ブリーチをして思い思いのお色を身に纏うことが「流行り」から「定番」の一つになってから早…どれくらいでしょうね。
何にせよ、一昔前に比べると髪の毛をブリーチしている方は大分増えましたよね。
インナーなどのポイント然り、バレイヤージュなどを使ってグラデーションにしたり、勿論全体をブリーチされている方も。
インナーやグラデーションであれば、多少伸びてきてもそこまで気にならないですけれど、全体をブリーチされている方の場合どうしても1ヶ月2ヶ月経つと根本が伸びてきたプリン状態が気になる方が大半だと思います。
勿論、中には「4ヶ月くらい経ってオンブレ風に伸びた状態が格好良くて好き。」という方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方は2ヶ月前後を目安にリタッチをされるかと思います。
最初のうちはなるべく良い状態をキープするためにコンスタントに通っているけれど、それが1年2年と経つと「正直通わなきゃいけないのが面倒になってきた…。」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時、「このまま放置しちゃっても良いのかな?変になってしまわないかな??と心配になる方もいらっしゃると思います。
なので今日は、根本から明るくした状態から1年以上リタッチをしなかった場合どうなるのか、また地毛を伸ばしていく場合どのタイミングで何をするべきなのかをご紹介致します。
髪の毛が伸びる速度は??
髪の毛が伸びる速度やメカニズムについての詳しい内容はこちらの記事でまとめておりますが、
・平均1ヶ月に1〜1.5cm程度伸びると言われている。
・伸びる周期は髪の毛一本一本によって異なる。
ざっくり纏めると髪の毛の伸び方はこのようになります。
伸びる速度は異なるが、周期は概ね同じ
伸びる速度に関しては本当に人によりけりなのですが、伸びる周期に関しては概ね同じような伸び方です。
というのも、髪の毛が生えている理由は恐らく「頭部を守るため」なので、毛量を一定に保つために髪の毛一本一本の伸びる(成長する)周期をずらしています。
勿論人体の事ですから絶対はありませんが、もしこの記事を読んでいる方の中に「生まれつき毛周期が一定でハゲとフサフサを繰り返している」という某国家の歴代指導者をその身で体現している方がいましたら是非教えてください。
毛周期(伸びる周期)が違うからこそ…
毛周期が髪の毛一本一本で異なるため、ブリーチのリタッチをする際にあまりに期間が空き過ぎてしまっていると、その周期の違いから
このように境界線が線ではなく大きなジグザグになってしまい、リタッチをするには非常にリスクが大きい状態となってしまいます。
こちらの記事でもう本当体面も考えずに頑張ったって話をしていますが、僕がどれだけ頑張ったとしても、実際問題としてのリスクの大きさは変わりません。
余談:リスクを負うのは僕ではない
こういう言い方は非常に冷たい、突き放したような言い方になってしまうのですけれど。
ブリーチ時のリスクを負うのは、リスクを負うことが出来るのはお客様ご自身以外誰でもありません。
「何故ならば」というお話や、「具体的にどうしているか」というお話はこちらの記事にまとめておりますので是非ご覧下さい。
閑話休題
毛周期があるからこそのメリット
このように毛周期があるため、あまりに伸びすぎたリタッチは非常にリスクが大きくなります。
しかし、裏を返せば毛周期があるからこそ、放置すればするほど勝手に自然に馴染んだグラデーションカラーになってくれるということでもあります。
とあるお客様の1年ちょっと
というわけで、その具体例をば。
こちら、リタッチをせず地毛を伸ばし始めて2ヶ月目。
根本がわずかに黒いのが見えるかと思います。
こちらは大体5ヶ月程経った状態。
ツインテールにしているというのもありますが、かなり根本の黒が主張するようになり、所謂オンブレスタイルになっています。
こちらが7ヶ月程経った状態です。
6〜8ヶ月あたりはどうしても頭のハチの部分の丸みの影響で、伸びた感が少なくなる時期です。
9ヶ月目でこれくらいの伸び加減です。
で、10ヶ月。
久しぶりに巻いていない状態で撮ってました。
巻いていないとより境界線のジグザグ具合がわかりますよね。
ちょうど1年経ってこんな感じ。
何故か後ろ姿を撮り忘れていたのですけれど、前から見て大分黒髪の割合いが増えていることがわかりますよね。
更にそこから2ヶ月。
表面の毛が耳たぶを隠してくれるくらいの長さまで育ちました。
で、約1年半ぐらいでこう。
