”くすみ”や”濁り”は汚いもの??透明感が全てじゃないよねって話

最近のヘアカラーのトレンドと言えば”透明感”。

透明感至上主義と言うか、外国人風な髪色を求めて、赤みは殺すものみたいな風潮がありますよね。

 

透明感とは逆に、くすみ感を求めている方もいたり。

 

もう、何が何だかって感じです。

 

 

 

【華やかで品のある髪色が派手髪】

【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】

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透明感とくすみ感って??

 

「なるべくくすんでいない透明感のある色にして欲しい」

 

みたいなオーダー、よく聞きますよね。

でも、透明感というワードをちょっと誤解されている方が多いなと感じます。

 

例えば透明感の極地と言えば…、

 

 

 

 

「ホワイトヘアにするのにはブリーチ何回必要ですか?」→1回です。
ブリーチ何回もしないと白にはできないと言われたことのある方もいるかもしれませんが、ブリーチをちゃんと理解していれば日本人でも1回で出来るのです。

 

こういうの。

全く余計な色味を感じない、純粋な透明感がありますよね。

 

逆に、くすんでいるっていうのは…、

 

 

 

 

ブリーチリタッチの理想的な頻度は1.5〜2ヶ月です。その理由は…
根元が伸びてきたら行うリタッチ。ブリーチでもブラウンでも理想的な頻度があり、キチンとした理由があります。

 

こういうの。

明るいですが、確実にほんのりと青紫があるのが分かりますよね。

 

 

 

明るい≠透明感

 

このように、透明感があるという事と、明るいという事は全く違うものになります。

分かりやすく色で言うなら、

 

明るくて透明感があるのが白

明るくてくすんでいるのがシルバー

 

と言うことになります。

つまり、”くすみ感”の正体はシルバーやグレーなどのベールがかかったような色合い、ということです。

 

シルバーやグレーはくすんでいるお色の代表格なわけですが、明るいことを透明感があることと勘違いされている方が、

なるべく透明感のあるシルバーにして欲しい

という仰るっていうね。

 

それは、”なるべく明るいシルバー”なんですよね。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

日本人の多くはくすんでいる色の方が得意

 

そんな多くの方が求める透明感ですが、実は日本人の多くはちょっとくすんでいるお色の方が得意な方が多いというのをご存知でしょうか??

 

というのも、性格などの内面的特徴ではなく、お肌の色や質感、虹彩などの外見的特徴から判断するパーソナルカラー診断というものがあります。

これは、色を

 

イエローベースorブルーベース

明るいor暗い

鮮やかor淡い

 

という要素のもと、スプリング・サマー・オータム・ウィンターの4つ(教会によっては6つ)に分類して、外見的特徴から客観的に”得意とする色と苦手とする色”を診断するものです。

 

 

 

 

日本人に一番多いのはサマー系

 

で、この4つの分類で満遍なく分類されるわけではなく。

日本人に多いのはサマー系のお色が得意とする方が多いと言われています。

 

サマー系のお色は明るくて淡いブルーベースのお色

中でも、ちょっとスモークがかったようなくすみ感のある柔らかなお色がサマー系のお色の特徴です。

 

一番分かりやすいのが美智子様。

様々な報道を見ていても、いつも明るくて淡いお色のお着物やドレスをお召しになっていて、とても上品ですよね。

 

あのようなお色の系統を得意とする方が、日本人には多いと言われています。

 

 

 

とは言えみんながみんなそうではない

 

勿論、みんながみんなサマー系のお色が得意かと言われるとそうではありません。

逆に今の皇后様である雅子様は恐らくウィンター系のお色が得意な方だと思います。

 

様々な報道を見ていても、鮮やかで暗いブルーベースのお色のドレスなどをお召しになっている時の方が、お顔が映えていらっしゃいますよね。

逆に、ベージュ系のお色をお召しの時は、ちょっと違和感を感じてしまいます。

 

ですから、サマー系のお色を得意とする方が割合的に多いとは言え、必ずしもそうではないという事です。

 

 

 

パーソナルカラーのセルフ診断は危険

 

で、ちょっと気をつけて欲しいのが、巷にあふれる”パーソナルカラーのセルフ診断”。

これって、お肌の特徴や目の特徴から診断していく”だけ”のもので。

 

でも、本当のパーソナルカラー診断って、その上で更に”ドレープ”という布を当てて、”実際にお顔の見え方がどう変化するか”を見ていきます。

これをしないことには、本当の意味でパーソナルカラーを診断する事はできないんですよね。

 

それは僕が行っている事前カウンセリングと同じようなもので。

ある程度の推測はできますが、実際の状態を拝見してブリーチしてみないことには断言はできません。

 

むしろセルフ診断で「私は間違いなくこの系統だ!」と思い込んでしまうと、視野が狭まってしまい、色を楽しむ事ができなくなってしまいます。

よくあるのが、実際に身に付けてみるととてもお似合いなのに、「私はこの系統だから、こういう系統のお色は似合わない」と恐れてしまうみたいな。

 

そんなの、つまらないじゃないですか。

ですから、キチンとした診断をしたのでなければ、あまり当てにせずにしてくださいね。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

くすんだ、濁っている色も綺麗じゃん?

 

大分話が逸れてしまいましたが本題に戻して。

 

多くの方が、透明感のある、くすみや濁りのない色を求めていらっしゃるように感じます。

しかし、くすんでいるお色や濁りのあるお色が綺麗でないかと言われると、そういうわけではありません。

 

むしろ、くすみや濁りがある事で、色に深みを持たせる事ができますから、落ち着いた・大人っぽい印象にしたいのであれば、むしろ取り入れるべき要素だと思います。

 

 

 

くすませて濁りを入れたバイオレット系のカラー

 

というわけで、今回のカラー。

 

 

 

ビフォア

 

 

ここ最近の何回かはずっと、ハイライトとローライトを繰り返していたこちらのお客様。

ビフォアの状態で、明るいけどただの金髪ではなく、ちょっとくすんでいる事が分かりますよね。

 

ここに更に、ハイライトとローライトを足して…、

 

 

 

仕上がり

 

 

こう。

イメージは、昔プレッピーという雑誌でケー兄ことケイスケ兄さんが作っていた、ジョジョをイメージしたカラー。

それを僕なりに作ってみました。

 

以前その雑誌で作った作品に対して、

「ジョジョの世界観って、パキッとした色味は出してくるんだけど、綺麗なだけじゃなくてちょっと汚れているような雰囲気があるよね。それを表現したいなーって 思ったんだよね。」

とお話しされていたんですよね。

 

ので、僕もそれを踏まえて、茶と金と淡い紫で、ただ紫じゃない雰囲気を作ってみました。

 

 

 

 

 

メニュー:Hana式ブラウン(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:4.5h

 

 

 

と言った感じで、濁りやくすみも、上手く取り入れてあげれば綺麗に作ってあげる事ができます。

大人っぽくてちょっとシックな感じにしたいな、という時に特にオススメなので、透明感だけに縛られずに考えてもらえたらなって思います。

 

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