、というとそういうわけでもありません。
例えば、先程例に挙げた黒になるアルカリカラーは、カラー剤の名前で言うとN(ナチュラル)の5レベル以下などになります。
これは、言うならば中間体を多く含んだ、髪の毛のメラニン色素の代わりになるものを多く含んだ薬剤になります。
中間体が多い薬剤を使ってしまうと、前項のような状態になってしまうのですが、黒ってあくまで状態なので、必ずしも中間体を沢山含んでいなければ黒を作れないわけではありません。
中間体をあまり含まず、直接染料(色味)で黒になるように調合して作ることもできます。
それがこのフェイクブラックという染め方です。
これは、カラー剤で言うところのN系やモノトーン(グレー)系などは一切使わず、青とか紫とか緑とか、そういった色味の組み合わせで以て黒髪を作る染め方です。
これであれば、黒染めに比べれば落としやすい上に、色落ちしてきても黒染め特有の嫌な赤茶けた感じも少なく済みます。
「黒染めダメ絶対!」は正しいの??
一般的な黒染めは中間体を多く含むカラー剤で染めることを指していることが多く、濁ったオレンジが残留してしまうことが大半で、それ故にその後のカラーの選択肢が狭まってしまいやすい。
それに対し、フェイクブラックであれば残留性が比較的低く、オレンジ味がそこまで強く残らないため、その後またハイトーンに戻しやすい。
これら2つを踏まえた上で、冒頭でお話ししていた「黒染めダメ絶対」というのは正しいのか否かについて、僕の考えをお伝えしていきます。
そもそも正しいとはどういう事か
とまあその前にです。
ほぼ余談なのですけれども。
”正しい・間違っている”の定義を明確に説明出来る方って意外と少ないと思います。
「なんとなくこういう事。」みたいな感覚はあっても、「具体的にこれが正しいと間違っているの定義です。」とは答えられない方の方が多いのではないかなと。
本筋とは逸れますが、正しいと間違いの定義について…
”正しい”とは、目的に対して前提から結果に至るまでに破綻が無い事。
”間違っている”とは、目的に対して前提から結果に至るまでに破綻が有る事。
シンプルに言えばこうですよね。
もう少し具体的にいうと、
先ず、「こうしたい、こうなりたい」という目的があります。
その「こうしたい、こうなりたい」という目的に対し、「今の状況がどうで有るか」という事実や実態を踏まえて、様々な手段を考えます。
その手段は、どれを採るかによって結果が変わります。
その結果が、当初の目的と合っていればそれは正しい事であり、目的と結果にズレがあればそれは間違っているということです。
ちなみにここに、主義や思想などが入ってくると途端に迷走し始めますし、正しいことと正義で有ることはまた別物なので間違えないようにしましょうね。
閑話休題
状況に応じた正しい選択は…
先程の正しいか間違っているかの話を踏まえて。
一般的に”黒染め”と呼ばれる、中間体を多く含むカラー剤で染めることがただし場合、間違っている場合とはどういう時か。
フェイクブラックで黒染めをすることが正しい場合、間違っている場合はどんな時か。
①今回黒くして、次回はまたハイトーンに戻したい!
次回ご来店時とは、大体概ね2〜3ヶ月後にお越し頂くという前提で。
2〜3ヶ月後にある程度色落ちして、またハイトーンに戻すのであれば、お色にもよりますがフェイクブラック乃至は塩基性カラーで黒くするのが良いかと思います。
この場合、目的は”次回明るく出来るように黒くすること”ですから、当然残留する染料は極力使いたくありません。
となれば、中間体を多く含む所謂黒染め的なカラー剤は避けなければならないので、一般的に言う”黒染めダメ絶対”は正しいと言えます。
②暫くの間黒髪や暗くて落ち着いた髪色でいたい
この場合、”極力色落ちをさせずに暗い髪色を維持したい”ということが目的になりますよね。
ですから、中間体を多く含むカラー剤で黒染めをした方が良く、フェイクブラックや塩基性カラーで黒染めをすることは間違っている、”黒染めダメ絶対”は間違いということになります。
…なるのですが。
この場合、”暫く”と言うのがどれくらいの期間なのかと、髪の毛の長さによって変わってきます。
髪の毛の長さと期間によって正解は変わる
というのも、
こちらは、ホワイトヘアを実現するために必要なヴァージンヘアを育てるための期間の記事なのですけれど。
この記事で書いているように、
耳にかかるくらいのショートヘアで1年〜1年半。
肩に付くくらいのミディアムヘアで2年〜2年半。
鎖骨くらいのセミロングで3年〜3年半。
ロングならそれ以上の期間。
というように、髪の毛が頭皮から生えてきて目的の長さに到達するまでには概ねこれくらいの期間が必要になります。
これを踏まえて考えると、例えば…
・鎖骨くらいの長さは絶対にキープしたい方が、1年くらい黒髪や暗い髪色をキープしたいなら、フェイクブラックや塩基性カラーでの黒染めを、定期的にしに来て頂く
・ショートヘアの方が1年くらい黒髪や暗い髪色をキープしたいなら、中間体を多く含むカラー剤で黒染めをする。
・今はロングだけどショートにしても良い方が1年くらい黒髪や暗い髪色をキープしたいなら、中間体を多く含むカラー剤で黒染めをして、次に明るくする時はバッサリカットしてブリーチ。
といった感じで。
