ヘアもそうですし、ファッションなんかでも良く聞く”モード”というワード。
「モード感が〜云々…。」
なんて言ったりしますよね。
でも、その意味を真に理解して使っている人は少ない気がします。
斯く言う僕も、モードの真髄を理解しているのかと聞かれたらそうではないのですけれど。
今日はそんなお話をば。
【華やかで品のある髪色が派手髪】
【当たり前から一歩踏み出した面白いスタイルを】
をモットーに、東京は学芸大学駅から徒歩4分の Al Chem という美容室にてカラー技術ではなく僕の作るデザインをご提供しております。
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そもそもモードって??
僕の好きな漫画では、
非現実的な・自由な・夢のある
と説明していて、それに相対するものとして”リアルクローズド”というものがあります。
ヘアならリアルヘアとでも言うべきでしょうか。
兎角、その作品ではファッションの世界ではモードというものが今までに無かったオシャレや可愛いや格好いいを発見し、広めてきたと説明されていて。
今まで聞いたモードに対する説明で一番納得しました。
なんとなく、”今っぽい”とか”流行の”とかと聞くことはありましたが、中々ちゃんと説明してもらえることって無いですもんね。
概念に近いものですし。
ちなみにその漫画はこちらです。
アニメ版も面白かったですが、原作の漫画の方がオススメなので是非。
閑話休題
ヘアカラーに於けるモードってなんだろう??
で、ふと考えるわけです。
美容業界、僕であればヘアカラーに於けるモードってなんだろう??
と。
例えば今は定番となったインナーカラー。
あれが出始めた数年前であれば、モードだったと思います。
しかし、今の時代もう定番となった以上、モードとは言えないのかな…と。
グラデーションやメッシュなんかも然りですよね。
今ならフレームライツなんかがモードっぽいのかなって。
ヘアカラーの王道って??
これは定義付けが非常に難しく、事と次第によっては宗教戦争になりかねないので断言はしかねますが…。
強いていうなら。
強いていうなら…、
根元が暗くて毛先に向かって明るくなる。
単色、もしくは縦の筋又は内側と外側での2色以上。
あたりが比較的王道に分類されるのかなと。
根元が暗くて毛先が明るいというのは定番も定番。
ナチュラルを作ろうとした場合の最低条件と言えるでしょう。
単色で染め上げていることは言わずもがな。
複数色使う場合は縦筋、もしくはインナーカラーのような内と外。
ブラウン系は勿論、ハイトーンカラー、僕が普段作らせて頂いているような鮮やかな色であってもこれは共通かなと思います。
どんなお色であっても、根元が暗く毛先に向かって明るくなり。
単色、もしくは縦の筋や内と外で2色以上使われている場合は王道、今のリアルヘアと言えるのかなと思います。
美容師の役目と義務
これだけブリーチが浸透してきた昨今に於いては、ハイトーンや鮮やかな色であることはモード足り得ないのかなと思います。
ブリーチしているからというだけでは、もう普通のこと。
ならば何がモードになるのか…。
先ほどご紹介した作中で、モードだったものの例として、
・囚人服のイメージのあったストライプ・ボーダーが普通に着れるようになったこと
・労働者の作業着であったデニムが定番アイテムに加わったこと
・ヒールに靴下を合わせるコーディネート
これらも、以前はタブーとされていたけれど、自由な発想のモードから取り入れられたと説明されていました。
それが歴史的に正しいかどうかはさておき。
つまり、そういうことだと思うんです。
ファッションがそうであるように、ヘアでも、
今まではタブー視されていたもの、悪いものとされていたものを、如何に可愛く格好良く、オシャレにするか。
それを生み出すのが、僕たち美容師の一つの役目であり義務なのかなと思うんです。
ヘアカラーのモードって何があるのか
とは言え、もうかなりのスタイルが既にある昨今に於いて、今更モードって言っても中々難しいのもわかります。
グラデーションもメッシュもインナーカラーも、もうモードでは無いですし。
なんならハイトーンも鮮やかなお色も、定番となりました。
であれば何があるのか…。
今までタブーとされていたものって…??
最近僕が感じるのは、
こういうスタイル。
ホワイトヘアを作ろうとしたときに、カラー履歴があるとホワイトブリーチをしてもこちらの記事にあるように、染料の残留によってオレンジになります。
これも、以前は”どうにかしなければならない汚いもの”という扱いをされていました。
根元がホワイト近くて毛先がオレンジですから、根元の方が明るくて中間から毛先が暗いわけですから。
けれど最近、これはこれで可愛いなって思うんです。
で、こういうスタイルの延長で、最近良いなあって思うのがありまして…。
最近良いなって思うネモキンスタイル
で、今日の本題。
先日とあるお客様のリタッチをさせて頂いた際…、
いつもピンクにさせて頂いている方なのですが、リタッチをするとこのように
根元がブロンドで中間から毛先にピンクが残っている状態になります。
こういう状態を”根元がキンキン、略してネモキン”と呼ぶらしく、基本的はNGなものと言われています。
…でもこれ、可愛く無いですか??
可愛いもんだから思わず写真を撮ったのですが、こちらの方のオーダーは根元から毛先までピンクだったのでこの後ちゃんと染めました。
けど、めっちゃ可愛いな〜って。
いつかこれをちゃんとスタイルとして作りたいなぁ〜って思ってたんですよ。
なので、作りました。
ネモキンスタイルその1
ピンクのようなベージュのような色落ちをしてくれていたこちらの方。
こちらの記事の方なのですが、今回も良い感じの色落ちをしてくれていました。
根元が良い感じに伸びていたのでリタッチして…。
今回も完全にお任せだったので、ネモキンを活かしつつ…、
こんな感じ。
後ろ姿はこう。
ネモキンなんですけど、これはこれで可愛くないですか??
ネモキンスタイルその2
んで、もう一個。
前回はこんな感じの赤系にさせて頂いたこちらのお客様。
こちらの方も3センチくらい伸びていたリタッチをしたら…、
こうなりまして。
中間部分の濃い赤が前回の根元なわけですが、この感じもリンゴっぽくて可愛くないですか??
でも、今回はコーラルっぽいピンクを御所望だったので…、
こうしました。
中間から毛先にかけてはノータッチ。
根元だけ明るく鮮やかなコーラルピンクに。
これもまた、可愛いと思うんですよ。
メニュー:Hanaカラー_point(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)
所要時間:5h
メニュー:Hanaカラー_point(¥20,000)+Hana式トリートメント(¥5,000)+ハルカカット(¥6,600)
所要時間:6h
と言った感じで。
これがグラデーションやインナーカラーのように世間一般に浸透するかどうかはわかりません。
なんならそこまで受け入れられないのかなとも思います。
けれど、こうして今まで”ナシ”とか”悪いもの”とされてきたものを、如何にスタイルとして成立させられるか。
そういった挑戦が大切なのかなって思います。
有難いことに、花壇こと僕のお客様はそういったことをさせていただける方が大半なので、色々挑戦させていただけますし。
既に存在している可愛いや格好良いやオシャレも勿論良いですが、今までに無いものに挑戦するのも楽しいと思います。
そういった今までに無い楽しい髪色を作れたらと思うので、是非お任せ頂けたらと思います。
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