書き始めると長くなりそうだったので分けました。
2021年4月より始まる春アニメのお話です。
今季は激アツです。
【神リメイク】シャーマンキング
週刊少年ジャンプにて1998年から連載、2001年に一度アニメ化された名作シャーマンキングのリメイクです。
僕が小学生くらいの時の作品ですから、思い入れもかなり強い作品です。
あの世とこの世を結ぶシャーマン。
その王を決めるシャーマンファイトで優勝を目指す麻倉葉とその仲間達の努力友情勝利なお話。
作品自体の面白さは態々僕が語ることでも無いので割愛するとして。
僕が一番気になっていたのが「どうリメイクするのか」という部分。
過去に一度アニメ化されている作品のリメイクとなると色々なことがあります。
リメイクでなくともビックタイトルともなると、作品のネームバリューにおんぶに抱っこと表さざるを得ないようなアニメ化も少なからずあります。
マンキン(シャーマンキングの略称)くらいのビックタイトルともなると、流石にそんな不義理なことはしないだろうと思ってはいましたが、蓋を開けてみるまでは…。
そんな気持ちで、放送開始日を待っていたのですが、放送が始まる前の予告や告知で、
・声優陣はほぼ2000年版と変えない
・予告編PVの時点で原作漫画の雰囲気をしっかりと抑えている
ということが既にわかっていたので、比較的安心した気持ちで放送を迎えられました。
で、肝心の内容なのですが…。
これは、神リメイク、です。
というのもですね。
先ず抑として、20年前のこういったファンタジー作品の作りと、現代のファンタジー作品の作りって全然違うんですよ。
昔の作品の多くは、漫画やアニメに限らず、
平凡な日常を送っていた主人公(乃至はそれに近い友人など)が、ある日”非日常”的な何かに巻き込まれるところから物語が始まり、徐々に戦いの規模が大きくなり、物語の中盤辺りでラスボスが判明し、主人公グループがそのラスボスを倒すべく一丸となって立ち向かっていく…。
みたいな。
そんな感じの作りが多かったと思います。
ですが、現代の作品って一番最初の時点で「これはこういうことをする作品です」ってのがわからないと、中々見続けてもらえない。
その最たる例は”なろう系小説”のタイトルのようなクソ長タイトル。
…まあ、あれに関しては文章のみという特性上、生存戦略として仕方ない部分もありますが。
兎角、見た瞬間に何をするのかわかるということが非常に重要なわけで。
それでいくとマンキンは本来、主人公の初めてできた人間の友人である”まん太”視点から話が始まるわけなのですが、今回のリメイクでは「ラスボスが生まれたシーン」からのスタートでした。
もう僕はこの時点で全てを察したのですが…。
そのシーンがアバンで、OPに入るのですが、今回も主題歌を歌うのは、2000年版と同じ林原めぐみさん。
今っぽい雰囲気ではあるものの、2000年版の時の主題歌を彷彿とさせるような曲調…。
そしてセルフオマージュのような映像…。
光の鳥とか、でっかい敵に向かってそれぞれのテーマカラーの光を纏って一列になって飛び込んでいく姿とかさ…。
もう、OPが終わった時点で涙と鳥肌が止まりません。
ここまででもう、元々マンキンファンだった方には「キチンとしたリメイクをしますよ。」という意思表示と、これからマンキンに触れる新たなファンの方に「シャーマンキングはこんなに面白くて素敵な作品なんだよ!」と伝えようとする意思の両方を感じて感無量なわけですよ…。
本当、良いリメイクをしてくれたと思いましたし、ここからもしていってくれるんだろうなと感じた次第です。
そんなアニメ シャーマンキング。
公式サイトはこちら。
テレビ東京系列で毎週木曜日夕方5時55分から放送中です。
dアニメストア等で配信もしておりますので、見逃してしまったという方は是非。
【おかえり待ってた】ヘタリア World★Stars
僕らくらいの世代の世界史の参考書と言えばそう、ヘタリアですよね。
古今東西、世界中にある様々な国々を擬人化し、その関係性を描いた作品です。
元々はweb漫画として連載されていたもので、主に世界史を元にした、時には時事ネタなどを織り交ぜて、キャラクター化された国達がどったんばったん大騒ぎするギャグ…というか風刺というか、ジョークというかユーモアというか…。
とりあえずスイスさんとリヒテンシュタインさんの絡みとか、ウクライナとか台湾さんが可愛いです。
ちなみに僕の推しはロシアさんです。
まぁ、ショートアニメですし、コメディですし。
深く考えながら見るというよりも、頭の中空っぽにして見て「ふふっ」と笑える。
そんなゆる〜〜〜〜〜い作品です。
公式サイトはこちら。
多くの動画配信サイトで見れるので是非見てください。
【ツダケンさんに恋をする】極主夫道
原作の漫画自体は知っていて、気にはなっていましたが見ていなかったこの作品。
専業主夫になった伝説のヤクザとその奥さん、主夫友達やヤクザ時代の仲間や敵対組織の人達によるドタバタほのぼのコメディです。
何が良いって、兎に角主演の津田健次郎さんのお芝居が良い。
ドスのきいた元ヤクザらしい演技から、「あ、ポイントカードあります〜。」みたいな日常芝居まで。
その幅の広さとコントラストが楽しい作品です。
唯一の難点は、Netflix限定配信という点で、正味な話”絶対見るべき作品”というわけでも無いので、ネトフリ会員の方でもし良ければご覧ください。
【カバディって、面白い‼︎】灼熱カバディ
「あれでしょ?なんかカバディカバディずっと言ってるイロモノスポーツw」
僕もこの作品を見るまではその程度の認識しかありませんでした。
全国のカバディプレイヤーとファンの方、ごめんなさい。
個人的今季No.1スポーツアニメがこの灼熱カバディ。
中学時代はサッカーで”不倒の宵越”と言われていた主人公。
天才と持て囃されていたものの、周りの選手達との温度差に失望し、高校入学と同時にスポーツ自体と縁を切ろうとする。
しかし、その”絶対に倒れない”というフィジカルの強さというのは、カバディをする上で非常に高いアドバンテージで、それに目を付けたカバディ部の副部長に声を掛けられ…。
といったところからお話は始まります。
正直に言ってしまえば、ストーリーやキャラクター設定などは、多くのスポーツ漫画やアニメで見られる、ある種のテンプレート的なもの通りではあります。
ですが、それがテンプレとなるのは”それが面白いから”なわけで、そんな鉄板のストーリーやキャラクター構成に、”カバディという異質な要素”が入ることで、まるで「こんな面白い話初めて見た!」と思えるような作品になっています。
公式サイトはこちら。
面白くなることが約束された鉄板の設定の中で、カバディとはどういうスポーツなのか、何が面白いのかがわかる。
そんな作品にだと思います。
「スポーツ物は食傷気味だな…。」という方も楽しめる作品だと思いますので是非。
【親の顔より見た演出】美少年探偵団
全国の西尾維新ファン待望の、西尾維新アニメプロジェクトの最新作であるこちら。
…正直、態々語るのは野暮と言わざるを得ないので、端的に言えば
いつもの西尾維新さんと、いつものシャフトさんと、いつもの新房監督
です。マジで親の顔より見た演出。
どう足掻いても安定の面白さなので、過去に映像化された作品が好きな方は是非。
【この作品と出会えて良かった】スーパーカブ
いや、もうね、本当に。
ここ数年で最高にハマりました。
ハマったと言うよりも、最早”出会えて良かった”と感じるレベルです。
…ま、だってカブだもん、ね。
閑話休題
タイトルを見てお察しの方も多いと思いますが、このアニメは”あの”バイクのカブを題材にした作品です。
新聞や郵便、出前の配達等々…。
あらゆる仕事で採用されている、働くバイクの代表とも言うべきあのホンダのカブ。
どこにでもあるよくあるバイクと侮ること勿れ…。
その圧倒的燃費や耐久性、踏破性や積載力…、サラダ油でも走るとか5回から落としても壊れないとか、放送不可能と判断されて編集点を作ろうとしたもののそのまま放送されるとか…。
数々の伝説を生み出し、世界中で愛され、その販売台数は1億台を突破し、ギネス記録にも登録される世界で一番売れたバイクです。
そして、バイクというのは1台あれば必ずそこに物語があります。
それは必ずしも壮大なものでは無いかもしれません。
日々のちょっとした変化や、むしろ変わらぬ日常かもしれない。
けれど、必ずそこにはバイクとその持ち主やその周りの人達の物語がある。
これはそんな、1/1,00,000,000の物語。
主人公は早くに父を亡くし、母親は義務教育が終わるとお役御免とばかりに失踪。
駆け落ちのような形で結婚した2人だったので、周りに頼れる身内もいない。
友達もいなければ部活やバイトもしていない。
無い無い尽くしで山梨県北杜市の高校に奨学金を貰って通う高校2年生の女の子。
そんな彼女が、ある日フラッと立ち寄ったバイク屋でスーパーカブと出会い…、という始まりです。
まず何よりもこの作品の凄いところは、徹底的にリアルであることだと思います。