同じ1年という期間であっても、長さによって正解が変わりますし、暗くしていなければならない期間の後にカットして良いのかどうかによっても変わるわけです。
③止むを得ない理由で黒髪にしなければならないが、直ぐにホワイトやホワイト領域が必要な髪色に戻したい
これは余談なのですが…。
現代日本で生きている限り、どうしたって”自分の意思とは無関係に黒髪乃至は暗い髪色にしなければならない時”というものがあると思います。
よく聞くのは、お葬式だとか、実習だとか、面接だとか…。
例えばそれが就活や実習が何度もある期間というように、暫くの間は〜、というのであればヘアカラーで髪の毛を黒く暗くする方が良いでしょう。
しかし、たった1回、たった1日、なんなら数時間のためにとなれば話は別で。
しかもその後、ホワイトやホワイト領域が必須なカラー…、つまり”余計な染料の残留があると出来ない可能性が高い髪色”に戻したいのであれば…。
その場合、そもそもヘアカラーをすること自体が正しくないということになります。
中間体を多く含む一般的に言うところの黒染めは当然残留が多くなりますし、フェイクブラックであっても多少の残留はします。
塩基性カラーであればまだマシですが、元の明るさによっては黒くならない可能性もありますし、使うカラー剤によっては残留する可能性もあります。
ではそういう時はどうするのが正解なのかというと…、
医療用ウィッグや普段使い用のファッションウィッグなどを被ってその1日や数時間をやり過ごす。
これが、正解です。
と言うのもこういった場合の時って、本当に一時的に、その状況下に黒髪乃至は暗い髪色で”いる”ことが目的で、髪の毛自体を染めることが目的ではないですよね。
で、前提となるのは、その”一時”をやり過ごしてまたホワイトやホワイト領域が必要な髪色に戻すこと。
となると、ヘアカラーという手段は選べません。
…まあ、物理的になくなるまで出来る色で楽しむとか、伸びるまで我慢するというのであれば話は別ですが。
ヘアカラーという手段が選べない。
けれど、黒や暗い髪色でいなければならない。
となったら、もうウィッグという手段しかないですよね。
で、意外とこれバレないようです。
僕のお客様の保育系の学校に通っている方で、実習をウィッグでやり過ごした方が何名かいるのですが、皆さんご本人曰く全くバレずに無事に実習を終えたそうで。
他にも、面接にウィッグで行ったとか、お葬式にウィッグで行ったとか…。
なんならバイト中は常にウィッグで過ごしている方とか。
意外と、そういう方法でやり過ごしている方も多くいらっしゃいます。
特にうちのお店であれば、ウィッグスタイリストのHarukaがいるので、もし気になる様であれば馴染ませるカットなども出来ますし、そういったオーダーも受け付けております。
まとめ
長くなりましたが、今までの話を簡単にまとめると…。
黒染めの定義は”様々な手段によって髪の毛を黒く染めること”。
その手段、主にカラー剤の種類によって染まり方、色落ち、次のカラーで出来ることが変わる。
一般的に黒染めと言われている、中間体を多く含むカラー剤で黒染めをすると、擬似メラニンの様なものを作れるので、明るくなりにくく暗い髪色を維持しやすいが、明るくしたいとなった時に支障が出る場合が多い。
フェイクブラックや塩基性カラーで黒染めをすると、比較的残留が少ないため次のカラーの選択肢が増えるが、色落ちが早いため一定期間黒髪でいる必要がある場合は染め直しが必要になる。
1つのイベント、用事のために黒髪にせざるを得ず、その用事の後はホワイトやホワイト領域が必要な髪色に戻したい場合は、ウィッグでやり過ごすという手段もある。
といった感じで。
細かな説明を省き纏めるならこんな感じかなと。
一般的に黒染めと言われる、中間体を多く含んだカラー剤による黒染めって悪者にされがちですけれど、擬似メラニン的な染料でしっかりと暗い状態をキープできるというメリットもありますから、必ずしも悪いわけではありません。
逆に、フェイクブラックが必ずしも良いわけではなく。
なんならフェイクブラックも中間体を多く含むカラー剤での黒染めも、どちらにしたって染めること自体が間違っている場合もあるわけです。
その目的と状況に応じて、採るべき手段は変わってくるわけですし、今回は”髪の毛を黒くする”というテーマでしたが、何をするにしても目的と状況に応じた手段の選択をするわけで。
その採るべき手段がどれなのかを明確にするために、僕たち美容師がカウンセリングをさせて頂いております。
一般的な美容室では、カウンセリングはご来店頂いてから行うことが大半ですが、僕の場合LINEでの事前カウンセリングを行っております。
その事前カウンセリングと、ご来店頂いてからのカウンセリングでより精度を高め、少しでもご満足頂ける様に尽力しておりますので、今回の記事のような黒染めは勿論、ハイトーンや派手髪にしたい方も是非ご相談ください。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
初めて僕のブログをご覧下さった方は必ずこちらのページを御一読下さい。
・Hanaのブリーチ技術について
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
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