何となくここら辺が境界なのかな〜とも見えますが、大分その境界もボケて良い具合にグラデーションみが出てきていますよね。
派手髪勢が好きなグラデーションに自然となる
と、言いつつも。
厳密に言えばグラデーションにはなっていないんですよね。
髪の毛の本来の色たるメラニン色素は、最も濃い状態である黒〜最も薄い状態である白(生成り)の間に茶や黄が挟まります。
ですから、正しいグラデーションの状態というのは
黒(地毛)→それよりも少し明るい茶→更に明るい茶→黄→白
という状態になります。
ですが、こういう鮮やかなお色にしたい方の多くは、「茶色になるのが嫌だからブリーチしている」という部分も少なくないと思います。
ですから、そういう正しいグラデーションって、グラデーションとしては正しくてもちょっと嫌ですよね。
そういう場合、グラデーション風に見えるように作るテクニックを使うのですけれど、今回ご紹介したように1年ほどかけて伸ばしていくと毛周期の影響から勝手にグラデーション風に見える状態に育っていってくれます。
よりクオリティを上げるためには…
伸ばしっぱなしで育てていくだけでも、ある程度それっぽく見えてはくれます。
しかし、より馴染みを良くしグラデーションのクオリティを上げるのであれば、
6〜9ヶ月くらいのタイミングで一度ローライトを入れると、より自然な馴染み感を作れます。
緑の時にも馴染ませる目的ではありませんが、ローライトは入れています。
お顔周りにある黒い子たちですね。
このような感じで、既ブリーチ部分に黒や地毛に近いお色を細かく作ると、
このジグザグをより大きくでき、それが大きければ大きいほど、自然に馴染むようになってくれます。
逆に、こちらの記事でご紹介しているように地毛の部分にハイライトを入れて繋ぐという方法もあります。
正しこちらの場合、どうしても次に全体ブリーチをする際のリスクが大きくなったり、ブリーチ部分を明るく仕切ることが難しく黄色みが残ってしまう場合があったりします。
なので、ナチュラルなブラウンベースのグラデーションにするのならハイライトを、鮮やかなお色や淡いハイトーンベースのグラデーションを作るのならローライトを入れると良い。というイメージを持ってもらえればと思います。
リタッチしなくてもハイトーンは楽しめる
このように、ブリーチリタッチをせずに地毛を伸ばしていくだけでも、様々なお色を楽しんで頂くことができます。
「リタッチをするなら2ヶ月を目安に〜」とお伝えしておりますけれど、別段しなければならないものではないですからね。
実際に別のお客様でも、根本からガッツリ白くらいまで明るくし、そのまま伸ばしっぱなしにして、伸び切ったらバッサリ切ってまたブリーチするというサイクルを1年毎にされている方もいらっしゃいます。
根本から明るくなっている状態を維持するのならリタッチは必要なことです。
しかし、リタッチをしないと綺麗ではなくなる、汚くなるというわけでは決してありません。
折角多様な髪色が受け入れられるようになってきたのですから、ヘアカラー自体の楽しみ方もより多様な在り方が受け入れられたら良いなあ…。
全日本ものぐさ人間選手権南関東代表として、切に思います。
兎角、僕にお任せ頂ければこのように様々なヘアカラーの楽しみ方をご提案させて頂きます。
勿論、それに伴うリスクやデメリット等もきちんとお伝えしており、徹底したカウンセリングで「今回・中長期的に目指す状態」を一緒に決めていくので、是非ご相談下さい。
余談:色相環一周プロジェクト、楽しかったなぁ…
紫〜ピンクの一周。
黄色とオレンジが鬼門でしたね…。
こちらは黄色差分。
赤の後緑の残留が消え去って、綺麗なニュートラルブロンドになったのを見た時、補色ぅぅぅ〜!ってなりました。
こういうストーリー性のあるお題も、是非。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
初めて僕のブログをご覧下さった方は必ずこちらのページを御一読下さい。
・Hanaカラーについて
・ホワイトヘアにするための条件
・何故1回のブリーチで白く出来るのか
・そもそもホワイトブリーチやケアブリーチって?
・どれくらいダメージするの?
・ブリーチってやっぱり染みて痛いものなの?
・どういう方に来て頂きたいか
といった、僕のブリーチに関する基本的な内容や、よくある質問はこちらの記事に纏めておりますので、こちらも是非ご覧ください。
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