知識と経験があるからこそ出来る、青に染めた色落ちを紫にさせるカラー

よく頂く質問の1つに、

「この色にしたら色落ちってどうなりますか??」

というご質問があります。

 

これに対する回答って、難しいというか…。

キチンとご説明しようとすると、物凄い長文になってしまうんですよね。

 

なので、

 

色落ちしても綺麗で色落ちもデザインするHanaカラーについて
ヘアカラーで絶対に避けられない色落ち。折角綺麗な髪色になっても色落ちしたら汚くなったら悲しいですよね。避けられないからこそ、色落ちまでを想定したカラーをしています。色落ちまでデザインする僕のカラーの拘りをまとめました。

 

こちらの記事でざっくりと解説しております。

 

色落ち
「色落ち」の記事一覧です。

 

その他、こちらのカテゴリーに分類している記事では、前回のカラーから色落ちした状態を載せております。

僕のカラーの色落ちにご興味ある方は是非ご覧ください。

 

で、今日はそんな、僕が作らせていただいているカラーの中でも、ちょっと特殊な色落ちをさせているカラーのお話をば。

 

 

 

青系に染めた色落ちってどうなりますか??

 

これ、実際によく頂く質問です。

青系ってね、ご希望される方多いですからね。

多いですが、事故も多いお色なので、皆さん興味津々なのでしょう。

 

で、じゃあ青に染めた色落ちはというと…。

これは、どれくらいの明るさまでブリーチして、どんな薬剤で青にしたかによって変わってきます。

 

全てが全てそうであるとは断言できませんが、ざっくり分類すると、

 

ブリーチで作ったベースになる明るさ

→ライトブラウン領域orイエロー領域orホワイト領域

 

青にするために使った薬剤

→アルカリカラーor塩基・酸性カラー

 

どんな青にしたか

→紫よりの青orニュートラルな青or緑よりの青

 

この組み合わせで変わってきます。

で、この組み合わせを全て解説すると物凄い長文になってしまうので、追々別記事で書きますが…。

本当にざっくり解説するのなら…、

 

 

 

イエロー領域で青にした場合

 

アルカリカラーで作ったら比較的ベージュっぽい色落ちに。

塩基・酸性カラーで作ったら緑っぽい色落ちに。

 

…なりやすい、です。

一口に青と言っても幅広いですし、アルカリカラーの中でも色々な種類がありますからね。

本当にざっくり言うのなら、大体こういうイメージです。

 

 

 

ホワイト領域で青にした場合

 

アルカリカラーであればシルバーやグレーっぽく

塩基・酸性カラーならその色がそのまま薄まっていくような

 

そういう色落ちをしやすいです。

と言っても青がどんな青なのか〜〜〜〜〜という、イエロー領域と同じ話なので割愛。

 

 

 

基本的な色落ちはベージュ・シルバー・緑・そのまま薄まる

 

前述したイエロー・ホワイト領域での色落ちはあくまで目安なので、必ずしもそうなるわけではありません。

しかし、大体の場合は、ベージュ・シルバー(グレー)・緑・そのまま薄まるのどれかしらの色落ちをします。

 

そう。普通はそういう色落ちをするんです。

順当に色落ちさせるなら、普通はこういう色落ちをするんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通は。

 

勿体ぶっても仕方ないので、早速今回のタイトルいきますね。

 

 

 

青に染めた色落ちで紫になるHana式ブルー

 

 

染めたてです。

いい感じに、真っ青ですよね。

 

そう、青なんです。

ネイビーのような紫を感じる青ではなく、純粋な青です。

 

この色落ちがですね…、

 

 

 

 

 

 

 

こうなるんですよ。

僅かに青みがかった紫。

 

 

 

 

 

 

ここから、

 

 

こうなるんです。

 

この2枚の間は約1ヶ月。

で、そこから更に1ヶ月経って…、つまり染めてから2ヶ月後はというと…、

 

 

 

 

 

 

大分掠れたというか薄まりくすんだ感じですが、まだちゃんと紫と視認できる状態です。

 

 

 

もう一度やりますね。

 

 

 

 

 

ここから

 

 

 

 

こうなって、

 

 

 

 

こうなるんです。

 

実は少し前から、もしかして…と思っていたのですが、狙い通りに出来た時は我ながらかなり感動しました。

 

 

 

青から紫への色落ちなんて、どうやってるの??

 

一応お断りしておきますが、当然ご自宅でのセルフカラーなどは一切されておりません

なんなら紫シャンプーすら使って頂いておりません。

純粋に、”色落ちだけ”した状態です。

 

では具体的にどうやっているのか…、というのは

 

 

 

 

随分前にこちらのツイートを、引用リツイートで知りたいと書いてくださった方にのみお伝えしていたので、詳細は伏せますが…

 

 

 

この色落ちを作るために必要な要素などをまとめると…、

 

・使用しているのはアルカリカラーのみ

・1カップで塗り分けや追い塗りなどは一切無し。

・青に染める前の時点までのカラーでどのように染料が残留していたか

・カラー剤に含まれている染料の種類と特徴を把握する

 

という、シンプルにこれだけです。

薬剤の性格が分かっていれば、あとはなって欲しいようになるように促せばいいだけです。

…にしてもあのツイート久しぶりに伸びてちょっと嬉しかったなぁ…。

 

 

 

更にそこから、ちょっと暗めに作ったプリズムカラー

 

 

で、ここまで色落ちした状態から、

 

 

 

 

こんな感じで色遊びをさせて頂いて。

 

 

 

 

こんな感じの仕上がりに。

 

 

 

 

このチラリと見えるキラキラは…、

 

 

 

 

実はこんな感じの、ボーダーになっています。

ここに表面の毛が被さってきて、巻いたことで動きがつくと先ほどのような見え方をしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

メニュー:オンカラー(¥15,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)

所要時間:2h

 

 

 

と言った感じで。

薬剤を知り経験を重ねると、色落ちをこのように操ることもできます。

勿論、出来ないことも沢山ありますけれど、色々楽しみながら考えているとふとした時に気付きがあったりして。

 

その気付きを思考で肉付けして検証して実証出来た時が、ヘアカラーの楽しい瞬間の1つだと僕は思います。

 

ただ塗って、何かいい色になって、何となくいい感じの色落ちになって、よかった楽しかった〜。

それって、本当のカラーの楽しさの半分も楽しめていないと思うんです。

 

目視出来る領域と出来ない領域があるものだからこそ、考えて考えて考え抜いた仮説を検証し実証してを繰り返し、それが知識と経験になりより良いものを作っていく。

 

色々な考え方があるので他の方の考え方を否定したりはしませんが、僕はそれこそがヘアカラーをさせて頂く楽しさだと考えています。

 

そんな僕のカラー。

出来ること出来ないことはありますが、可能な限りご希望に添えるようなカラーをさせて頂きますので、綺麗な髪色と綺麗な色落ちを求めている方は是非ご相談ください。

 

また、ご依頼頂ければセミナーやマンツーマンレッスンもさせて頂きますので、遠慮なくご相談ください。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました