桜も散り、新緑の美しい時期になりました。
今年はコロナコロナでそれどころじゃ無いですけれど…。
下手したら、今年どころか数年影響があるかもしれませんしね。
自粛自粛な毎日ですけれど、だんだんとコロナについてのデータが上がって来ていて、そろそろコロナがある前提での生き方をしなければならない時期に来たのかな、とか。
そんな人類の憂いやなんかは他所に、今日も草花は生き生きとしているわけで。
兎角、新緑は綺麗なものです。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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オーダーの多い色少ない色
僕のブログやインスタグラムをご覧頂いているとお分かりだと思いますが、カラーのオーダーとして…
オーダーの多い色
・ホワイトやブロンド
・ブルー系
・バイオレット系
・ピンク系
・ハイライトやローライトの入ったブラウン
オーダーの少ない色
・黄色や金髪
・オレンジ
・赤
・緑
・単色のブラウン
という傾向があります。
ブラウンはさておき、それ以外の色に関しては他所のサロンさんや美容師さんでも似たような感覚なのでは無いでしょうか??
この色の偏りは日本人特有なものであると同時に、世界的にも似た傾向があるようで…。
オーダーが偏る理由
色々な理由が考えられます。
これらはあくまで僕の推測でしかなく、調査とかをしたわけでは無いので「こういう考え方もあるのか」くらいに感じてもらえればと思います。
補色・反対色に対する憧れ
まず一つ考えられるのは、日本人が元々持つ髪の毛のメラニンの色。
日本人の地毛は黒髪であるということが共通認識としてあると思いますが、実はその黒髪を作っているのは主に黄色と赤褐色のメラニン色素です。
他にも何色かの色素が含まれていますが、主だったものはその二つ。
それらが”光を通さないくらい詰まっている”から日本人の髪の毛は”黒く見える”わけで。
そもそも黒って色じゃ無いですからね。
光を通さなければ何色がベースだろうと黒く見ます。
言わば一切光を通さない状態なのです。
閑話休題
そんな黄色と赤褐色のメラニンで構成されている日本人の髪の毛。
すると、隣の芝生はなんとやらではありませんが、無意識のうちにそこから遠い色に対する憧れを抱くのかもしれません。
補色や反対色に対する憧れで言うなら、黄色の補色は紫ですから納得ですよね。
しかし赤褐色…、便宜上赤としますが、その補色は緑です。
にもかかわらず、何故緑は嫌厭されがちなのか。
その理由は矢張り、日本人の持つメラニン色素に由来すると考えます。
緑は失敗した色…??
前述した通り、日本人の黒髪は主に黄色と赤褐色のメラニンで作られています。
そのうち、赤褐色のメラニンはブリーチをしていく段階で比較的初期の内に壊すことができます。
しかし、黄色のメラニンは最後の最後まで残ります。
こちらの方のように、僕がホワイト領域と設定している18.5lvあたりでもほんのりと黄色味が残ります。
一説によると、比較的壊しやすい毛髪内部の柔軟な部分ではなく、毛髪外部を覆う硬いキューティクルにもメラニン色素が存在し、それがなかなか壊れない。
キューティクルのメラニンが壊れる時は、キューティクル自体が脱落している状態。
つまり、髪の毛のダメージ度合いを考えるのなら壊すことのできないメラニン色素となる。
という話を以前耳にしました。
その説の真偽はさておき、それが本当であれば髪の毛の限界の手前だと黄色味が残ってしまうのも納得です。
閑話休題
とはいえ、そもそもこの領域まで明るくすることに慣れている方って、まだまだ日本では少ないと聞きます。
僕のお客様からも「青にしたかったのに緑になって、日本人だと青は難しいと言われた。」という話をよく聞きました。
一般的に多いブリーチの明るさって、恐らく
これくらいの明るさなのかなと感じています。
インスタやツイッター、ティックトックとかを見ていると、これくらいの明度の仕事をされている方が多いな、と。
ぶっちゃけ、これくらいの明るさでも全然、青も紫も作れます。
しかし、薬剤選定を間違えてしまうと緑になってしまうこともまた事実。
何故なら青と黄色を足した色が緑だから。
今でこそ、薬剤の進歩や技術の共有もあって比較的どんな色でも、誰でも作りやすくなったなと感じます。
しかし、少し前だとまだブリーチに対する造詣の深い方は少なく、その結果先程のような「青にしようとして緑になった」みたいな失敗が少なくなかったのではないかな、と。
故に未だに、緑は青にしようとして失敗した汚い色みたいなイメージがあるのかな、と。
日本人の性質に因る部分も
更に言うなら、日本人の性格性質的な部分も大いに影響していると考えます。
と言うのも、比較的オーダーの多い色は
・ホワイトやブロンド
→高貴な感じをイメージする色
・青や紫
→落ち着いた印象を受ける色
・ピンク
→種類によっては落ち着いていながら可愛らしさのある色
と言う特徴があります。
これらはどちらかと言うと内向的な人が多い日本人の性質にマッチしていると言えるかな、と。
逆に、オーダーの少ない黄色やオレンジ、赤は活発な印象のイメージ。
ピンクもパッキパキな蛍光ピンクだと少し落ち着きのないイメージも含んでしまいます。
また、前者は比較的大人っぽいイメージを持ちますが、後者は子供っぽいイメージを持っていたり…。
といった感じで、心理的要素も含んでいるのかな、と考えます。
ちなみに、世界20カ国で統計を取ったところ、最も多くの人が好きな色に選んだのは青だったらしいですが、国によっては黄色や緑、赤が時点に来る国もあったとか。
面白いですよね、色と心理って。
閑話休題
ここまでが余談です。
この後が本題です。
どうも前枠で尺を使い過ぎてしまう癖があります。
可能な限り3000文字程度に収めたいと思っているのですが、気が付くともう2600文字超。
そろそろペース配分を覚えたいものです。
緑も可愛いんだぜって話
と言うわけで今日の本題。
「初めましてHanaさん!緑系でお任せでお願いします!」
というのが今回のオーダー。
なかなか緑系ってないですからね。
嬉しい限りです。
とりあえずリタッチ!
兎にも角にもブリーチ。
今回は、前回3ヶ月ほど前に他店で2回ブリーチをされて、そこから何もしていない状態。
ダメージレベルもそこそこ進んでいるのと、3ヶ月以上空いたリタッチは矢張り難しいのでドキドキしながらリタッチして。
どんな緑にする??
「お任せで」とのことでしたが、流石に初めましてだと好みとかがわからないので、簡単にどんな緑が好きかを聞いたところ…、
「青味の緑が好きで、黄緑とかはそこまででもない」
「かといって黄緑が嫌いと言うわけではなくて、緑系だったらなんでも好き」
ということだったので…
・好きな青味の緑の面積が一番広くなるように
・ただ鮮やかな緑だけで作っても面白くないから、青緑の中で彩度と明度を変えたものをいくつか
・1番目に付くところに黄緑置いたろ
っていう感じで…、
完成
後ろ姿はこんな感じ。
一番下にあたる襟足の方からだんだんと明度と彩度が上がっていく感じで。
横と正面はこんな感じ。
これからだんだんと暖かくなっていくので、今の時期っぽい緑を前面に。
また、こちらのお客様のキャラクター的にも、暗い青緑よりも、明るい黄緑の方がキャラクター性にマッチするなと思ったので。
メニュー:Hanaカラー_full(¥25,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:6h
といった感じで。
緑も作り方をキチンとしてあげればとても可愛い色だと思います。
今回のように、一口に緑と言っても黄色っぽいものから青っぽいものまで様々で、それによって印象も変わります。
また、青や紫、ピンク系で作る中にちょっと緑が入ると、それがアクセントになり髪色にメリハリも作れます。
なので、是非緑も挑戦してもらえたらなと思います。
コメント
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