というのも、敢えてジャンル分けをするのなら所謂日常物に分類されると思うのですが、アニメの中での日常って、リアルから見た時の非日常であることが多いんですよね。
具体的な話をしていくと、主人公らが乗るカブは当然、実在するあのカブ。
そして、舞台のなるのも”山梨県北杜市”という実在する場所。
どちらも実在する物や場所を題材としているわけですから、その描写の徹底したリアリティというのに先ず感動します。
例えば山梨の美しい風景、静かで穏やかな街並みを描く、リアルで美しい背景美術。
実在するバイクをそのまま使うからこそ徹底している、カブの描き方に対する拘りもとても素晴らしく、作画としてディティールにまで拘っているだけでなく、エンジン音やギアチェンジなどの音の描写も物凄くリアルで、まるで目の前をカブが走っているような錯覚を引き起こします。
ホンダが監修に入っているとは言え、ここまでリアルに描けるの本当にすごい…。
会話も、日常芝居が非常に丁寧で且つリアル。
というのも、アニメに限らず様々な作品の多くでは、”台詞で状況説明をさせる”みたいなことが多々あります。
例えば何か探し物をしているときに、
「あれ?〇〇どこに置いたっけ…?えっと〜〜〜、あ、あったあった!」
とか。そこまで態とらしく無くても、2人だけのキャラクターの会話の中でも、
「〇〇は…。」と相手の名前を言ってから話し始めるとか。最近話題の作品だと全部説明する主人公とかね。
ですが、スパカブではそういった態とらしい台詞回しというのはほとんど見受けられず、何かを探したり困ったことがあったとしても「あれ?」とか、「えっと…」とかだけで、動きだけでそれを描いていたり。
会話も、態々相手の名前を呼ばなかったり…。
そういった、徹底してリアルな日常芝居も心地よく感じますし、言葉数自体物凄く少ないように思います。
それに加えて、アニメーション作品でありがちな”外連味のある演出”をあえて殆どしないことも魅力の一つで。
例えば、主人公が初めてバイクに跨るシーン。よくある作品であれば、
バイクに跨った瞬間に顔のアップになり、背景は真っ白かちょっとキラキラしていたりして、お前それ風速何メートルだよくらいの向かい風が吹いて一気に舞い上がる髪の毛が、ゆっっっくりヒラヒラと落ちていき、ハッとする主人公。
みたいな。どことか誰とかは言いませんが、それこそ親の顔より見た演出です。
勿論それはそれで、”その瞬間、主人公の中で何かが変わった”という変化の節目ということをわかりやすく表現できるわけですから、とても良い表現技法だと思います。
しかしこのスパカブではそういった演出ではなく。
少しネタバレになってしまうのですが、
初めてバイクに跨る故に、”ただ跨る”という行為ですら「これであっているのか?」と、戸惑う表情を写すためにほんの一瞬アップになる。
しかし、跨った瞬間にカメラは引きになり、”カブと、それに跨る主人公”つまり、今作のメインである両者を写す。
ほんの僅かな向かい風で主人公の髪の毛が舞うが決して大袈裟ではなく、ただその瞬間背景美術の彩度がふわっと鮮やかになる…。
という感じで、リアリティの範囲の中での心理描写、またその心理自体もとてもリアルで、敢えて劇的に描かないといった部分自体がもうリアルなわけですよ。
静かで穏やかで、でも朗らかで美しくリアルな作画や演出から、第一話を見終えたときに僕は、ミニシアターでやっているようなフランス映画を見たような気分になりました。
そんな、アニメ臭くないアニメ、スーパーカブ。
カブと出会ったことで色付き広がっていく彼女の世界。
どこまででも行ける。だってカブだから。
バイクに乗る人にとっては、初めてバイクに乗ったあの日や、まだまだ初心者だったあの頃を思い出すような。
乗らない人にとっては、ほんの僅かな変化が日常をほんの少し彩ってくれる楽しさを感じられる、そんな素晴らしい作品だと思います。
毎週水曜日23時からAT-Xさんにて最速放送。
23時30分からdアニメストアにて最速配信開始なので、是非ご覧ください。
というわけで、Hanaの個人的2021年春アニメオススメタイトルでした。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
初めて僕のブログをご覧下さった方は必ずこちらのページを御一読下さい。
・Hanaのブリーチ技術について
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
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