暖色系でパステルトーンを綺麗に作るためには、色を薄めるよりも…

僕のインスタとかを見て頂くと、圧倒的に寒色系やホワイト・ブロンド系が多く、暖色だとピンク系が多いと感じると思います。

…だってオーダーそっちばっかなんだもん。

 

けど、ピンク以外の暖色系も、うまく作ってあげればすごく可愛い仕上がりになりますし、日本人の場合寒色系と比べて綺麗なパステルトーンを作りやすいです。

そんな暖色系パステルカラーのお話をば。

 

 

 

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暖色系でパステルトーン

 

早速仕上がりをば…、

 

 

 

 

 

コーラルピンクにオレンジ、黄色を散りばめたパステル系カラーです。

 

 

 

使った色と調合

 

で、この髪色を作るのに使ったのは…、

 

 

 

 

こんな感じで、いつも通り我が愛しのマニックパニック。

ここにはないのですが、もう一色を合わせた系7つの薬剤を混ぜてます。

 

 

 

 

こんな感じで。

 

それぞれ、

 

・オレンジ味のピンク

→エレクトリックピンクプッシーキャット:TR=1:8

 

・オレンジ

→サイケデリックサンセット:TR=1:7

 

・イエロー

→エレクトリックバナナ:TR=1:1

 

・僅かに緑みの青

→ブゥードゥーブルー:アトミックターコイズ:ヴァージンスノー:ブルーエンジェル=1:ほんのちょっと:2:3

 

です。

 

で、これらをよりパステルっぽく見える配置をして…、

 

 

 

 

こうなったわけです。

ちなみに緑みの青は…、

 

 

 

 

こんな感じのほんのりと。

あれくらいの濃さでも、ベースと入れ方でこんなに淡くなってくれます。

 

 

 

暖色系で綺麗なパステルトーンを作るには…

 

まずそもそも、パステルトーンを作るには最低限ホワイト領域のベースが必要になります。

 

髪色をホワイトやシルバー、パステルカラーにするために必要な最低条件について
条件が整ってさえいれば、ブリーチは何回もしなくても1回で地毛からホワイトヘアにすることができます。 その条件と、何故白に出来なくなってしまうのかという理由をまとめました。

 

ただ、暖色系の場合はちょっとした工夫で、ホワイト領域まで明るくしていなくてもパステルっぽく見せることができます。

というのも、実はこちらの方…、

 

 

 

 

実際に色を乗せているのは半分くらい根元と毛先だけです。

元々レイヤー(段)が入ったスタイルだったので、その短い部分、ざっくりハチ上の部分と、かぶさってきてほとんど見えない襟足の部分は中間部分も塗っています。

しかし、残りの半分以上は根元と毛先のみに色を乗せて、中間部分は色を乗せていません。

 

 

 

元々のメラニンの色や残留色素を活かす

 

と言うのも、日本人のメラニン色素をブリーチで分解していくと、

 

黒→暗い茶→明るい茶→オレンジ→黄色→明るい黄色

 

と言う感じで明るくなっていきますよね。

何故なら日本人の髪の毛のメラニン色素は主に黄色と赤褐色で構成されているから。

裏を返せば、わざわざ色を入れなくても暖色系の色を持っているということです。

 

加えて、こちらのお客様の前回のカラーは…、

 

 

 

暖色系のカラーも、カラフルにすると可愛いよねって話


 

こちらの記事でご紹介した、暖色系のカラフルです。

流石に3ヶ月ちょっと経っていたため、ほとんど色は残っていませんでしたが、完全なペールイエローまでは色落ちしておらず、ほんのり暖かみのあるブロンドくらいになっていました。

 

なので、その色の残留を上手く駆使する…、具体的に言うと、

 

色は、異なる色が細かな線で並ぶと、遠目で見た時に混ざり合ったような色に見えるという性質があります。

これを色の同化といいます。

よく見る例としては、グレーに細かい黒い線を描くとより暗く、白い線を描くと

より明るく見える、みたいな。

 

そもそも髪の毛は細い線の集合体なわけですから、その原理を利用すれば乗せる色はある程度薄めてあげれば充分で、むしろ乗せすぎない方がより綺麗なパステルトーンになってくれるわけです。

 

 

 

寒色系で同じことをする場合…

 

今回は暖色系でしたが、青や青緑、青紫などの寒色系のお色でも同じような方法でより明るく、パステルっぽく見せることはできます

と言っても、暖色と全く同じようにしてはできません。

 

と言うのも、日本人の髪の毛の場合先ほど書いたように

 

黒→暗い茶→明るい茶→オレンジ→黄色→明るい黄色

 

という感じで、明るくなっていきます。

キチンと髪の毛が綺麗な状態を保てる範囲内で出来る髪の毛の明るさだと、ほんのり黄色味が残るペールイエローが限界です。

 

 

 

 

これ以上明るい、ブリーチしただけで白く見える明るさ(19lv)まで到達してしまうと、髪の毛の強度が一気に下がり、その寿命は半年ほどになってしまいます…。

 

黒染めを使わないから次のカラーへの支障が少ないフェイクブラック
この辺りの記事で 黒染めをしてしまうと、次のカラーが難しくなる的なお話をさせて頂いております。 しかし、今の日本で生きていると”どうしても黒染めをせざるを得ない時”があったりしますよね。 そんな時に...

 

なので僕は、19lvに到達させないギリギリの18.5lv辺りを上限として、ブリーチとカラーをさせていただいています。

これくらいの明るさでも、紫シャンプーなどをすればキチンと白く見えますからね。

 

ただ、この明るさだとまだほんのり黄色がいるために、そのまま寒色系のお色を乗せても綺麗にパステルっぽく見せることはできません

 

なので…、

 

 

 

 

こんな感じで、黄色味を取り除いたホワイトのベースを作り、その上に寒色系のお色を乗せるようにします。

そうすれば、黄色味がいなくなってくれるため、白が寒色系のお色を薄めて見せてくれ、綺麗なパステル系のようになってくれます。

 

 

 

 

 

Hana式パステル系カラフルの料金と所要時間

 

メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:5h

 

 

 

と言った感じで。

寒色系のオーダーの方が圧倒的に多いですが、こう言ったオレンジ系を主とした暖色系のパステルカラフルもとても可愛いです。

しかも暖色系であれば、寒色系でパステルを作るよりも必要なベースの明るさは下がるため、ブリーチによるダメージもより抑えることができます。

 

そんな暖色カラフル、是非挑戦してもらえたらと思います。

 

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